弥助をめぐる歴史学の諸問題について:史料実証主義重視の日本史学と口承重視のアフリカ史学、その他東洋史学西洋史学のそれぞれの流儀の対立を利用して差別を主張する勢力の存在
Posted at 24/07/26
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7月26日(金)晴れ
昨日はすごくやることが多くて午前中に銀行や郵便局にいくつも行ったのだけど、郵便局がシステム障害があって切手を買うのに現金で買えないとかよくわからないことが起こったり、トヨタのディーラーに車検を予約したら代車のシステムが動かなくて予約できないとかシステム障害系のことで時間を取られて余計に忙しさが加速された感はあった。自分の中でも後回しにしていたために問題に気付いてなかったこととかに気づいて余計忙しくなったり、蛍光灯を買いに行ったら信じられないような安いのがあって買うかどうか迷ったがまあ失敗しても大した金額じゃないからいいかと思って買ってみたり、いちいち時間を使わされた。
昨日は「アフタヌーン」の発売日だったので「ブルーピリオド」を読んでいろいろ考えたりしたのだが、まだまとまってないのでこれは後ほど。増村岳史「東京藝大美術学部 究極の思考」を少し読んだが、MBAではなくMFAという資格があるとか、ちょっといろいろ面白いなと思った。これも後ほど。
弥助についての歴史をめぐる史料的な問題について思ったことを少し書きたいと思う。
弥助問題の歴史研究において難しいのは、日本の史料の研究だけでは不十分であることで、つまりは奴隷の運び手であるヨーロッパ人の歴史の研究つまり西洋史学と、同じく運び手でありインド洋の商業の主役であったアラブ商人やインド商人、あるいはタイやマカオなどに残されている様々な取引記録などの研究、つまり東洋史学と、日本史学の分野を跨いだ研究が必要であるのに加えて、無文字社会の地域や時代が長く、そのことから口承から歴史を組み立てようという試みを続けているアフリカ史の研究のそれぞれの分野にまたがって研究しないといけないということで、これらは使用される言語もまた方法論も国家観や研究伝統もまちまちなので、ある分野の常識が他の分野の研究者には通じないという齟齬が起こったりしていることが根本的にある、という理解が前提として必要だということだ。
我々日本人は基本的に歴史を読むのに大変史料が充実した日本史を当然の前提として考えているけれども、世界的にみてそれはそんなに普通ではなく、アフリカ史のように文字がない社会の歴史をどう描くかということに悪戦苦闘してきた分野からしてみれば、重点をおくべきところは違ってくるという側面がある。
これは日本で言えば「女性史」の分野が当てはまる。というのは、史料を書いて残している人は男性が圧倒的に多いということである。近年猛威を振るった言語論的転回の立場から言えば書かれた文書には記録された事実に加えて記録者のバイアスがあるということになり、女性の立場から書かれた文献が少ない以上女性誌は文献だけでは書けない、というような上野千鶴子氏をはじめとする人たちの攻撃によって実証歴史学が譲歩を強いられた部分があったわけである。
私などが読むと女性史あるいはジェンダー史というものは史料批判や史料解釈に恣意的なものを感じることが多いけれども、そういうことと同じことがマイノリティに関しては行われがちだということで、「日本人は黒人を差別していたから弥助を卑小に描こうとしたに違いない」という根拠を文献から恣意的に抜き出してそういうストーリーを作ることは不可能ではない状況が生まれているということはあると思う。
口承を辿る歴史の描写というのは本来非科学的なものではなく、想像しやすいような民俗学的な部分だけではなく、サブサハラのアフリカ人というのは移動生活の伝統があるから、口承を辿って何十年前にはこのエスニックグループはこの辺りにいたと推定される、そして考古学的な証拠もたどる、みたいな科学的論理的な根拠を大事にした研究が基本的には主流である。
弥助の出身地とされるアフリカのインド洋岸南部のモザンビークのあたりは、8世紀頃からアラブ人の商人が現れているので、弥助の時代にはすでにかなりのアラビア語文献が見られるはずだし岡さんの専門のポルトガル語の文献もかなりあるはずで、それらからの歴史の再構築はもちろん可能だし、口承だけに頼る理由はない。
ただ文献の密度では東アジアの方がずっと高いだろう。こういうアフリカ史研究の流儀と史料主義が強い日本の史学とでは見解の相違は発生しやすいと思うし、その違いにつけ込んで「口承を軽視し史料のみを絶対視する」日本の史学の考え方を差別的だと批判する勢力があることにも留意した方がいいと思う。
西洋史学の近年の傾向としては、計量的な研究が増えているというのはあり、日本史学はその点では遅れをとっている部分はあると思う。「荘園」研究など気象学の研究成果や人口学の研究などを積極的に取り入れている研究も出てきてはいるけれども、基本的には史料を読み込み解釈することこそが歴史の本道だ、みたいな考え方はあまり変わってないと思う。
弥助など黒人の子孫が日本にはたくさんいる、というような根拠のない言説についても、例えばY染色体ハプログループの研究などで父方の遺伝子をたどれるわけで、人類学的な共通の祖先のグループをある程度推測することはできる。アフリカ系のハプログループの子孫がここ数代外国人との婚姻のないグループの中にある程度存在するとしたら、アフリカ系の子孫が日本にいたという主張の一つの根拠にはなるが、そういうものあったという話はあまり聞かない。
最終的にこういう科学的な営為の成果を取り上げて歴史に編み上げていくのは史学の仕事のはずなのだが、日本の人文系は「数学ができないから」「理科ができないから」という理由でそちらを選択した人たちが多いのでなかなかそういう方法論は好まれない、ということもあるのだろうと思う。
ただ、こうした世界的な傾向の中で、日本史学だけが「史料のみに依拠した実証主義」だけで世界に歴史を語っていくことはもう困難であることは事実で、多様な背景を持つ研究者が必要なことは間違いないだろう。ただそうなると日本的な実証史学を軽視する人が史料研究の牙城である東大史料編纂所に採用されたりして廿(二十)という字の解釈について突っ込まれたりするような残念なことは起こったりはするのだろう。
ただ先に述べたように日本の歴史は日本人のアイデンティティに深く関わるものだから、基本的には日本の歴史を大事にしてくれる人にやってほしいと思うし、よりアウフヘーベンした歴史学をきちんと構築していける人が日本の歴史学を牽引していってもらいたいとは思う。
アサクリ弥助問題の今後/「史上最低の副大統領」カマラ・ハリスはどのような外交政策を取るか/踏切で電車にワクワクする子供たちを見て心が洗われる
Posted at 24/07/25
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7月25日(木)曇り
今朝の最低気温は20.8度。酷暑はようやくひと段落した感がある。今日の最高気温の予想も29度。ありがたい。
昨日は午前中松本の整体に行き、体を見てもらう。自分としてはそれなりに調子が良いつもりだったが、頭と目を使い過ぎとのこと。帰りに市内に出て丸善によって本を探すが「ヒルビリー・エレジー」もアイデンティティ政治関係の本も見つからず。探していてアンナ・ハレントの「全体主義の起源」はやはり読んだほうがいい気がしてきた。まだ手をつける余裕はないが。現代のアイデンティティ政治の起源はナチスの全体主義とそれに対抗した連合国側の戦犯裁判(極東およびニュルンベルク)だという仮説を私は持っているのだけれども、同じ匂いを感じる。英語Wikipediaを見るといわゆるマイノリティの運動だけでなくナショナリズム的な運動も取り上げられていて、大体そういう感じでいいのかなという気はしている。
スーパーで昼食の買い物をし、高速で地元に戻る。岡谷ジャンクション手前の高架橋の工事のため渋滞が発生していたが、普段なら手前の岡谷インターまでは空いているのだけど、昨日はトンネルの中からもう渋滞になっていたのは、夏休みで他県車が多いせいかもしれない。まあそういうことがあるので観光とかインバウンドというものに私は基本的に賛成できない立場なのだけど、なかなかそういう声は届かないなと思う。
図書館で「ブラジルを知るための40章」みたいな本を借りようと思ったが、「ブラジルの歴史を知るための50章」しかなかった。歴史の本はまだ探しやすいのだけど、ブラジルの現状みたいなものを書いた本というのはあまり見当たらないのだよなあ。私の視点は元々歴史的な観点に偏りがちなので、歴史と銘打たない本を読んでみようと思ったのだが、それでもカーニバルのブラジル性とかそういうテーマの章もあるのでとりあえず借りてみることにした。さてどんなものか。
