沖縄リベラルメディアの「台湾は沖縄に迷惑をかけるな」発言/自民党に高市・石破の水と油が共存できるのは安全保障=憲法改正の大義があるから/フィギュア中井選手の素晴らしい演技とフェリーニの「道」
Posted at 26/02/19
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2月19日(木)晴れ
昨日は午前中出かけて松本の整体へ。早めに出ようといろいろ備えていたのだが、腹具合との相談で出るのが予定よりは遅れた。ただ、車の流れが順調だったので地元の下道も高速も特に問題なく走り、塩尻で降りてからもそんなに焦らずに走れて、時間より少し早めに着いた。
腕が痛いということを言ってうつ伏せに寝ると左腕に激痛が走り、思ったより痛かったのだなと自覚。左腕の位置を探りながら操法を受けたが、終わる時には痛みはおさまっていた。基本的には疲れによるものだろうとのこと。腕の疲れもあるが全身の疲れということもあるのだろう。偏り疲労を無くすためにいろいろ心がけようと思うが、今も考えながらブログ/noteを書いていると痛いので、頭を休めることがまず第一だなとは思う。なかなか難しいが。
帰りは近くのスーパーでお昼の買い物をし、下道をゆっくり走って塩尻で高速に乗って岡谷に出たが、法面の伐採をやっていて車線規制の影響で少し時間がかかった。岡谷で降りてレイクウォークの隣の書店に行き、サンデーのコミックスを2冊買おうと思ったが「ふたりバス」1巻は買えたがもう1冊がなく、仕方ないので湖畔を走って上川河口橋から遡り、ツタヤへ行って探したら「かくかまた」3巻があったので買うことができて、実家に帰って昼食。
昼食後少し横になったら熟睡してしまったのでやはり疲れてるんだなとは思った。それから裏山の竹藪の作業を少しやったが、やはり腕が疲れてあまり長くはできなかった。
***
最近いろいろなことを考えるのだが、世情においても高市政権の圧勝はやはりある種の作戦勝ちのところがあり、自民党政治が続く中で積極的に政策を実現していくにはまず政局を勝ち抜く必要があるわけで、昨年の総裁選ではそれをうまく乗り切り、今回の衆院総選挙でも国民の大多数を味方につけることに成功して戦後最多の議席を獲得したわけである。
一方で石破政権下の選挙ではほぼ敵失によって勢力拡大に成功した立憲民主党が、高市政権を嫌って連立を抜けた公明党と組んだ中道改革連合が惨敗し、特にリベラル勢力の壊滅的退潮がさまざまに語られるようになっている。
彼らの高市政権に対する批判を読んでいると、それ自体が彼ら、つまり左翼ないし「リベラル」の抱えている問題の現れであると思われることが多く、そういう意味で彼ら自身を分析するための重要な資料になっているように思われる。
例えば、「高市政権になると大々的に軍拡を行い徴兵制も復活するから「ママ戦争止めてくるわ」」という発想につながっていたわけだが、その辺りのところも彼らを分析するヒントになるだろう。
彼らはTwitterに「召集令状=赤紙」の写真を載せてこのままではこういうのがいきなり来るぞ、というわけだが解像度が低すぎるわけである。2026年の現在で80年前と同じことが行われると考える方がいろいろな意味でどうかしているわけだが、国民を軍隊に召集するためにはまず徴兵検査を行わなければいけないし、そこで甲種合格したら2年間とかの兵役になり、終わったら予備役になる。徴兵されなかった人たちも訓練等はあるし、召集というのは要するにそれら予備役の人たちを改めて軍隊に呼ぶことであるから、まずは全国的な徴兵システムを再構築する必要がある。
それだけで志願兵システムの現在の状況とは比べ物にならない予算が必要になるわけで、しかもそれは産業の発展に寄与しないだけでなく、ただでさえ人手不足の現状をさらに悪化させるわけで、そんな余裕は現在の日本にはないわけである。
徴兵が必要になるとしたらまさに日本自体が存亡の危機に陥ったときで、西から中国が、北からロシアが本土に攻め込んできて国土防衛のために国民を動員せざるを得ないという時だし、根本的にそんなことにならないようにするのが先決問題である。そのためには侵略性向を強めている中国やロシアに対して強い態度で望んでおかないとどんどん不利な状況に追い込まれる。日米同盟の強化や「自由で開かれたインド太平洋」外交でオーストラリアやインドネシア、あるいはインドやフィリピンなどとも相互協力を深めることで抑止し、中国に対しては「対話の扉は日本からは閉じない」という態度で望むのがベストだろうと思う。
