寒さと体調

Posted at 19/11/21

今日の最低気温はマイナス1.5度で、この秋の最低気温。やはりマイナスになると冷えの感覚が段違いで、全般的な体調の不調とそれに伴う精神的な抵抗みたいなものも強くなるから、なかなか暗い世界から出てきにくくなる感じがあるのだが、ただこの季節寒いということはよく晴れているということでもあるので、だんだん明るくなってくる世界に少し気持ちが和んだりハッとしたりすることもあるのでなんとかバランスをとっていきたい。

まだ寒くなって間もないので体が寒さから防御する体の仕組みみたいなものがまだうまく機能していなくて、体調も気持ちも変な方に引っ張られがちだが、さてどうしたものか。

なるべく身体がいい方向へ行くように気を配ってはいるのだが、さて実際にはどんな感じなんだろうか。

安倍内閣歴代最長在任記録:保守二大政党制は続いている

Posted at 19/11/20

11月20日というともう晩秋だろうか。暦の上では8日に立冬で22日には小雪だからもう冬が始まっているということになる。気温もそれらしくなって来たし、北海道などではかなり雪も降っているようで、季節は確実に巡っている。

大嘗祭も終わり、今上陛下の令和の御代もいよいよ本格的にスタートした、という感じだし、今日で安倍晋三内閣が憲政史上歴代最長の在任日数になるという。私が子供の頃は佐藤栄作内閣だったのでいつまでも佐藤内閣が続く感じだったが、田中角栄が新しい期待を担って総理大臣になった後急激に失速し、そのあとは総理大臣というものはコロコロ変わるものという印象になっていたが、時々中曽根・小泉といった長期政権が出て、しかしそれ以外は1〜2年で替わる印象できていたけれども、第二次安倍内閣が2012年にスタートしてからすでにもうすぐ7年。アベノミクスを旗印に長期政権が続いているのは、安倍さん自身が若かったこともあるし自民党内に有力な後継候補がいないこと、その前の民主党三内閣の印象が最悪だったことなどが大きな原因になっているのだろう。

ただこれだけ長期政権になるともうそろそろ民主党内閣の時の印象があまりない世代も有権者になっているわけで、有権者の意識も少しずつは変わっているのではないかという感じがする。それは野党はダメだという信念が神話化してより野党に不利な方向に変化しているという可能性もあるのだけど。

戦前も自由党・立憲改進党に始まる二つの保守政党が政友会・民政党の二大政党制をうみ、大政翼賛会によって消えるまでの間はその流れがずっと続いていたのだし、戦後も復活した進歩党と鳩山一郎の自由党に始まる流れが吉田茂に引き継がれた後因縁化しつつも自民党に合流し、党内抗争を繰り返しながらも長期政権を続けて、今の野党の流れは結局は93年政変で自民党から分裂した日本新党・新生党・新党さきがけの誕生に始まるわけだから、形を変えての保守二大政党制がダッチロールしながらも続いているということなのだと思う。

現野党が衰退した社会党系の左派政党を吸収し、自民党が公明党と連立することで政権闘争の構図は変わったけれども、基本的には保守二大政党制の流れは続いているのだと思う。現在の対立構造はもう少しちゃんと分析しないとはっきりはいえないが、どちらも新自由主義に毒されていることは確かだがその支持背景はもう少し考えてみないといけないなと思う。

久しぶりに政治史分析みたいなことを書いたが、こういうのもたまにはいいかな。

「NARUTO」:ある種の社会契約の描出と人間が作り出してきた歴史への信頼

Posted at 19/11/19




昨夜「NARUTO」を読み終えて、まだ余韻に浸っている状態なので、そんなに客観的なことは書けないし、多分スピード上げて読んでいるから細かい見落としなどはたくさんあると思うので、また周辺書籍などを少しずつ読みながら振り返っていく機会があると思うから、こまごました発見みたいなのはまたどこかで書くことになるのではないかと思う。

読んでいる途中で、この読書体験は自分のマンガ読みを更新する体験になるだろうという気がどんどんしてきた。もともと私はこういうスケールの大きな大ファンタジーというのが好きで、それは「ナルニア国」シリーズを読んだときからのことなので、このストーリーの構築力にはかなり驚嘆しているし、最終的にチャクラの起源であるカグヤや忍の祖である六道仙人まで登場するとは思っていなかったから、洗いざらいこの大ファンタジーの世界が描ききられていることには凄いと思っている。

ただ本当に凄いと思うのは、忍とは何か?里とは何か?一族とは、といったいわば「社会的なテーマ」が問われていることで、これは80年代~90年代にはなかった視点で、いわば抑圧するもの、個人を苦しめるものという社会や国家というものを、いくつかの一族が集まり、大名と協定が結ばれて里が出来た、という形である種の社会契約を、つまり国家の起源を描き出しているということではないかと思った。

