「ちひろさん」10巻を読んで9巻が出た2018年のコロナ前でまだ平成の世界を思い出す

Posted at 25/12/19

12月19日(金)晴れ

今朝の最低気温はマイナス3.5度。このところの気温では少し寒いかなという感じだろうか。去年の日記などを読めば去年がどうだったかはわかるが、今年は昨年よりは少し寒い気がする。ただ気温が下がったということは放射冷却があったということだが、この晴れは偏西風に乗って西からやってきた移動性高気圧のせいなので気団的には暑いわけでも寒いわけでもないのだろうと思う。満洲のあたりには低気圧がいるし、西高東低というわけでもなさそうだ。

昨日は午前中、前日に忘れていてキャンセルになってしまった松本の整体に出かけた。普段よりは遅い時間の予約になったのだが、早めに出かけて近くまで行って、デリシアでお歳暮の一部を買ったり銀行ATMで記帳したり。予約時間の少し早めに指導室につき、活元運動を少ししっかり目にやる。操法を受けて、「前の日のことを考えると思ったより乱れていない」という話だったので、確かに頭の中は割と整理されていますね、などと話した。まあそれならそれで安心して歳を越そう、みたいな話をして、良いお年をお迎えくださいと辞去した。

そのあとはいつもの山麓のコースを通って高速に乗り、いつものインターで降りて岡谷のレイクウォークに行って、お歳暮の残りを買った。帰宅したのは1時、残り物でお昼を食べ、暫時休憩し、2時ごろ出かけてツタヤへ。「葬送のフリーレン」15巻、「龍と苺」23巻、「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」24巻、「ダイヤモンドの功罪」9巻、「ブラックナイトパレード」11巻を買う。帰ってきて年賀状の検討と印刷。とりあえず全て印刷できてよかった。今日は母を病院に連れていくので、その時に母の関係の分を渡して、一言書いてもらうようにしようと思う。

職場に「ハプスブルク家の華麗なる受難」1巻(講談社)が届いていた。これはコミックデイズで連載されていた作品だが、ちょっと地元の書店には届きそうもないなと思い、Amazonで注文したのだが、こういうものは割と早く届くのだなと思った。

https://amzn.to/4p77DDs

「ちひろさん」10巻を読了。9巻から7年後とのことだが、そんなにたったのだなあと思う。2018年と今とではなんだか世界が違う感じがするが、当時はまだコロナ前だし、ウクライナ戦争前だし、ガザ戦争前だし、何よりまだ平成だったのだ。当時は当時として大変な時期でもあったけれども、現在は比べ物にならないほど世界が複雑になっている感じはする。

「kutoo」運動が2018年のようだから、あの時祭り上げられた人がすでに凋落していて、ポリコレやフェミニズムの運動も衰退とは言わないまでも多くの疑問符がつけられるようになってきているという変化もあるし、西欧ポリコレもつい最近のことだがフィンランドの吊り目騒動などに見られるように相対化の動きが出てきた感じがある。この騒動も昨日はついに木原官房長官がフィンランド大使館に「憂慮を伝える」ところにまで発展し、報道ステーションで取り上げられるところまで問題化したようだが、この根深い問題がどのようになっていくかはある意味「反差別」の正念場という気はしなくはない。

まあそれはともかく、「ちひろさん」はやはりいろいろと面白く、今回は「ソロキャンプ」をする女性がいろいろちょっかいを出そうとしてくるから「自分のやってるのは「野宿」であってそんな「ソロキャンプ」みたいな小洒落たものじゃない」と断じ、その女性が恐怖に耐えながら「野宿」をするが満天の星空に感動する、みたいな話がいいなと思った。

「ちひろさん」みたいな生き方に憧れる人は多分多いのだろうなと思うが、彼女はオシャレな生き方をしているわけではなくて要するに「無頼」なのだよなと改めて思った。「ちひろさん」は弁当屋で働いてるちょっと変わったお姉さんという感じだったが、その前の作品の「ちひろ」では風俗、ピンサロで働く女性であって、「ちひろさん」でも「風俗で働いていた女」呼ばわりが時々出てくる。私も「ちひろさん」の途中から読み始めてその前のものを、と思って「ちひろ」を読んだから最初はめんくらったが、彼女の人物像、つまりキャラクターを考えるにはそこも読まないとダメなんだよなと改めて思った。

作者の安田弘之さんの作品は有名なのは1995年の「ショムニ」なのだが、私が読んでいるのは「紺野さんと遊ぼう」で、これもまあ大概な作品なのだが、「ちひろさん」の作者がこれを書いていたというのに気づいてへえっと思ったのだけど、「ちひろ」を読んでつながった、という感じがあった。

まあ全体に読み返してみないとパズルの空白が埋まらない感じはあるけど、この「ちひろさん」10巻完結篇はいろいろと答えが出た感じがする一冊だなと読んでいて思ったのだった。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday