45年使ってきたアンプが故障/夏越しの祓い/「近代イタリアの歴史」:ヴィーコのデカルト批判とファシズムの起源
Posted at 25/07/01
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7月1日(火)晴れ
昨日は早く目が覚めたので散歩がてら家の北側の方を歩いてみる。ぐるっと回って大通りに戻り、ローソン併設のスタンドのガソリンが165円であることを確認して家の裏のローソンでジャンプとヤンマガとスピリッツとオレンジジュースを買って帰った。朝ブログ/noteを書いて朝食を済ませてマンガを少し読み、10時過ぎに家を出て歩いて駅に行って東西線に乗ったが、かなり混んでいた。ピーク時間は外したつもりだったけど、何か運行障害があったようだ。大手町で降りて丸善へ行き、今日出るマンガ探したが、全部平台の上に隣り合って3冊あった。「ありす、宇宙までも」4巻、「Blue Giant Momentum」5巻、「らーめん再遊記」13巻。考えてみたらスピリッツ、ビッグコミック、スペリオールと連載誌の違う3作品だが、それぞれの雑誌のカラーが出た作品だと言えるなと思ったり。
少し時間があるし地元の図書館に返す本を読み切ってなかったので久しぶりに3階の丸善カフェに入り、電車を見ながらバニラシフォンケーキとコーヒー。近代の図書館の歴史をざっと追った感じになったが、国会図書館や東大図書館など大きな図書館についての記述がなかったのが残念。明治から昭和にかけての地方の通俗図書館の運動について読んだことがあったが、そのことは書かれていた。いろいろと見ていくと面白そうだと思った。
一通り読み終えて丸善を出て東西線に戻り、いつも降りる駅より一駅先まで乗る。快速が止まらない駅なので途中で降りて普通電車を待つが、どちらも空いていた。外は日差しが強く、日陰を選んで歩く。図書館で本を返却し、そのまま帰途へ。途中で焼きサバ弁当を買い、帰宅。弁当は数が限られているので残っていればいいなと思って行ったら最後の一つだった。帰っていろいろやって、お昼になったので昼食。やはり同じような値段の弁当に比べると和菓子屋の弁当は格段に美味い。
実家の方に戻る準備をしながらバルトークを聞いていたら、いきなりボン!という音がして鳴らなくなった。見てみると、アンプの電源が入らない。これは45年前、私が高3の時に買ってもらったコンポーネントのアンプなのだが、今まで音が変な時はあったけれどもずっと使い続けてきたので、故障したのは痛い。いろいろ調べてみるとアンプの寿命は10年から長くても30年とあり、45年使えたのだから文句は言えないという気もするが、ある種のオーディオの全盛期のものなので、できれば修理したいなと思ったりはしたが、時間も気合もないのでとりあえず今回の帰宅ではいじらないことにして、次回にしっかりそのつもりで臨むことにした。
2時に家を出るつもりだったがそんなゴタゴタもあり、前回エアコンを切り忘れるということもあったのでいろいろ確認してから家を出たら、駐車場を出たのが2時20分を過ぎていて、朝行ったローソン併設のスタンドに行ってみたら、169円になっていた。まあそれでも地元でいれているところより安いからいいかと思っていれたのだが、まあそんなこともあるのかなと。水を買ったりコーヒーを買ったり準備を整えて出発。
高速の入り口が少し混んでいたが、入ったあとは比較的順調。新宿の合流もそれほどではなかったし、完全に動かなくなるような渋滞はなかった。石川PAでトイレ休憩、ただ、昨日は工事が多かった印象。それに途中で止まっている車も2台くらいあった。暑いからだろうか。笹子トンネルの4717メートルの区間がずっと一車線に規制されていたのでゆっくり走行になった。境川PAで休憩したあとはそのまま地元のICまで走り、書店まで走って本を見たり、スーパーで夕食を買って、そのままヤマトの営業所まで走って届け物を取りに行った。混雑していたのはむしろ下道に降りてからだったな、と思う。そのまま帰宅、ご飯を炊いて、その間にネットを見るなどし、録画機のHDが残量不足になってきていたのでBDに2枚分ダビングしてその分を消去するなどしていた。