NARUTO以前の作品がむしろ国家や社会、組織というものを抑圧的に、つまりある種の敵として描いているのに対し、NARUTOではもっと肯定的に、そしてある種そこからはじき出されたサスケの敵対と彷徨の末にその起源にまでたどり着いて、先人の凄さを素直に体験していくナルトとの最後の対決の結果、この世界を救うことになるというストーリーは正直あまりによくできていて、これを超えることはかなり困難だと思わざるを得ない。

今の少年マンガの作品が結構あっけらかんと組織や国家、文明というものを肯定している、肯定することができるようになったのは、「NARUTO」の影響がかなり大きいのではないか。もともとマンガというものはサブカルチャー、ハイカルチャーに対するアンチの位置づけだったから、特に70年代以降は社会に反抗的であるのが当たり前だったし、80年代はその構造自体が溶解していく、脱構築され物語の意味さえが失われていくなかで、個人の成長や友情といった少年マンガの本来の王道は繰り返されてきたとはいえ、サブカルチャーとしてのマンガがどう社会と対峙するかというテーマは「NARUTO」までなかったのではないか。

たとえば「OnePiece」でも人種差別や麻薬問題など社会的なテーマが取り上げられるようになったのも、ある種「NARUTO」の影響なのではないかと思う。

最近のマンガはむしろ組織の善とか大義みたいなものを肯定しすぎる方向へ行っているのはちょっと危うい感じさえするのだが、ただ人間が作り出してきたもの、その歴史への信頼というものがマンガで表現されたことは「NARUTO」の大きな功績だったと思う。それを商業誌であるジャンプで15年もかけて連載できたというのはある種の奇跡だったと思う。

社会の変化に応じまたマンガも変わっていくだろうと思うし、同時代の様々な作品の描き出すものにはこれからも期待していきたいと思うのだけど、「NARUTO」という作品が一つの金字塔として日本で描かれたことは、これからも大きな影響力を持っていくと思う。

私が再びジャンプを読み始めたのは2010年代前半だから実は「NARUTO」の最後の連載期とかぶっているのだけど、ほとんど読んではいなかった。どうもこの作品は途中から読み始めても意味があるというようなものではなく、最初から読まないとダメな作品だという感じがしたからで、ただこれだけ長い作品を読む機会がいつ訪れるかはちょっとわかんねーなと思っていたのだけど、最近ほんの少しだけでも余裕が出てきたことと自分のマンガ読みがちょっと行き詰まりを感じ始めていたこともあって、初心に帰るつもりで読み始めたのだけど、結構自分の中に芯を入れるような体験になったと思う。

まだまだ鉄が熱いうちの言葉であってきちんとその体験を言葉にしていく必要があるなと思うので、また少しずつ書くことになると思う。


***

個人的には、大蛇丸やカブト、水月、香憐、重吾といった旧サスケ陣営のキャラたちが「その後」どうなったのかということも知りたいのだが、多分その辺は野暮なんだろうなとも思う。あるいは外伝とかで描かれることになるのかもしれないな。

そのへんはまた出て着てのお楽しみということにしておくのがいいのかもしれない。

「NARUTO」全72巻読了。物語の完成困難性とみずみずしいオリジナル性。

Posted at 19/11/18

「NARUTO」72巻読了。5日間で読んだが、特に50巻以降は思ったより時間がかかり、最終的にはかなり骨が折れた感じだが、これは名作だということは読んでいてびんびん伝わってきた。海外でのこの作品の評価がとても高いのは、単に忍者ものだからということだけではないことはよくわかった。
親子・兄弟・一族の相克や国と個人との相克、友情とライバル心、愛の形、いろいろなものが丁寧に扱われていて、唯一無二の物語をパーツパーツで構成している。あまりに広いテーマが丁寧に扱われ過ぎていて、今の作品が何をどう扱ってもNARUTOを踏まえてどう描くか、を考えざるを得なくなっているように思う。

80年代か進んでいた物語の脱構築の方向性、長い物語がなかなか完結しない、それはすでにサイボーグ007の頃からそうではあったが、80年代に始まった「西遊妖猿伝」がいまだに完結しないことと裏腹に、15年かけて(あるいは15年しかかけずに)これだけの物語を完結させたのは凄い。マンガが求めていた巨大な物語世界はその大きさに最終的には構成力が耐えられなくなるのが常で、たとえばオンエア版エフヴァンゲリオンのような迷走さえ90年代には起こっていたわけだけど、そうした「物語の完成困難性」にある種バッハの膨大な曲想の緻密な構成と同じような強さで、破綻も粗雑性も見せずに最後まできちんと着地させたのは実際奇蹟のようなものだったと思う。

現代のバトルマンガの多くがNARUTOのバリエーションに見えるというのは無理からぬ話で、どのテーマについてもなかなかNARUTOほどのオリジナル性を感じさせるのは難しい。同じテーマを書きこむとどうしても似た感じになってしまうから、わりと通り一遍でなぞる感じになっている作品が多い気がする。

また思ったことをまた書こうと思うけれども、この作品を読むことで自分のマンガ史観の全体像が変わるだろうなということは途中から意識するようにはなっていた。今日はとりあえずこのあたりにするけれども、またまとまったことが出て来たら書いてみたいと思う。

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