「リベラルな若者」の「リベラル拒絶」は当然の結果か/左翼という上部構造の崩壊は出版業という下部構造の凋落の結果か/天皇の自由意志/日常の緊張感/ロバとキリスト/「ふつうの軽音部」8話/竹を切る
Posted at 26/02/18
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2月18日(水)晴れ
昨日は午前中ブログ/noteを書いた後、裏山の竹が道を塞いでいるところを切り開くためにどこから手をつけたらいいか探りながら作業をしていた。まず切った竹の置き場を作らないと作業が進められないなと思いそのスペースを作れそうなところから手をつけ、要領を見出していく。畑の反対側の端のところに入る道から入ってみたが相当な藪になっていてそこにスペースを作るのは後にしたほうがいいことがわかったので手前の方から手をつけた。二月ももう中盤だから早めに動かないと山もすぐ春の成長期に入るので、余計手がつけられなくなっていく。午前中は零下だったが少し作業するとすぐ暑くなる。
腕も痛いしまだ作業に慣れていないのであまり無理はしないようにし、午前中は早めに上がって入浴して着替え、銀行回りなど。資金を移したり記帳したり。近くのファミマへ行って電気代と水道代を払った。それから西友に行って出汁の素と梅干しと豆腐を買って帰宅。昼食後少し休んでまた裏山で作業。だいぶ要領がわかってきたし午後は気温も上がってきたので作業はしやすい。ただ、竹は本当に小さな枝が多くて気がつかないうちに引っかかる。蔓草が太くなったのが竹に絡んでいて上の方が引っかかっていて倒せなかったり、ややこしいことは多い。冬でこれだから夏はもうジャングルである。まだどのくらいかかるか見当はつかないが、地道に少しずつやっていこうと思う。健康にも良さそうだ。早く腕を治したい。
夜はニュースを見ていたが最近はオリンピックばかりやっているのであまり見ないのだが、それにしてもフィギュアペアの金メダルはすごい。私のような関心がないものでもショートプログラムで失敗したことは知っていたから、それを逆転で金を掴んだというのは本当にすごいことだと思う。ミスした男子の方が「今まで支えてくれたから」と女子の気丈さに支えられて難関を乗り切ったというのもなんだかジンとしてしまった。スポーツはこういうのがいいんだよなと思う。フェミニズムのいやらしさと違って、とか書くと嫌味だが。
https://shonenjumpplus.com/episode/11990162089564828460
夜は「ふつうの軽音部」の単行本を読み返していたのだが、改めてこの作品はすごいなと思う。1巻の何度も読み返したようなところも、8話で鳩野が視聴覚室で一人で「Everything is my guitar」を爆唱するところの歌詞と場面の配置が実はめちゃくちゃスピーディーで、BPM131ながらめちゃくちゃ早口の歌詞の1番のうちに全ての展開が終わっているというのはすごいと思った。その中に鳩野の両親の離婚、大阪の中学への転校、友達とカラオケに行って声をバカにされたトラウマ、そんなものを振り払って歌う現在、仲良くなったたまき先輩への想い、この先に対する期待感が高まる描写が水際立っていて、でもその全てがわずか40秒ほどの歌詞の中で表現されている。後になると読むスピードに合わせて歌詞が配置されるのだが、だからもしアニメになった時にこの場面がどう表現されるのかと思ったりするが、むしろ走馬灯的なものとして考えると納得できるところもあり、読む時も逆にそういうものとして読むといいのかもしれないと思った。そういう意味では走馬灯的な早い展開のところをスローにしてみているという逆説的な読み方もできる気がした。5巻のそのたまき先輩の後夜祭ライブの場面あたりを読み終えたところで寝落ちした。まあ物語的にもここで一段落ではあるのだが。それにしても楽曲の理解が深まるとマンガが一段と面白くなるという構造も改めて新しいなと思った。
