高市早苗氏が自民党新総裁になり「ガラスの天井」を打破:日本は一般家庭出身の叩き上げ女性が首相になれる国であることを誇るべき/小泉氏の失速と麻生氏の手腕/金縛りはなぜ起こるか

Posted at 25/10/05

10月5日(日)曇り

昨日の自民党総裁選では、報道の大方の予想を覆して高市早苗氏が当選、自民党史上初めての女性総裁が誕生した。奈良県出身も初、神戸大学出身も初だろう。

アジア全体を見てみても、女性指導者というのは韓国の朴槿恵元大統領をはじめ、過去の政権担当者やそれに対等な勢力を持っていた人の奥さんや娘がほとんどで、全然そうした関係のないところから出てきたのは台湾の蔡英文総統が初めてだったと思われる。高市氏がこのまま順当に総理大臣になれば、アジアのG7に属する国として初めて女性の政治指導者が出ることになるわけで、世界的にはそのことについて注目されているのも当然だろうと思う。

女性政治家がトップにつくことがなかなかできないことは「ガラスの天井」と表現されてきたが、高市さんはそれを見事に打ち破ったわけで素晴らしいと思う。それは今までの男女平等の運動の賜物の一つであったことは確かだが、高市さんという個人の力があったこそそれを打ち破れたことは事実だろう。日本のフェミニズムが権利ばかり要求し実現しないと非難ばかりして政権担当者を引き摺り下ろそうとしてきたのとは対極である。

地元紙によると、長野県内の自民党総裁選投票数は9545票、うち高市氏が4割を超える3877票。二位が林氏で28%強の2706票、三位が小泉氏で4分の1を割る2354票だったとのこと。長野県の民意も反映された形でよかった。

自民党長野県連幹事長の西澤県議の発言としてガソリン暫定税率廃止について取り上げていて、全国一高いと言われる長野県のガソリン価格引き下げに強い期待を持っているのだなと思った。私も同感である。今朝の日曜討論を少しみていたら経済評論家?が「物価高対策、特に食料品高騰に誰も言及しない」とかみついていたが、結局は流通にかかる費用の中でも大きな割合を占める燃料費が下がることが物価にも直結することは明らかなのに、「食料品よりガソリンばかり」と不満を述べるのはちょっとおかしいと思った。

https://x.com/hazuma/status/1974362709593632963

同じようなことは前回の総裁選の時に私も思った。石破当選は石破待望論が今後出てこなくなることだけがプラス材料だったと。今回は高市待望論がそのまま安定した政権支持になると良いなと思っている。やはり保守でないと自民党も日本も持たないと思う。

今回いろいろ読んでいて最も印象に残ったのがこのツイートだった。

https://x.com/Nifty50JEPI1489/status/1974397818392674663

これはちょっと泣かせる話だと思った。立候補に猛反対していた父親が2回目には黙って退職金を置いてこれを使えと応援してもらって立候補した、「ふつうの」女性が総理大臣になれる(これからだけど)、日本はそういう国なんだ、というのは誇りに思っていいと思う。

また朝から左翼の方々が噛み付いているのは「ワークライフバランスを無視して頑張る」というセリフである。

https://x.com/HirokoKado/status/1974590229295329403

しかし、高市さんという人が徒手空拳から松下政経塾に入って政治家としての基礎を作り、アメリカにもまたるなど努力した結果が今日あるわけで、「地盤・看板・カバン」という選挙に必須のものが何もないところから総理大臣になるには、「努力」しかなかったことは明らかだろう。その「努力の人」がご主人の介護などもある上で「ワークライフバランスを無視して」と言ってしまうのは、さらにその上の努力をしようというわけだから、石破首相のコメントではないが、むしろ周りが彼女のワークライフバランスに考慮してあげるべきであり、野党の政治家も総理大臣に無理な日程を要求したり、またマスコミも夜討ち朝駆け的な突貫取材を避けたりするような配慮の方が必要だろう。

これからはまず党人事、そして連立協議などさまざまな難関が待ち受け、その後には臨時国会において首班指名と内閣人事があり、そしてすぐに所信表明演説と野党との論戦、また新年度予算の概算請求と今年度の臨時予算、それにトランプ来日などの外交日程もあり、それこそワークライフバランスなど何それ美味しいの状態だろうとは思うが、体に気をつけて頑張っていただきたいとしか言いようがない。高市新総裁の今後に期待したいと思う。

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一方小泉進次郎氏は二位に終わったが、まあ彼自身にとってもよかったのではないかと思う。流石に高下駄を履かせすぎだったし、様々な問題を指摘されたまま総裁総理になっても政治運営はすぐに行き詰まっただろう。報道によると、党内唯一の派閥を率いる麻生元首相が第1回投票で茂木氏と小林氏に投票させる見返りに決選投票では茂木・小林陣営に高市氏に投票するよう要請したらしく、ギリギリまで態度を明らかにせずに最終的に高市氏支持で動くという離れ業は、麻生氏にそうしたイメージがあまりなかっただけに鮮やかに決まったのではないかと思う。

これはおそらくは昨年の総裁選で最終的に岸田元首相がなくなったはずの派閥に号令をかけて石破氏に投票させてひっくり返したことに対してそっちがその気ならこちらも、ということになったのだろうとは思うが、それを見事に決めてくるところにも水際だった政局の手腕を感じさせた。

当然ながらそれだけのことをやってもらったので人事に関し麻生さんの要請は無視できないと思うけれども、その辺り、党内全般にどう納得させながら自分として最低限必要な布陣を敷いていくかは重要な問題だろうと思う。高市さんの今後の手腕に期待したい。

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https://x.com/AkiyaNakajima/status/1974049172883190212

金縛りというのは夜中に悪夢を見るとともに体が硬直して動けなくなる現象だが、その動けなくなることを「不動金縛りの術」の連想から「何者かに術をかけられて動けなくなった」と解釈し「金縛りにあった」と表現したのだろうと思う。

私も若い時には時々金縛りに遭ったのだが、大体人間関係で悩んでいた時だったから、当初は六条の御息所みたいな生き霊が何か仕掛けてきたという印象もあったのだけど、結局は自分のメンタルのもたらすものと解釈するようになってからは起こらなくなったように思う。霊みたいなものが作用することがあるのかないのかはわからないにしても、そういう意識に囚われていない方がより健康的である感じはする。

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今日更新された「ふつうの軽音部」82話はかなりよかったので感想を書きたいのだが、これから出かけるということもあり、また後で書きたいと思う。

https://shonenjumpplus.com/episode/17107094910795723019

今朝はいろいろ読んでいたら時間が遅くなってしまった。

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