家に帰って食事をするとなんだか体調がおかしい。整体を受けた後は身体が正常な状態に戻ろうとするので原正面では体調が悪くなりがちなのだが、昨日は一度横になったら動けない感じと、腹痛が起こり、出かけなければならない時間になってギリギリに出かけたが、その先で何度もトイレに通うことになった。まあ夕方過ぎには結構なんとかはなってきたが、そういう体調の時にした仕事は頑張ってはいるけどどうしても精度が粗いので、変なミスをしてないといいのだがとは思った。まあ一晩寝て、だいぶマシにはなったが。
今朝は起きたらもう5時半だったのでだいぶ寝られた感じ。涼しいということもあったのだろう。起きた時に明るいと「ああ寝たなあ」という安堵感もある一方で「朝が忙しいな」という感情もあり、なかなか難しい。起き出してお茶を飲んだり洗い物をしたり、気がついたことや今日やること(昨日できなかったことも結構ある)を書き出したり。資源ゴミを出しに出かけて、ファミマまで行ってヤンジャンとアフタヌーンと水を買ったが、モバイルSuicaで買おうとしたら残高が足りなかった。チャージできるか聞いたらできるというので三千円チャージ。まあまたすぐチャージしないとなくなってしまうが。
味噌蔵の前の道を通って縄手通りに出るが、その途中の橋のところで水道工事のため日中は通行止めになるとのこと。この道を通れないと他の道が混んで結構不便なのだが、このシーズンはなぜか工事が多い。踏切で引っかかって「ちっ」と思ったが、ラジオ体操に来ている子供達が踏切から覗き込んでどんな電車が来るかとワクワクしているので「子供っていいなあ」と思うなど。通過したのは高尾行きの普通電車だったが、子供たちは運転席に手を振っていて、ああ懐かしいなあなどと思うなど。心が洗われた。
***
弥助問題は印象としてはだいぶ沈静化してきた感じがする。一部ではこれは第二の慰安婦問題になるのではないかという懸念が表明されていたり、ロックリー氏やアトキンソン氏が難民関係のNGOと繋がりがあることが判明して難民・移民をどんどん受け入れろという圧力に利用されるのではないかという懸念を示す人たちがいたり(反公金チューチュー系の主張だったのでそちらの方々かもしれない)はするのだが、まあUBIのコメントで一段落した印象はある。
ただ、実際にはこの問題自身も全然終わっているわけではない(アサシンクリード・シャドウズの正式リリースは今年の11月)し、それよりもDEIなどの企業ポリコレやアイデンティティ政治全体についての理解を深化させる必要があるわけで、とりあえず私はそういう方向で少し勉強してみたいと思っている。あと、「ナショナルアイデンティティ」というもの自体の理解を深める必要もあるかなと思っていて、引き続きアフリカ関係に加えてブラジルなど南米についても少し読んでいきたいと思っている。
この問題に関連しそうなのがアメリカ大統領選であって、現在でも結構民主党のアイデンティティ政治勢力は強いのだけど、ハリス氏が大統領になったらかなりの強化がある気はする。共和党のヴァンス副大統領候補は「弱者白人」問題の象徴なわけだけど、トランプ自身はハリス攻撃の中心をメキシコ国境の不法移民管理の不手際に置いているようで、今後どのような論戦が交わされるのかも次の4年間に関係してくるのだろうとは思う。
それにしても「史上最低の副大統領」と呼ばれたハリス氏がバイデン撤退を受けて希望の星みたいになっているのはやはりお笑いだなと思うのだけど、それだけ「トランプだけは絶対ダメだ」という勢力は結構あるんだろうなと思う。まあ、都知事選でも小池知事が批判されていたのに蓮舫さんが出馬して一気に「蓮舫だけはダメ」という雰囲気が広がって小池さんが磐石になったりしたように、マイナスの方により注目する傾向はどこの国の民主主義でもやはりあるんだなあと思う。
ハリス氏の政策表明もまだ主張がよくわからなくて単なるトランプ攻撃になってる気はするのだけど、もちろんメキシコ国境問題もあるのだけど日本人の我々としてはまずはウクライナ戦争への援助をどのように打ち出すのか、イスラエルを今後も支援し続けるのか、台湾海峡有事についてどのような政策を持つのか、といったあたりが気になるところである。この辺りは外交部門で誰を、どの勢力を起用するのかという問題につながるが、これらの記事を読んでもどうもあまり期待できない感じはする。
