夏日の霜降/「妹は知っている」「さむわんへるつ」とハガキ(メール)職人/「魔法使いの嫁」23巻/ノーベル化学賞、維新の三傑、参政党の企業秘密

Posted at 25/10/09

10月9日(木)

昨日は日中だいぶ暑く、午前中は実家の方で会計の仕事をやってもらいながらこちらはいろいろ考えを整理したりしていたのだが、火が当たるとかなり室温が高くなるので遮光カーテンをして仕事をしていたりした。作業場に雑誌を持って行った時に日めくりを見たら、昨日が二十四節気の「霜降」であることを知ってちょっと吃驚。霜が降るどころの気候じゃないなと思うが、例年の10月8日なら確かにその程度には気温が下がっているよなと思う。着る物も、一度ジャケットを出したがちょっと今日は着る日じゃないなと思ったし、そういう身体感覚と実際の気候のずれのようなものがなんと泣く体に落ち着きの良くないものをもたらすこともあるような感じはする。実際、季節通りに柿などは色づいてきている感じがあって、その辺のずれが感覚的になんか違うなという感じを生み出している部分があるのだろうなと思う。

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昼食後にネットをいろいろ読んでいたら「妹は知っている」というマンガの紹介があり、その回を読んでみたら、掲載媒体がヤンマガウェブだったのでマガポケで読めるだろうと見てみると数回読める感じだったので読んでみたのだが、ヤンマガ本誌での連載じゃないんだろうなと思いながらバックナンバーを見たら掲載されていたので、毎週ヤンマガを買っていながら気がついていなかったという事実に思い当たる。

作業場でバックナンバーを調べたが最新は43話なので大体は読める感じだなと思ったのだが、目次を見ると結構目玉みたいに強調されていて、売れてるのかなと思ったし、読めない部分を課金するよりは単行本を買った方がいいと思い、午後ツタヤに出かけてネットで調べると最新4巻は6日に出たばかりとわかり、新刊コーナーで平積みになっていてなるほどと思い、ヤンマガのコミックスの棚に行ったら1〜3巻も7冊くらい置いてあったので、なるほど売れてるんだと納得した。なんで気がつかなかったのかとは思ったが。全4冊と昨日発売の「魔法使いの嫁」23巻を買った。

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「魔法使いの嫁」はコミックガーデンから掲載媒体をブシロードのコミックグロウル(発売はKADOKAWA)に移してから更新をまめには見なくなっていたのだが、昨日読んで見るとすでにコミックスの方が先まで読めるようになっていて、これはまあそういう売り方もあるなと思った。収録話数で言うと113話までがコーカサスのゾーイの故郷での話。ゾーイはゴルゴンと人間の血を引く者だが、「見た者を石にする」と言うゴルゴンの力をめぐっての話が展開。やはりイギリスのゲルマンやケルトの妖精たちや神たちとはまた違う手触りがあり、もう少し読みたかったがここでの柱はゾーイと蜘蛛使いのルーシーの共闘だったのだろうと思う。故郷にいるゾーイはともかく、イギリスではその力が十分に威力を見せた感じがなかったルーシーがその憎悪まで含めた思いで力を発揮する場面が大人になっていく魔術師の卵たちの成長を感じさせた。

114-115話はイングランドとウェールズの境界の街で起こった竜にまつわる出来事を魔術師の古い家系の人たちと調査に行く話になるわけだが、最後に竜の守り人であるリンデルが出てきて、一見その場だけの話のように見えたものが実は深くまで繋がっていく、と言うことになりそう。ゴルゴンの件は他のどこかにつながるのかまだちょっと見えない。細かいことで言うと「アイラ」と言うキャラが出てきて、そういえば「ダンダダン」にもアイラ(愛羅)は出ていたなと思ったり。ファンタジー系のマンガもお互いにインスパイアしあっているのだろうなと思う。

