立憲と公明の選挙対策新党と解散総選挙、メローニ来日など/激変する世界の中で日本はどういう自己像と世界像を提示していくべきか:「知性の復権」を読んでいる
Posted at 26/01/16
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1月16日(金)雨上がり
昨夜は雨が降ったので気温は高め。午前5時現在の最低気温は2.5度だからかなり高い。4時前に目が覚めてしまったが、ストーブを見ると消えていた。寒いから目が覚めたわけではないと思うのだけど、気温がよくわからなくて下に降りてiPhoneを見たら気温がプラスだったのでちょっと驚いた。
昨日は午前中は時間のある日だったのだが午前中は銀行に行ってお金のやり売りをして税金を払い、西友に買い物に行った。午後は作業場で少しマンガの整理でもしようと思ったが、少しだらだらしていたら時間がなくなって税務署に行って書類を出し、ドラッグストアに行ってトイレットペーパーと歯磨き粉を買った。夜は帰るときに少し雨が降っていたが、立憲民主党と公明党が新党結成というニュースを多分報道ステーションは大きく取り上げるだろうと思って間に合うようには帰った。
それにしても毎日政治の動きが目まぐるしい。前日には高市首相が解散を事実上明言して総選挙に動き出すかと思ったら、今度は自民党との連立を離れたばかりの公明党が立憲民主党と新党結成である。イタリアのメローニ首相も来日したし、外交日程もたけなわなのだが、石破前首相も甘利さんたちとUAEを訪問しているようだ。
https://x.com/shigeruishiba/status/2011668039369179273
https://x.com/Papa795203/status/2011684900332847373
ただこれも、解散をめぐる生臭い動きの中で、立憲公明新党の動きを牽制し、石破氏が変な動きをさせないためだとの説もあるようだし、一方ではメローニ首相の来日に合わせての動きだといううがった見解もあるようだ。
https://x.com/Airi_saint/status/2011686922205491415
ただまあ、政治の世界というのは実際そういうことは日常茶飯事のようにあることなので実際そうなのか違うのかはよくわからないが、野田さんや齋藤さんの呼びかけに石破さんがすぐには応答できない状況を作っておくというのはまああったかなと思う。
普通に考えれば、唐突に見えた高市さんの解散の動きもこの立憲や公明の動きに機先を制したものだということだろうし、そういう情報を掴んでいたから極秘裏に解散に向けて動いていたということなんだろう。鈴木幹事長や麻生副総裁にどの程度の話が通っていたのかはわからないが、高市さんが種明かしができない状況があったのかもしれないなとは思う。
メローニ首相の来日については、たまたまだろうが昨日が彼女の誕生日で、渋谷あたりでショッピング等したようだから、日本を楽しんでもらえたらよかったかなと思う。それにしても49歳というのは日本の首相経験者としては若い。それより若いのは伊藤博文と近衛文麿くらいではないだろうか。今回の来日は東アジア重視の姿勢の中で日本と韓国を訪問するということのようだから、ウクライナやトランプやイランなど世界情勢が厳しい中での日伊の連携の確認みたいなものなのだろうなとは思う。主には対中国の動きが重要だろう。
総選挙に関しても、今回は中国やロシアなどの介入はあるだろうから、そうした動きに踊らされる政党がどこなのかはよく見ていかないといけないだろう。公明党や立憲が親中なのははっきりしているが、参政党が以外とロシアに近いのではという話もあり、やはり自民党に過半数を占めてもらわないと先行きなかなか大変だろう。
立憲と公明の新党結成に関しては、若者の支持率が極めて低い両党が選挙協力して生き残りを図るという要素が強いと思うのだが、中道改革連合という社公民時代の古庄門を再び持ち出したかのような名前でアピールできるのは高齢者層だろうから、いわばオールド左翼目当ての小沢一郎氏が以前やった「オリーブの木」構想(そういえばこの構想のルーツはイタリアだ)の焼き直しなのだろうとは思う。
ただ、中身を見ていけば未来がない政党が二つ集まってどうするのかと思ってしまうけれども、先般の選挙で石破前首相の不人気もあって議席を取った立憲が公明の創価学会票をプラスするという皮算用で計算すれば結構議席を取れそうだという目論みもあるのだろうとは思う。しかし立憲の先のなさはTwitter上でも泥舟に例えられているし、そんなに公明票が大きいなら自民党はずっと圧勝しているはずなので、今まで攻撃してきた相手に創価学会の現場は本気で選挙協力できるのか、ちょっとどうかなと思う部分は大きい。連合も立憲に創価学会が浸透してくることに対してどう考えるのか、この辺もわからない。取らぬ狸の皮算用になる可能性も十分あるだろう。
昨日の報道を聞いた限りでは衆院では立憲公明の両党は院内会派としては解散し、参院はそれぞれそのまま残って、衆院側では両党で統一名簿を作って共同代表のもとで戦う、という体制になるようだ。小選挙区では立憲を応援する代わりに比例区では公明が優遇されるということになる。自民党候補者の中には困る人もいるだろうが、公明党の支持者も昨日の敵にすんなり投票する気になるかという問題もあるだろうなと思う。