*
しかしそういう状況において、特に微妙になってきているのが沖縄の政治情勢のようだ。
https://x.com/Ryudai_Jinsha/status/1624735253251395585
この一連のスレッドを読んで沖縄の左翼メディアの酷さと言論空間の閉鎖性について改めて慨嘆させられたが、それで済む問題ではないなと思った。
要は台湾統一に向けて武力による威嚇を強める中国という存在があり、彼らの言動からは明らかに「台湾の次は沖縄」という狙いがある(これは先日読み始めた佐々木れな「自滅する米中」にも書かれていた)ことから、高市首相の台湾有事発言などもあり、その辺りで台湾と沖縄の双方の相互の意思疎通を図ろうという趣旨で開かれたシンポジウムだったようだ。
https://x.com/LIU_Yen_Fu/status/1624752646790971393
特に驚いたのが沖縄タイムスの編集局長が「台湾は日本や沖縄に迷惑をかけないようにちゃんとした世論を構築してほしい」と放言したという話で、これは沖縄の左翼ならこれくらいのことは言いそうだが、いくらなんでも外国である台湾に対してこんなことを言うとはと呆れたわけである。
結局沖縄の左翼は県内の閉鎖的な言論空間で主導権を握り、政府に対して注文をつけるだけの役割に安住して反米軍・親中国の姿勢で臨んでおり、そこに「台湾」と言うファクターが今までなかったと言うことなのだろうと思う。だからこんな上から目線の失礼な言い方ができるのだろう。
https://x.com/Ryudai_Jinsha/status/1624946524504596480
これは沖縄の左翼の深刻な問題ではあるけれども、沖縄だけでなく日本の左翼の深刻な問題でもあるだろう。反自民・反米の姿勢をこじらせすぎて中露から情報を取るようになっているが、これはどう考えても情報戦を展開する中露の思うツボであり、その手駒にされているとしか言いようがない。中露がハイブリッド戦争を行なっていることはもはや世界的な常識であるのに、それらを退け陰謀論にハマってしまっている人が多いのが日本の左翼全般の情勢で、だからこそ「ウクライナは早くロシアに降伏しろ」などと言うことになるわけである。ウクライナの次が日本でないと言う保証はないのにである。
そしてこの局長の発言にある「台湾は沖縄を巻き込むな」と言うのは「ウクライナは日本を巻き込むな」と言う主張と同じであって、自分たちさえ良ければ良いと言う話になる。台湾やウクライナが自由主義世界の最前線で権威主義諸国と対峙しているのだという事実が理解されないのは、現実を見ないことで勢力を保とうとする戦略であり、そのような戦略が破綻したのが今回の総選挙だったわけだが、その反省が全くないのも残念なことだと思う。
***
https://x.com/Perfect_Insider/status/2023387842781790306
https://x.com/Perfect_Insider/status/2023388553330446639
こうなったのにも理由があって、もともと戦争直後の保守多党化の時代に、「経済政策という小異」を捨てて「安全保障という大同」を取るという旗印のもとで1955年に自民党が結成されたことに始まるわけである。
戦前の二大政党制は民政党が井上準之助の緊縮財政、政友会が高橋是清の積極財政という欧米の他の国と同じような経済政策の対立に由来するものだったのだが、世界恐慌への対応に失敗し政府や財閥への批判や暗殺事件の続発で政党に依拠しない中間内閣に移行し、それがブロック経済化と相伴って統制経済を強めることになり、経済的自由主義と思想的自由主義がともに逼塞することになってしまったわけである。
戦後は特に吉田茂の自由党と鳩山一郎の民主党に代表される二大保守政党の対立に戻ろうとしていたわけだが、米ソ対立の冷戦が深刻化する中で社会党や共産党の勢力も強まり、下手をすれば革命すら起きかけないという状況の中で、社会党を中心に非武装中立の主張が強いこともあり、安全保障に大きな弊害が予想されたために三木武吉らの手によって保守合同がなされ、「憲法九条改正」を党是とし安全保障政策を確立することを根本理念とする自民党が結成されたわけである。自民党はその後も岸内閣での安保改正に成功し、日米同盟という大きな保証を手に入れたわけである。もちろん引き換えにしたものもあったわけだが。