https://digital.asahi.com/articles/ASS7R13DDS7RUHBI03FM.html?pn=5&unlock=1#continuehere
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024072200675&g=int
副大統領就任後、側近が次々に辞めていくなど人望のなさも指摘されていて、都知事選落選後支持団体などに誰これ構わず噛み付く蓮舫さんを連想するのだが、彼女も独立系で出馬するロバート・ケネディ候補も入れれば3位には入れるだろうけど、どうもいろいろ不安の方が大きい人だなとは思う。反対派から見てもむしろ4年間で対策を立てやすくなったトランプ氏の方が本当は付き合いやすいのではないかという気がする。
アサクリの制作会社UBIが弥助問題についてコメント/アイデンティティ政治は終わらない/ハリス候補と米大統領選でのアイデンティティ戦争
Posted at 24/07/24
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7月24日(水)曇り
今朝は起きたら4時でまだ暗かったのだが、外に出ると月が滲んでいて、曇っているのだなあと思った。天気の予想は曇り時々雨、最高気温は28度とのこと。少しは暑さは落ち着くか。最低気温は22.9度で寝ている時は寝苦しかったけど、放射冷却が弱かったということだから天気は良くないということなのだなと思う。東京の最低気温は27.3度だから、この辺りが長野県との違いだなと思う。そういう意味ではありがたい。
https://x.com/UBISOFT_JAPAN/status/1815674629643719061
https://x.com/assassinscreed/status/1815674592444187116
弥助問題については昨日「アサシンクリード」を制作しているフランスのゲーム会社UBIからコメントが出て、今朝のタイムラインを見ていてもだいぶ落ち着いてきたかなという感じがする。ロックリー氏の曖昧な著作と動画での史実とフィクションの混同がきっかけとはいえ「アサシンクリード」による弥助英雄論の拡散は大きな影響力を持っていたわけだから、UBIがきちんと「弥助のキャラはフィクションでありこのような黒人侍は実在しなかった、話の全体もファンタジーである」と表明してもらえれば情勢はだいぶ落ち着くのではないかと思う。そういう意味でこの話の主導権は向こう側にあるわけだけど、このような表明をせざるを得なくなったこと自体、日本のネットでこの話題がだいぶ盛り上がり、日本人の多くが怒っているという事実が伝わったことは大きかっただろう。そういう意味で歴史の改変を含む理不尽な表現に対してはこれからもきちんと言いたいことを表現していくことは重要だと思った。
そしてもう一つは、アイデンティティ政治はまだ終わっていないということ。今回の弥助問題は「黒人の英雄を仕立て上げることで黒人に勇気を与える」というアイデンティティ政治が歪んだ形で表現されたため日本の国益や日本人のナショナルアイデンティティの逆鱗に触れたわけだが、我々としては一層日本の歴史を大事にしていくとともに、「日本の歴史を大事にする」「国民の正常で健康なナショナリズムの育成に寄与する」日本史家を応援していくこともまた重要だということが言えるだろう。
今回で明らかになったように、というか別のnoteでも書いたが日本人のアイデンティティにとって日本史というものが大変重要なものである以上、グローバルエリート的な日本史の軽視や国際共産主義的な方向の亡霊による日本史の貶めみたいなものが歴史研究者にいたということは銘記すべきことで、国民が税金を払う気になる人文研究、歴史研究というものをしっかり積み上げていってもらいたいと思う。特に今後は今回のようにアイデンティティ政治に侵食された研究者による歴史の改変などが行われていく可能性は大いにあるので、そういうものに対しても注視していく必要があると改めて思った。日本国民の権利は不断の努力によって守られるのであるから。
また一方で今回話題になったようにDEI(多様性、公正性、包括性)のような企業を動かす形でのポリティカルコレクト運動が不健康な形で拡大していることについては注視していかなければいけない。すでに日本では日本史研究者が健全な批判ツイートの揚げ足を取られてキャンセルカルチャーにさらされ、一時はテニュアを失うという重大な事案があった。オープンレターのような吊し上げの手法がアイデンティティ政治の側にとられたことによって、今回は騒動の発端のロックリー氏に対して日大に解雇を求める署名運動が起こっているようだが、今後はこういう応酬がさらに激しくなることは十分に予想される。こうした行きすぎたポリコレというものが現代の日本人によって拒絶されたことは大変喜ばしいことだと思うが、反対勢力の側もある程度適当なところで矛を収める姿勢もあっていいと思うけれども、矛を収めさせるに足る仲裁者のような存在が現在の日本に不在であることは、また日本にとっていいことではないようには思う。
いずれにしても、こうした戦いは第一ラウンドに過ぎないだろうと思う。日本が日本人の誇れる国であるためのアイデンティティの根源として日本史がある、ということが明らかになったように、日本が今まで積み重ねたきた研究の蓄積もまた日本人の誇りを構成する一部であり、伝統文化や基礎研究の資料などを無頓着に扱う維新政治はその辺りについての自覚がなさすぎる。そういう意味で私は維新は左翼だと見做している部分があるのだが、こうした事件をきっかけにして姿勢を改めて行ってもらえればと思う。
おそらく次のアイデンティティ政治の戦いはアメリカ大統領選であって、貧困白人=ヒルビリー層の出身であるヴァンス氏を副大統領候補に立てたトランプ氏と、バイデン氏を引き摺り下ろして女性・黒人・インド系であり、ユダヤ系のパートナーを持つアイデンティティ政治の申し子のようなカマラ・ハリス氏との対決は、ある意味世界の行方を決するものになる可能性はあるように思う。
気まぐれなトランプ氏の動向が経済に与える影響は大きいのでそれに備えて経済的なビルトインスタビライザーというか安定装置のようなものも考えていく必要はあるけれども、ハリス氏が当選した場合のアイデンティティ政治の激化についても日本は十分備えておく必要はあるだろう。そのためにはアイデンティティ政治やDEIといった西側世界の傾向についてきちんと知識を持っておくことが必要だろう。今回の弥助騒動で相当肝を冷やした人も多かったと思われるので、積極的にその辺りを学び、対抗策を練っていくことは日本が今後も日本であり続けるために、重要なことだと思う。
関連note
https://note.com/kous37/n/n240ef8750984
https://note.com/kous37/n/n40681fa6099c
https://note.com/kous37/n/n49921048da95
弥助問題で感じる「歴史学者に祖国はあるか」という問題/ハリス副大統領の「華」
Posted at 24/07/23
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7月23日(火)晴れ
昨日は午後は休みだが職場に避難して冷房を効かせて仕事をしようと思っていたのだが、つい弥助問題に首を突っ込んでしまってあまり仕事が進まなかった。6時を過ぎてから岡谷に買い物に行って、書店で本を見て河野哲也「アフリカ哲学全史」(ちくま新書、2024)を買い、中古CDのコーナーでハイティング指揮・コンセルトヘボウ管弦楽団の「ショスタコーヴィチ交響曲5番・9番」を買った。その後スーパーに行って夕食の買い物をし、帰ってきたら8時を過ぎていて、夕食後にやろうとしたことは全然できずにそのまま寝てしまった。
朝起きたのは4時ごろで、その後溜まっていた地元紙を読んでメモをつけたり、ハードディスクがいっぱいになっていたので「夜桜さんちの大作戦」をBDにダビングしたり、家の前の道にはみ出した草を刈ったり、ゴミを捨てにいくついでに作業場の漫画雑誌を整理し、ついでに周りの草を刈ったり、車で出かけてコーヒーを買ってきたり、帰ってきて仕事の新しい企画を練ったり、入浴したりしていたらもう9時になった。まあその間にもTwitterを読んだりしているが、まだジャンププラスも「ダンダダン」しか読んでいない。まずご飯を食べないと。
