対中ODAの戦略的な使い方:「日中外交秘録」/年の瀬の忙しさ/藤原北家の家系の荘厳と「源氏物語」の世界:「謎の平安前期」
Posted at 25/12/26
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12月26日(金)雪が降ったり止んだり
昨日は午前中に外でいろいろ済ませようと思っていたのだけど9時ごろにはブログを書き終えていたのだけど結局出かけたのは11時くらいになり、銀行に出す書類を書きに職場に行ったら事務の人と話し込んでしまい、結局書類を書き終えて出たのが12時半くらいになってしまって、それから銀行に行って書類を提出したり資金を補充したり。昨日はビッグガンガンの発売日だったので少し離れた書店まで車を走らせたが、いつも通る道が工事中で通れなくて違うルートを通ることになったり、そもそもあまり適当でない道を通ったりしてしまって、なんだかあまり調子が出ていない感じである。書店でビッグガンガンと「綺麗にしてもらえますか」11巻を買い、車に戻ってイオンまで走って三菱UFJ銀行の口座に資金を補充。お昼の買い物をして郵便局に行こうと思ったが、もう1時半近くになっていたのと通帳を忘れていたこともあって後にすることにし、家に帰った。年の瀬だからか車が多く、思ったより時間がかった。
お昼を食べてから少し休んだらもう出かける時間で、目的地についてから郵便局に行き忘れたことを思い出して通帳を持って郵便局まで歩いて往復した。切手を買おうかと言う気持ちもあったが入金する通帳とお金しかなかったのでまたの機会にした。
まあこうして買いてみると忙しくて疲れているのか結構判断が鈍ってるなと思う。今日は雪だけど松本の病院に母を連れていくので気をつけていくようにしたいと思う。
昨夜は12時前には寝たが目が覚めたのが4時前で、もう少し寝ようかと思ったが寒いので寝室のストーブをつけたがあまり寝付けなかったので4時半前には起きた。居間のファンヒーターの灯油が切れていて、赤タンクから補給しようとしたら赤タンクにもない。昨日給油しようと思って忘れていたことを思い出した。暗い中懐中電灯をつけて外のタンクで赤タンクに給油。雪の予報だったがまだ星が出ていた。家の中に戻ってファンヒーターのタンクに給油。いろいろと手間はかかるが仕方がない。
いろいろやっていたら時計を見たら5時半で、ゴミを捨てに出かける。外に出たら雪が降り始めていて、車にもうっすら積もっていた。セブンへ行って週刊漫画Timesを買い、職場に出てゴミを処理し、お城の近くのファミマまで行ってスペリオールを買って帰ってきた。まだ暗くても6時を過ぎていたので歩いている人がいて、注意しないと危ないなと思いながらゆっくり走った。
***
「謎の平安前期」171/273ページ。今まで読んできて思ったのは、平安時代というと一般には藤原氏(北家)が娘を天皇の妻にして天皇の子供を産ませ、祖父(外戚)として権力を握る、と言う構図が語られているけれども、それだけではないのだなと言うことである。逆に、藤原北家は天皇や皇族の娘を妻に迎え、それによって家系を荘厳していると言うことも大きいなと思ったのである。
例えば藤原良房の正室は嵯峨天皇の娘の源潔姫なのだが、天皇の娘、特に内親王は基本的に皇族の妻になることになっていて、例えば幕末の有栖川宮と和宮の婚約などのような感じであるわけである。しかし実際には内親王は結婚しない例がだんだん増えていたのだけど、良房の場合は天皇の娘を妻にしているわけで、これは一応源氏に臣籍降下したから、と言うことのようだ。しかしそのために他に妻を持たなかったので、娘が一人しかいなくて甥の基経を後継者にし、またその妹の高子を清和天皇の中宮にすることになったのだという。
基経は仁明天皇皇子の人康親王の娘を妻にしているが、名前はわからないようだが二世皇族なので立場としては女王ということだろう。そしてその間に生まれたのが時平・忠平の兄弟であり、ここから初期摂関家が皇室の血(仁明天皇曾孫)を引くことになる。忠平の妻で師輔の母は文徳天皇の子源能有の娘昭子で、師輔は文徳天皇の曾孫でもあることになる。師輔は醍醐天皇の三人の内親王を妻にするという当時としても破格の婚姻関係なのだが、摂関家を最終的に継承する兼家の母は藤原氏だが、後に三清雅家の祖となる公季の母は康子内親王で、公季は醍醐天皇の孫ということになるわけである。
兼家も正室は藤原氏の娘だが、その子道長は妻は二人とも源氏であり、正室の倫子は宇多天皇三世の孫、明子は失脚した醍醐天皇皇子の源高明の娘なので二世の孫ということになる。倫子の子の頼通の正室は村上天皇の孫の降姫女王である。
読んでいてへえっと思ったのは内親王が結婚しにくいという話で、源氏物語でもその辺が反映されていて、内親王として出てくるのは藤壺中宮と女三宮の二人であり、二人とも不義の恋に悩むという話になっているというわけである。兵部卿宮の娘の紫の上は女王ということになり、また常陸宮の娘の末摘花も女王ということになるのだろう。これは調べてなるほど思ったのだが、常陸宮の父の帝が誰だかは書いてないようだが、藤壺中宮や兵部卿宮の父の「先帝」は桐壺帝以降の当時の皇統とは別の流れという感じで描かれているといい、そう考えるとこの「先帝」というのは光孝天皇即位以後主流から外された陽成天皇的な立ち位置と考えるとわかりやすいようには思った。
***
「日中外交秘録」162ページまで。昨日読んだところで印象に残ったのは、対中ODAの使い方について。垂さんによると、対中ODAはただ単に中国側に利用されていたわでではなくて、戦略的に活用した例もある、とのことである。
中国共産党においては省や市などの地方の幹部がのちに党中央で出世の階段を登ることが多いというのは江沢民にしても胡錦濤にしても習近平にしてもそうだったわけだけど、地方都市の幹部は日本からのODAを歓迎しているので全人代で北京に来るとき、日本大使館に来てもらって大使と会食するという形で関係を形成していったのだという。これはなるほどと思ったのだが、中央政府同士の関係で二進も三進も行かなくなることが日中関係にはよくあるわけだけど、そうしたより若手との、あるいは若手同士の関係がそれなりに形成されていくことは結構重要だろうなと思った。またそういう資金を使って若手幹部を日本に留学させたりもしていたようで、そういう形で日本通を作るということ自体は悪くないだろうなとは思った。現在のようにこれだけ日本に来る中国人が増えてくると別の問題は起こってくるわけだが。
***
今日は母を松本の病院に連れていくのでここまでで。
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