日米首脳会談:高市総理の「安倍後継」アピールと「邪馬臺國の女王卑弥呼」戦略/クマと自衛隊とゾーニング/出来事の多かった1日/晩秋の寒さ

Posted at 25/10/29

10月29日(水)晴れ

昨日はいろいろ考えながら過ごしていた感。午前中はnoteに創作アカウントを作ってそれに登録するのに四苦八苦していたのだが、一度作ってはあったが使わなくなっていたアカウントを復活させてそれを作品用にすることにし、いろいろ準備を進めたり。これはとりあえずお見せできるようになったらお伝えしたいと思います。

ということをやっていたら防災無線から正午に流れるエーデルワイスが聞こえてきて、昼食の準備が全然できていないのであれま、と思い、急いでツタヤに出かけてコミックゼロサムを買い、戻ってきて西友でお昼を買って帰って1時ごろ昼食。他にもいろいろやることはあったが片付かない感じで過ぎてしまった。

今朝は起きた時に結構寒い感じで、6時50分現在の気温は0.8度。もう晩秋の気温だなと思う。5時前に起きた時に見た気温は2度くらいだったからそこからもっと下がっている。天気がいいので放射冷却だろう。起きてすぐ創作のための原稿用紙ノートを探していたのだが見つからないので作業場に行って探し、また東京の家の地震保険の確定申告書類など探したりした。それから軽に乗って出かけて少し離れたセブンでサンデーとカフェラテを買って帰ってきた。ストーブはつけているが、起きた時より寒いのはうーんという感じ。

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昨日は本当にたくさんなことがあったので何について書こうか迷っているのだが、高市総理をめぐる出来事だけでも午前中に日米首脳会談、お昼に天皇皇后両陛下主催の秋の園遊会、午後にはトランプ大統領とともに横須賀に飛んで原子力空母・ジョージ=ワシントン上での演説と、枚挙にいとまがない。

その他にも熊対策として自衛隊を秋田に派遣とか、安倍元首相を暗殺した山上徹也被告の初公判とか、ワールドシリーズで大谷選手が2ホームラン4長打5四球でドジャースが延長18回でサヨナラ勝利とか、藤井聡太七冠が王座戦で伊藤匠叡王に敗れるとか、「ヴェニスに死す」で絶世の美少年を演じたビョルン・アンドレセンが死去とか、本当に1日に起こるとは思えないようなことがたくさん起こっていて何を書くか絞りきれない。

他にもネット上の話題としては「スパイ防止法」をめぐる議論とか、小野田大臣の「義務と権利」発言とその発端となった杉田水脈元議員との「LGBTの生産性」をめぐるやり取りとか、高市総理のクアラルンプルでの母さんに対する「批判」とか、ビル・ゲイツが気候変動より社会の貧困重視に舵を切り始めたらしいこととか、国会のヤジ問題をめぐる議論とか、鈴木新農水相の「責任は自分が取る」訓示と米農家をめぐる話題とか、高市総理が旧姓使用拡大に尽力した話題とか、駒崎氏のフローレンスの補助金問題とか、給食時の「いただきます」をめぐる話題とか、ガソリン減税をめぐる自民党税調と野党との対立とか、財務省に経済学部卒が少ないという話とか、DEIを専攻した人が就職に困っている話とか、デフレ担当大臣がいなくなったという話とか、高市首相のご学力の話など、大変多い。

また個人的な関心としてはコートジボアールでサヘル地域の若者がジハーディストにならないための対策をやっているという話とか、山上被告の裁判での雰囲気が麻原彰晃の裁判での雰囲気に通じるものがあるという印象や、「ハイスコアガール」を読んでる人に続編の「ハイスコアガール・ダッシュ」をお勧めしたことなどもある。

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この中でとりあえず二つほど取り上げて書いておきたい。一つは日米首脳会談である。