弥助問題はTwitter内部ではある程度理解が浸透してきたと思うのだけど、いまだにまずロックリーの著作を読んで、みたいなところから始めている人もあり、理解してほしいところはそこではないのだけどなあとは思うのだが、今までの国内問題とはかなり性質が違うから同じアプローチでは済まないところがあるということがなかなか理解はされないのだろうなとは思う。
弥助問題については概略二回にわたってnoteを書いたので、未読の方はそちらを参照してもらえるとありがたい。
https://note.com/kous37/n/n240ef8750984
https://note.com/kous37/n/n40681fa6099c
だいたいこれで自分の言いたいことは書いたかなとは思ったのだが、書いた後でこれも重要だなと思うようなこともいろいろ出てきている。
重要なことの一つは、Twitterにも書いたのだが、noteを書いてみて「日本人にとって歴史というものは無意識下にしろ自分の一部としてのナショナルアイデンティティの根源」であるということだ。
だから弥助問題のめちゃくちゃさに多くの人が腹を立てた。歴史学者の方がそれがわかってないしポリコレ意識でむしろ大衆が右翼化したと騒いでいる。史料に基づいて慎重に論を展開していくべき歴史家が「ネトウヨ」などという解像度の低い差別的なレッテル貼りはしてもらいたくないなと思う。その人の歴史学者としての姿勢や能力、史料批判のあり方そのものに疑問を感じてしまう。
アイデンティティ政治の典型は現在ではフェミニズムやトランスジェンダー活動家、ブラックライブズマターの人々ということになるが、彼らは自分たちの思想こそが政治的に正しい(ポリティカル・コレクトネス、略してポリコレ)とし、それに沿わない人々を糾弾してキャンセルカルチャーを仕掛ける。歴史学でもつい最近そういうことが起こったことは記憶に新しい。
しかしこういうやり方の系譜を遡っていけば昨日のnoteに書いたようにドイツ人のアイデンティティを侵害するものとしてユダヤ人や共産主義者を弾圧したナチスのやり方であり、近代日本のナショナルアイデンティティを丸ごと否定しようとした極東軍事裁判や占領政策であったことは確認しておきたい。
この問題はまだまだ議論されているけれども、いろいろと海外の情勢も見ていかないといけなくて、特にこのめいろまさんの連続ツイートは貴重な情報だと思った。
https://x.com/May_Roma/status/1815283817382293514
要はこういうアイデンティティ政治の一環で、企業側もDEI(これは20日のnoteを参照してください)に有利なようにそういうことを推進して、「黒人に勇気を与えるファンタジー」が盛んに生産されることが「政治的に正しい」ということになっていて、それ自体はまあやればいいとは思うが、それに日本の歴史が勝手に利用され、日本の歴史や日本人を悪役に仕立てているとことが問題であるわけだ。
https://x.com/May_Roma/status/1815287956061438305
先に書いたように、「日本の歴史」というものは「日本人のアイデンティティ」に深く関わるものであり、それに新しい説を付け加えようとすること自体は史料にちゃんと依拠し歴史学的な手続きを踏んだものならいいが(まあ現実には結構怪しいことをやろうとする歴史学者もいる気はする)、荒唐無稽なファンタジーを真実として受け入れろという要求に対しては当然ながら腹を立てるわけである。いきなりお前の親は差別主義者だと言われて怒らない人間がいないのと同じことである。
しかし、こういう動きについて、一般の人が怒っていても、歴史学者や彼らを含む人文学者の動きは非常に鈍い。それは、多くの人文学者が前途有為な歴史学者をキャンセルするオープンレターに署名したように、実際には彼らがアイデンティティ政治の側の人間であることが多いからだろう。
実際、一般社会に比べてアカデミア内部ではフェミニズムやトランスジェンダリズムなどのアイデンティティ政治に関わる人たちが多いし意識も違うわけだが、これは特に人文系など「金にならない」分野においてはいわゆる「実家が太い」人たち、上級国民と揶揄されたりする人たちが占める割合が年々高まっているのではないかと推測される。
パスツールは「科学に国境は無いが、科学者には祖国がある」という言葉を残したそうだが、彼は革なめし職人の息子であり、科学上の大きな功績を残すに至ったのは彼の努力によるところが大きいだろう。
https://x.com/SchwarzPinguin/status/1815231331481313315
日本では一般に社会階層について云々することは嫌われるし、一般に上層階級の人ほど「恵まれているからだ」と言われるのを嫌うけれども、実際にはいわゆる「上級国民」と中産階級、また正規労働者や非正規労働者といった階層が存在することは間違いない。
それぞれの階層について検討すると、上層階級というのはインターナショナルな性格を持っている。貴族は貴族というだけで分かり合える、というのは第一次世界大戦を描いた映画でもドイツの貴族の士官とフランスの貴族の士官が気を許しあっている描写に現れていたが、例えば現在のイギリスの王室を見てもチャールズ国王の母方(つまりエリザベス2世女王)の祖先はドイツのハノーヴァー選帝侯であり、父方(エディンバラ公フィリップ)のマウントバッテン家も本来の名称がバッテンベルクであるようにドイツ貴族の家系である。スウェーデンの王家はフランスの将校の末裔であり、スペイン王家の祖先はフランスのルイ14世である。このように上層階級・貴族階級というのは国際的に様々な形でネットワークを構築していて、グローバル経済のみを見て、ある意味インターナショナルな価値観によって生きているところがある。
一方で、中流階級のブルジョア・新中間層は基本的に国内にあり、国内経済の影響を強く受ける。彼らにとって国内経済の好調や不調は大きな関心事であり、それは自分の生活に直結する。現在の日本では徴兵制はないけれども、世界で初めて徴兵制が敷かれたのはフランス革命下のフランスであって、それはブルジョアやプチブルジョア(サンキュロットと呼ばれた)たちにとって、革命を守る=フランスを守ることこそが自らの運命に直結するからであった。
パスツールが「科学に国境はない」といったのは、もちろん科学の成果は世界人類の共有されるべきものであり、インターナショナルな存在であると考えたからだが、「科学者に祖国はある」と言ったのは祖国フランスこそが彼にとって守るべき価値、アイデンティティの根源であると考えたからだろうと思うし、彼自身がそうした下層ブルジョアの出身であったこととも関係しているだろうと思う。
これは余談になるが、現代においては多国籍企業のオーナー社長などは十分上層階級の存在であり、だからこそタックスヘイブンなどを利用して本社機能を出身国から移すことが多いわけだが、トヨタはガンとして拠点を愛知県に置いているわけで、その功績は非常に大きいと思う。日本において中京工業地帯が一人勝ちなのはトヨタをはじめ自動車産業が拠点を国内に置いているからであって、これは生産拠点をほとんど海外に移してしまった家電産業の本拠であった大阪・阪神工業地帯が衰退したのと好対照をなしている。豊田章男氏が自らを「日本ラブ」と呼ぶのは、十分根拠があることだと思う。
現代の日本で、例えばツイッターなどをやっている人の主力層はこの中産階級になるのではないかと思うし、だからこそ日本の国益を損ない日本のナショナルアイデンティティを傷つける弥助問題に強い関心を持っているのだろうと思う。
国家間の戦争が多く行われた19世紀において、一番国家と利害関係を持ったブルジョア=中産階級が愛国的なものを一番強く持っていたわけだが、労働者階級はまだ十分な福利を得られず、国家間戦争においても必ずしも報われなかった。だからこそマルクスは「万国の労働者よ団結せよ」と呼びかけたわけであり、労働者の国際組織=インターナショナルの国際連帯によって労働者の地位向上を目指したわけである。
帝国主義の進展によってイギリスなどでは「労働貴族」と呼ばれる豊かな人たちも出現し、ついには労働党がブルジョアの政党=自由党に代わって二大政党の一つとなるくらい国家利益にコミットしていくようになって、セシル・ローズのように「帝国主義こそが労働問題の解決策である」という方向性も出てくるわけだが、遅れた資本主義国であるロシアや日本においては共産主義運動は国際的に連帯する傾向を持ったわけである。しかし第一次世界大戦が始まると多くの社会主義者が戦争を肯定するようになり、反対したジョレスは暗殺された。