***
朝起きたのは5時前で、やはりまだ腕は痛いのだが、寝床の中で腹を探ると腹が硬くなっているのに気付いて、ああこれが腕が痛い一つの原因かなとは思った。今日は整体に行く予定なので痛みが軽減できるとありがたいとは思うのだが。気温はマイナス3度ほど。外に出ると車のフロントが凍っていたのでエンジンをかけて暖機し、その間に少しブログを書き始めたが、10分弱で解凍されていたので車に乗って出かける。少し離れたセブンまで行ってサンデーと午後の紅茶のチャイを買う。だんだん夜が明けてきたので少し遠回りして富士山の見える道を走り、振り返ると朝焼けの中に富士山が見えた。そのまま走って職場に出て少し準備をした後帰宅。
https://www.nhk.jp/p/kogaku/rs/NWYPY4N3WW/episode/re/K8NNV5XR92/
その間に聞いていた「古楽の楽しみ」で中世の民衆劇が取り上げられていて、今回取り上げられたのが「愚者の祭り」として知られる「ロバの祭り」だった。なんとなく聞いていると、ロバというのはヨーロッパでは昔から愚者の象徴であるのだけど、(ウマ娘(リアル?)など読んでいても頭の悪そうな馬がロバっぽく描かれていたりする)、実は聖書に最もよく出てくる動物の一つで、聖書的な動物でもあるのだ、というのは初めて知った。民衆の乗り物でもあるロバは民衆に寄り添うキリストの象徴でもあり、馬小屋で生まれたイエスも近くにロバがいただろうとか、そういう話を聞いていろいろと今までの疑問が解ける部分があるような気がした。愚者=無力の象徴だと思っていたロバが割と大きな働きをする、まあそれは民衆劇的な転倒の論理なのかなと思っていたのが、キリストの象徴でもあると言われると見方が変わるなと思った。音楽も、以前よく聞いていたルネサンス時代の音楽、民衆の音楽みたいな感じで、懐かしいなと思った。
***
なんだか音楽の話が続いたが、出かける前に仏壇にご飯と水を供えてマッチを擦り、線香に火をつけて香炉にさし、鈴(りん)をチーンとやって手を合わせ他のだが、その「マッチを擦って閃光に火をつける」という作業の緊張感が、何かに似ているなと思って最近よく聞いているあいみょんの「君はロックを聞かない」の歌詞を思い出した。
埃まみれのドーナツ盤には あの日の夢が踊る
真面目に針を落とす 息を止めすぎたぜ
さあお腰を下ろしてよ
という部分である。レコードを聞いていた世代にとっては、レコードをジャケットの中から取り出し、ターンテーブルに乗せ、オートであれマニュアルであれ針を落とす時の緊張感というのは、懐かしいものだと思う。仏壇に向かって線香に火をつけて香炉に立てるという一連の行為もまたその儀式性と「火」という危険物を扱う緊張感が伴うことに意味があると思うのだが、そうした緊張感が現代ではなくなってきているなと思うなどした。
***
日本の政治の根幹には天皇制があるわけだが、考えてみると自分の存在が国家の基本法である憲法に書き込まれていて、自分の生き方のシステムが全て定められているというのは考えてみると相当なプレッシャーだろうなと思う。
天皇に自由意志はあるのか、という問題について考えてみると、出処進退という肝心な部分において天皇には選択権がないわけである。それを考えてみると上皇陛下が譲位という憲法にも皇室典範にもない選択をお気持ちという形で表明され、譲位が現実のものになったというのはすごいことなわけで、譲位自体が閑院宮家から皇位を傍系相続した光格天皇以来のことであり、日本国憲法体制の中で様々な行事への象徴的な参加という公務に従事される負担を考えると、上皇陛下が傘寿を超えてなおご健在であり、また天皇陛下も還暦を超えられていることを考えると結果的に大変妥当だったと思うのだが、「天皇の自由意志の表現」の先例として日本国憲法体制の中でどの程度妥当だったのかはまだわからないような気もする。
結果的には天皇陛下には皇位という運命を自らの意思で引き受けていただいたと考えるしかないわけなのだけど、陛下には日本という国のためにご負担を引き受けていただいているということは国民として理解しておかないといけないことだなとは思う。
***
総選挙での自民大勝・「リベラル」惨敗について、noteでこういう内容のコメントをいただいた。
https://note.com/kous37/n/nb4f7f05d9d08?from=notice&scrollpos=comment&c=nc4a8550bbc828
「リベラリズムは「自由」から「構造の平等」へと意味が上書きされました。その結果、「正しい不平等是正」を掲げる現代リベラリズムが道徳的優位を独占し、それ自体が異論を封殺する巨大な権威として機能する逆転現象が起きています。
ここで何が起きたかというと、かつて国家による支配からの自由を求めてリベラリズム(自由)が生まれたように、現代のその道徳的権威への反発という形でリベラリズム(自由)が再度生まれつつあるのではないか、という考察です。」
「構造の平等」というのが自分が使わない言葉なので最初よく意味が掴めなかったのだが、要は「構造的差別を是正することこそが正義」という意味での平等観、ということなのだと理解した。
その「構造」というものが本当に存在するのか、ということをむしろ私は疑問に思うし否定的なところが多いからそういう思考自体にあまり慣れていないのだけど、つまりは男女関係で言えば「家父長制」とか外国人の受け入れで言えば「民族的純粋主義」みたいなものが「構造」ということになるのだろうか。日本のいわゆる家父長制や民族主義みたいなものは国際的に比較すればその名前で呼ぶべきものなのかという疑問は常に感じるのだが、確かにアカデミアにおける「女子枠」推進の世論であるとか、外国人が起こす様々な問題に対する警察などの腰のひけた態度、そのほかそういうものを「絶対的正義」とする主張に従来制度を守ってきた人たちが洗脳されたり恫喝されたりしている現状はあると思うので、それらからの解放という形での自由こそが若者が求めているのだ、というのはわかると思った。
***
後もう一つ論点として面白いと思ったのが、左翼リベラルが蟠踞し逆に言えば強く依存してきた出版業が凋落しつつあることが、左翼リベラルの全体的な転落に結果しているという主張である。
https://x.com/motok_saikai/status/2023685669789593793
https://x.com/ganrim_/status/2023713267689169084
「「岩波・朝日」的なものの終焉は、人文系の凋落とも完全に重なって」いて、その出版業の衰退こそが全体的な構造変化を招いているというのはそういうこともあるかもしれないと思った。
この話の面白いところは、スレ主の方もレスでつけているが、左翼思想の凋落がまさにマルクスの言うところの「下部構造の壊滅が上部構造も壊滅させた」と言うことなわけで、まあ日本的なマルクス主義の転落がマルクスによって予言された感じになったいるところだろうと思う。
同じスレには韓国の左翼が生き残っているのはある種貴族化しているからだ、と言う指摘もあり、その辺りはいわゆる日本の「世田谷自然左翼」みたいなものと同じ傾向はあるし、いわゆる「公金チューチュー」の社会政策の「官から民へ、コンクリートから人へ」の流れの中で利権化したNPO団体の問題なども出てくるだろう。まさに構造的な問題ではあるのだが。
出版業というのははっきり言えば「マンガやラノベの売上で固い学術書や文学書の出版を支えている」という構造なわけで、その上部構造の方がマンガやラノベを低俗だ、出版禁止にしろ、などと叫んでいるのはまさにタコが自分の足をぶった斬ろうとしているのに近い。構造的理解というものはまさにこういう局面で必要になるものだと思うのだが、彼らがそれを恬として恥じないのは自分たちを根拠なく正義の特権階級であると思い込んでいるからだという面があり、その面でも確かに「構造的差別という主張によってもたらされている構造的差別」の問題は大きいなとは思った。
日本の出版業は「マンガやラノベという足腰」がしっかりしているからまだ大丈夫だとは思うのだが、変な表現規制をしないことこそが自分たちの延命のためにも重要だという視点は出版業や執筆に関わる人たちには理解してもらいたいところだとは思う。
逆に言えばマンガの書き手たちは自分たちのあげた利益で自分たちを攻撃する変な学者や運動家たちを養っているとも言えるわけで、まあそれこそ「誰が食わせてやってるんだ!」と声を大にしていってもいいのではないかという気はした。
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