BDも50GB録画できるとほぼまるまる12回分録画できるので便利なのだが、25GBに比べるとかなり高いので最近は25GBを使っている。こちらも国内生産中止の声が聴かれるようになってきたので、いつまでそれで続けられるか。他国よりCDが今でも飼われているように、日本人はモノとして所有することへのこだわりがあるから、なくならないとは思うのだが。今でもカセットテープは現役だし。
夜10時過ぎてからそう言えば今日は夏越しの祓の日だというのを思い出し、近くの神社に歩いて行って茅の輪くぐりをしてきた。今年の上半期もいろいろあってなんだか邪気が溜まっている感じもしたので、これで少しは祓われて英気を呼び込んで、運気が向上するといいのだがなと思った。
東京では除湿をかけて寝ても寝苦しい感じで眠りは浅かったが、こちらでも夜は2階はムッと空気がこもっている感じがし、ただもう夜だから窓を開けるわけにもいかずにそのままにしておいて、11時ごろには就寝。やはりちょっと蒸し暑かった。
四時ごろ起きてゴミをまとめたり庭の草を少し刈ったり。5時半頃出かけてゴミを出して、少し離れたセブンまで車を走らせてコーヒーを買い、そのまま走っている間にそう言えば6月分の〆をするつもりだったことを思い出し、職場に行って領収書や請求書などをまとめ、帰ってきてからレシート類などをまとめた。最近早朝にこういう仕事をすることが多い。
***
「近代イタリアの歴史」も返却期限が今日なので今少し読んでいるが、まだ250ページほど残っているのでざっと読む、という感じにもいかなそうだ。
イタリアで新興勢力であるサヴォイア公国がサルデーニャ王の王号を獲得したのが1720年、これはスペイン継承戦争の後始末の一環で、一旦シチリアの領有を認められたサヴォイア家がスペインに奪還されたあと、代わりにサルデーニャを獲得してシチリアがオーストリア領になるという経緯があった。ピエモンテでは統計の整備が進められ、財政基盤と常備軍制度を整えたが、これは小規模な絶対主義体制を目指すもので啓蒙専制主義というヨーロッパの新動向とは関わりはなかったという。プロイセンがポーランドから独立してプロイセン王国を称するのが1701年だから、後の独伊の統一国家を達成する二つの領邦国家はいずれも18世紀初めに王を称したのだなと理解。
18世紀のナポリは王なき宮廷の繁栄により文化が栄え、その中には「ナポリ王国文明史」のジャンノーネや「新しい学」のヴィーコがいた。ヴィーコはデカルト批判で知られるが、「真理は作られたものである」というテーゼでも知られる。つまり、「地球が太陽の周りを回っている」という「真理」は人間がそれを認識できるようになって初めて真理になった、ということで、まだ発見されていない真理は真理(として人間が用い得るもの)ではない。デカルト的設計主義というのは自分たちが認識した「真理」に基づいて科学や社会を設計しようとするもので、問題が多い。人間が無から行動を起こした歴史にこそ、人間の社会について考えるべき内容がある、と自分としては解釈している。これはあらゆる進歩主義と保守主義の対立の場面に出てくる考え方の対立の原点だと言えるだろう。
そのほか18世紀イタリアの啓蒙主義の時代は面白いが読みきれないのでまた改めて借りて読んでみたい。元々はファシズムの起源について調べるつもりだったのだが、産業革命以降を考えればいいということかもしれないとは思った。この本では1814-61、つまりウィーン会議からイタリア王国の成立までを「リソルジメント時代」としてまとめて政治史的に書いていて、統一以後を「自由主義の時代」として書いているのだが、かなり多くの部分を「南部問題」に費やしている。この時代からの工業化、資本家・労働者の階層分化その他について書かれたものを読まないといけないかなとは思った。
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