また、原口議員のように今回の執行部の進め方に反発している人もいるし、不参加の議員も出てくるだろうと思う。斎藤さん達は他の党やあるいは自民党内部にも呼びかけているようだが、今のところ広がりはないようだ。理念的に考えるとちょっとありえない組み合わせだと思うのだけど、ずっと数合わせに熱心だった立憲の幹部連としてはこの上ない数合わせの相手を得たわけだし、報道各社も割と盛り上がってはいるようである。それに国民がついてくるとはあまり思えないのではあるが。
希望の党騒動の時に立憲民主党を立ち上げた枝野幸男さんの党に対する考え方が長いツイートによって示されていた。
https://x.com/edanoyukio0531/status/2011702854122422587
立憲民主党の解党と新党結成の是非はともかく、枝野さんの党史の認識は興味深いと思う。私自身も立憲結党の当初は期待もあったが、放射能デマ候補者の擁立などによりすぐ幻滅に変わった。
彼らは彼らなりに頑張ってきたつもりではあるようだけど、現状の認識はまるでダメだなと思う。安倍元総理の退陣と死によって状況が大きく変わった、という認識は頷けないでもないのだが、それを「極右勢力の台頭、分断をあおる政治、目先の利益に訴える悪しきポピュリズム――こうした動きが勢いを増し、政治の秩序は大きく揺らぎました」と捉えるようでは自分たちがどれだけ口汚く安倍総理を攻撃し、その結果が到来しただけなのだということについての反省がない。外国人が増えることによって当然起こる軋轢を「極右政党の台頭」だとか「分断を煽る」だとしかいえないようでは、この先の日本の舵取りをする資格はないだろう。
なぜ若者の支持率が0%なのか少しは考えたほうがいいのではないか。
***
先崎彰容「知性の復権」、第五章202/269ページまで。この章は「戦間期からの教訓」と題されているのだが、取り上げていることは二つある。一つは万葉集の時代に遣唐使として唐に渡った山上憶良の歌、「いざ子ども早く日本へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ」に出てくる「日本」という言葉の意味である。隋の時代には「倭国」として扱われた日本が、旧唐書の中では「倭国」と「日本」が別扱いで出てくるなど混乱があるわけだが、著者は「日本」の国号を中国、当時は則天武后の武周なのだが、に認めさせたのは粟田真人の功績だとしている。これはウィキペディアにもそう書いてあるのだが、誰の研究でそうなったのか研究史がよくわからないのでこれは機会があったら調べてみたい。
つまり、「倭=小さい人」という国号を「日本=日出る国」という理念を述べた国号に変更したことに意味はあるわけである。ただ先崎氏は「唐と対等の国家であることを意思表示」としているが、現実には中国は自らの国号を一字で表し、朝貢国を二字で表す慣例があるわけだから、「日本」という2字国名は唐と対等であるという意思表示としては説得力に欠けるように思う。これは聖徳太子(倭国王タリシヒコ)の「日出処の天子」と「日没する処の天子」という台頭宣言と混同している部分があるのではないだろうか。
その後も「倭寇」「壬辰倭乱」の使用例があるように、中国やその文化圏では日本をニュートラルに扱う時には「日本」という国号で、蔑視や非難を込めた用例では「倭」を使うというようになっているので、「日本」が良い国号であることは基本的に中国文化圏では認められたということでいいのだろうと思う。
これをなぜあえて取り上げているかというと、前章で著者はプーチンのユーラシア主義や中国の政治儒学的な世界観、トランプの保守革命的アメリカ一国主義について取り上げているからで、自由民主主義的な国際秩序に米露中が独自のアンチテーゼを掲げることの意味を歴史に見出しているということから、日本もそういう意識を持つ必要がある、ということで先人の例を挙げているわけである。
また、1920年代の戦間期を取り上げているのは、この時代がやはり第一次世界大戦後の自由民主主義的な世界観がゆらいだ時代であり、ウィルソンの国際主義に対してEHカーらが反論し、またドイツが民族主義的、ロシアの共産主義的な方向性でのアンチテーゼを掲げた中で、日本もまた独自のアジア主義的な国家観とそこからくる「東亜新秩序」「大東亜共栄圏」といった広域的経済圏構想を提起したからだ、といっていて、この指摘はなるほどと思う部分はあった。
日本の中でも、原敬や幣原喜重郎、牧野伸顕らに代表されるような英米強調、つまり自由主義的国際法秩序を重視する路線もあったのだけれども、それらは陸軍革新派や関東軍の謀略によって主導権を奪われてしまったわけで、この辺りの評価はそう単純なものではないと思う。
ただ、現代がまた大国である米中ロがそのような「自由民主主義秩序」に対するアンチテーゼを唱える中で日本がそれに飲み込まれないためにどのような世界観を持つべきかという問題が喫緊だ、という認識についてはもちろん同意する。その辺の提案の検討についてはまた読んでから書きたいと思う。
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