「妹は知っている」はいわゆる「ハガキ職人」(今ではメールが主流だと思うが)の話であって、ラジオの大喜利のコーナーに投稿する趣味を持つ兄とアイドルの妹を中心にした話なのだけど、最近読んだ作品でいえばジャンプ新連載の「さむわんへるつ」がやはりメール職人の話で、これは高校生男子の主人公がなかなか頑張っても読んでもらえないのに対し、同級生の不思議女子水尾くらげが実は有名投稿者の「うなぎポテト」で・・・と言う話だけれども、こちらもとても面白い。

https://shonenjumpplus.com/episode/17107094910448169977

連載時期を考えてみるとおそらくは「妹は知っている」が「当たった」からジャンプでもこの企画が動いたのだと思うけれども、そう言う柳の下の泥鰌を狙った作品がジャンプには時々あるのだがなかなか当たらない。しかし「さむわんへるつ」は面白いので続いてくれると良いなと思う。

私も中学生の頃(もう50年くらい前)に関西に住んでいたので、大阪の朝日放送の深夜番組「ヤングリクエスト」の笑福亭仁鶴師匠のやってるコーナーにハガキを投稿して一度だけ読まれたことがあるのだが、ちょうどその日は聞いてなくて友達が聞いて「すごいやん!」と言われたことがあった。今考えてみると私とわかったと言うことは本名で投稿したと言うことだが、そう言う意味では時代が違うのだけど、なんだか懐かしいのでこの二つの作品は読んでいて親近感がある。ちなみにその時採用されたネタは全く覚えていないのが残念である。

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昨日は北川進・京都大学副学長のノーベル化学賞受賞のニュース。今年2人目の日本人受賞者である。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20251008-OYT1T50157/

「座右の銘は、中国・後漢書に記された「疾風知勁草(しっぷうにけいそうをしる)」。激しい風が吹いて初めて、倒れない丈夫な草を見分けられるという意味だ。研究の正しさが評価されるまで時間がかかったが、「人の強さも困難に遭った時にわかる」。雑草のような強さを、自身の研究人生に重ねている。」

このエピソードは後漢王朝を開いた光武帝(劉秀)が彼に伝える王覇と言う人物に行ったと言う言葉だそうだ。「勁草書房」の名の由来にもなっている。いい言葉だと思う。

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「牧野伸顕」を読んでいて木戸幸一が出てきたのだが、考えてみると牧野は大久保利通の次男であり、木戸幸一は木戸孝允の家の後継者(妹の孫)なわけで、戦前の時勢が険しい時に宮中に維新の三傑の血を引くこの2人がいたと言うのは意味があることだろうと思った。昭和天皇の路線を彼らが支え、流れに抗しきれずに戦争になったものの、戦後も硬質を維持できたことは彼らの存在があったからではないか、と言うようなことを考えた。この辺りもまたもう少し考える必要はあるのだけど。

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https://x.com/jinkamiya/status/1975822346524237842

自民党から多くの保守票を奪って躍進した参政党の神谷代表と高市自民党新総裁の「挨拶」。共通部分が多いけれども、むしろそれだけに参政党にとっては次の選挙がやりにくい可能性もあるのだけど、すぐに連立とかと言う話にはしないようで、「党をじっくり育てる」と言う考え方は変わっていないようだ。この辺りは国民民主党の「政権に飛びつかない」姿勢とも同じである種のニューウェイブ政党、政党ヌーヴェルヴァーグだなと感じるわけだが、数合わせで見栄えの良い神輿を担いで烏合の衆で多数派を取ろうと言う立憲に戦略とは対極だなと思った。これは非自民非共産連立政権の樹立などの時に小沢一郎氏がやった手法だから、この話の仕掛けのもとは実はこの人なのかもしれないと言う気はした。現代ではうまくいかないだろう。神谷氏が「ネット戦略が一番の企業秘密」と言うのが可笑しかったが、やはり現代政治の主戦場はネットなんだろうなと改めて思ったり。「支持率下げてやる」と言うような傲慢なオールドメディアは国民に見放されつつあるようには思う。


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