つまり、戦後日本の二大政党制は経済政策の対立が主眼ではなく、安全保障政策の対立が大きくなった。ということは結局は社会党が政権を取るためには自民党の安全保障政策を批判するしかなくなるわけで、安保批判や護憲、原水爆禁止などの平和運動が左翼運動の中心になったわけで、それが現在までおを引いているわけである。
戦前の日本や欧米の政党政治と違い自民党内では経済政策は決定的な対立点にならなかったので、積極財政の池田勇人や田中角栄と、財政健全化を唱える佐藤栄作や福田赳夫が同じ党内にいるということになったわけである。慎重な佐藤内閣下で高度経済成長を成し遂げたためにその後の田中内閣は「日本列島改造」を唱えて超積極財政を行おうとしたがオイルショックなどもあり狂乱物化を招いて福田赳夫を大蔵大臣にして緊縮を図る、などということが可能だったわけである。
しかし自民党の悲願である憲法改正は何十年経っても達成されず、それが故に自民党が解党することもなく、社会党はますます護憲平和のみにこだわるようになっていき、アップデートされなくなっていったわけである。
ただ、その状況のもとでレーガン政権・ブッシュ政権の圧力とソ連自体のペレストロイカ政策などもありソ連が崩壊し、安全保障面での懸念が消えたように思われた。そのために1993年に小沢一郎が仕掛けたのが自民党分裂であり、それが現在の民主党・立憲民主党・中道改革連合の流れにつながっていくわけだ。
しかし冷戦崩壊による平和到来というのは一時の幻想に過ぎず、21世紀になるとテロとの戦いの本格化、また2022年に始まったロシアによるウクライナ戦争によってまた安全保障が喫緊の課題になる時代に戻ってしまったのである。この状況下において護憲平和の伝統芸しかできない左翼リベラルが全く支持を失い、安全保障政策を第一に掲げ中国に対して対峙する姿勢をとる高市内閣が支持されたのは当たり前すぎるほど当たり前だということができるだろう。
逆に言えばこの課題を解決でき、安全保障に対する国民的な合意形成ができれば自民党は巨大与党である必要はなくなるから、水と油のような高市と石破が同じ政党にいるという状況も解消されるだろうと思われる。そういう意味では憲法改正は日本が次の段階に進むために必要な一歩であることは間違い無いと思う。
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書きたいことは他にいくつかあるのだが、時間がなくなってきたことと腕が痛いこともあるので後一つだけ書こうと思う。
昨日のオリンピックの女子フィギュアのショートプログラムで1位になった中井亜美さんの演技である。
これは、私が今まで見たフィギュアスケートの演技の中で最も良いものであったと思った。もちろん私の好みもあるが。
私は今回のオリンピックにほとんど興味がなくて全然見ていなかったのだが、ニュースで映った中井さんがボーダーの衣装を着ているのが気になり、少し調べてみたらフェリーニの映画・「道」の主人公であるジュリエッタ・マシーナが演じる「ジェルソミーナ」をイメージしたものであることを知って仰天したのである。
私はフェリーニの映画が好きなのだが、「道」はあまりに古典的なヒューマニズム映画であるということもあり、そんなにすごく好きでも無いと思っていたのだが、イタリアでのオリンピックで日本人の17歳の少女が演技をするのに無垢なジェルソミーナというモチーフはこれ以上ないものだというところに非常に感心させられたわけである。
もちろんそんな作戦だけでなく、中井さんの弾けるような演技も素晴らしいし、京都の舞妓さんを思わせる顔立ちとメイクに大きく口を開けて嬉しそうに笑う表現が非常に映えていて、得点を見て喜びを爆発させた時の身振りなども本当に高校生らしく、こんなに全てがマッチして最上の結果をもたらした滑りは本当に初めて見たと思ったのである。
フリーの演技がまだ残っているから気は早いのだが、ぜひフリーでも頑張って良い演技をし、良い結果を収めてもらいたいものだと心から思ったのだった。やはりスポーツは侮れないし、イタリアを舞台にこのモチーフを選択できるチームの力量もまた素晴らしいと思ったのだった。
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