このような視点から見てみると、弥助問題に発言している人の中には国際結婚し外国にも留学していてそうした意味での国際ネットワークを持っている人もいるし、また共産党に所属した経験を持つ人もいる。そうした人たちが日本人にとっての国益やナショナルアイデンティティに冷淡なのも十分頷ける。今回起こっている現象を歴史的背景から説明するとそういうことになるのかなとは思う。極端な言い方をすれば、「人文学者に祖国はあるか」ということである。
また、日本は概ね豊かで自由な創作活動や研究活動が行われている国だが、先に述べたようなアイデンティティ政治が勢いを増してくると、歴史学者にオープンレターによるキャンセルが仕掛けられたように、表現の自由を主張する人たちの発言がヘイト扱いされたり彼らをレイシストとして糾弾するような風潮が出てくるとも限らない。今回の弥助問題の日本国内からの異議申し立てにしても「黒人を勇気づける創作を否定するとはレイシストである」というような見当違いの非難がすでにぶつけられているわけで、今後はもっとアイデンティティ政治の海外における動向に気を配らないといけないだろうことは先のめいろまさんのツイートを見てもわかることである。
こういう社会においても誰もが恵まれているわけでないことは当然で、この状況はフランス革命前のフランスに似ている部分があるなということを少し思った。ヴォルテールやルソー、ディドロやダランベールらに代表される啓蒙主義時代のフランスで、その「文芸の共和国」に参入しようと、多くの若者が希望を持ってパリに上京した。しかし多くのものがその希望を叶えることができないのは現在の日本と似ている。そうした若者はワナビーのままあるいはブリソのように警察のスパイになり、デマ文書を乱発したりして糊口を凌いだり、サンジュストのようにエロ小説を書いて顰蹙を買ったりしながらアンシャンレジームに対する敵意を拗らせていたわけである。やがて革命が起こると彼らは一端の革命家として立法議会の議員として選出されたりし、ジロンド派やモンターニュ派の一員として革命の過激化をもたらしていくわけである。
現在のアイデンティティポリティクスの担い手の中にも、こうした形でそうした運動に参加している人たちも多いように思う。文芸や研究の才能はなくても運動家としての技術はそれとはまた違うものだからである。こうした人々の中にはやはり日本の現状に敵意を持ち、「アイデンティティポリティクスによって日本を変えたい」と考えるようになった人たちも多いのだろうと思う。
日本のように高度に発展した資本主義社会において、様々な階級に人々が分化し、利害もまた対立するものになるのは致し方ない部分もあるのだが、日本が文化的に負い目を負わされる状況になったり、また間違った歴史を押し付けられて日本人としての誇りが傷つけられたりするという点においての利害は皆共通しているのだから、その辺りのことも踏まえて弥助問題のようなアイデンティティ戦争には心して接してもらえればありがたいと思う。
***
アメリカ民主党の大統領候補者選びはほぼハリス副大統領で固まりつつあるようだ。ハリス氏に関しては、副大統領になって以来の実績に不足があるようにも言われているし、また私から見ても政治家としての華が足りない印象が強いのだが、1968年の大統領選でも元副大統領であり1960年の大統領選のテレビ討論で華のあるJFケネディに負けたリチャード・ニクソンが当選しているので、まだ可能性はなくはないかもしれない。ただ、1968年には最有力候補だったロバート・ケネディが暗殺されるという非常事態があったわけだが。今回はトランプは住んでのところで暗殺を免れた。これがこの先どのような展開になっていくのか、まだ大統領選は長い。
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- 弥助問題で感じる「歴史学者に祖国はあるか」という問題/ハリス副大統領の「華」
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- 「アサシンクリードの「黒人侍」弥助」をめぐる問題について、私の理解しているところをまとめてみた
- 「製造業を国内に取り戻す」ことの正しさとヴァンスの副大統領候補受諾演説/ドラッカーの「知識社会」の進展と一般国民の雇用確保
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