高市総理の至上命題は、「トランプ大統領の安倍元総理への信頼」を、「自分への信頼」として日米首脳のパートナーシップを復活させられるか、というところにあったと思う。実際、日米首脳会談でもトランプは安倍元総理の思い出を語り、暗殺された日のこともとても残念そうに語っていて、茂木外務大臣が思わず目を拭う場面もあった。そこで安倍元首相への彼の深い信頼が語られて、その後も安倍さんが使っていたゴルフバッグやパターを贈呈したり、安倍昭恵さんとの面会が日程に組まれたり、「安倍後継」のイメージを強く演出していた感じはあったし、首脳会談でもトランプ大統領以下6閣僚もなんというかドルシネア姫に対する騎士や従者みたいなノリになっていて、やはりアメリカはある意味での「騎士の国」なんだなという感想を持った。

会談が終わった後には高市さんとトランプはかなり親しげな感じになっていたし、午後の米空母上での演説では高市さんもジュリアナのお立ち台の上のようにピョンピョン跳ねていて、バブル感さえあった。いろいろ考えても、上に書いた「アベ・トランプ以来の日米首脳のパートナーシップの復活」はうまく行ったのではないかと思う。

むしろあまりのベタベタぶりに左側の人は結構引いていたし、まあそれはわからないではないのだが、トランプのような古いタイプの男を高市さんが接待するならばまああんな感じにはなるだろうなとは思った。安倍さんはトランプが選出されるとまだ就任前なのにニューヨークのトランプタワーへ飛んで会談し、一発で信頼を勝ち取ったわけで、流石にそのレベルの芸当は無理だとは思うが、「高市首相の日本へのトランプ政権の騎士的な態度」をとりあえずは形成できただけでもまずまずだろうとは思う。この先の展開はまだよくわからないが、こうした関係を中国やロシアがどう見るかということではある。

まあ、高市首相の対米戦略は、簡単にいえば邪馬臺国の女王卑弥呼の、いわば「親魏倭王」戦略であり、魏の皇帝を味方につけて国内・国際間の様々な問題を解決していこうということであり、「倭の五王」も基本的にはこの路線を受け継いだわけである。対米協調(左から見れば従属)路線をしっかりと確立したということだろう。

そのように考えてみると、石破首相の対米外交観、つまり「舐められてたまるか」はよくいえば「日出処の天子、日没する処の天子に書を致す、恙きや云々」の聖徳太子外交なわけであり、聖徳太子は朝鮮半島戦略を見据えた上での対中独立宣言的な意味を持った外交革命的な要素があったのだと思うが、石破さんにはそこまでの戦略があったようには見えない。なんといっても対米独立を図るのに強調すべき中国やロシア、北朝鮮が全く信用ならない国々である以上、その戦略は絵に描いた餅だからである。

いつまで対米強調を続けるのか、というのはまた難しい問題ではあるのだけど、とりあえずの東アジア世界の安定を図るためには日米韓が揺るぎなく同盟を言い続けることは大事なことであるから、現状はまあこれしかないのだろうとは思う。

また、今はトランプの側が「なんでも言ってくれ」みたいな感じになっているけれども、安倍さんがトランプに信頼を勝ち得たのはトランプがなんでも安倍さんに相談していたからであり、それだけの見識を安倍さんが持っていたからというのがとても大きい。高市さんがどれだけの世界観を持ってトランプと付き合っていけるかはまだ未知数の部分も多いが、高市さんは勉強家なのでその辺は頑張ってもらいたいなとは思う。

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もう一つはクマ問題である。「くまもん」まで書いたら「くまモン」と予測変換されたが、もちろん熊本県に熊はいない。だからくまモンもいない(禁句)のだが、主に東北地方のクマ問題は深刻になっていて、市街地でも襲われたり県庁所在地である盛岡市の中心部でクマが出没して岩手大学が休講になったりしているわけである。盛岡市は北上川と雫石川・中津川の合流点にできた都市で、(関係ないがミシシッピとミズーリの合流点にできたセントルイスに似ている)「熊の森協会」などはこのような状況においてもクマ駆除には反対しているようだが、実際のところは専門家の言うように「個体数が多すぎる」のが実情だと思われ、その山に入って行っての駆除は通常は春にやるようなのでそれも考慮してもらいたいが、差し当たっては人里に出没するクマを駆除する方が先決問題であり、法制上は警察が撃つのではなく猟友会がライフルを打つという仕組みになっていて、本来ボランティアであるハンターの負担が大きすぎることから、制度上の見直しも指摘されているわけである。

こうした事態において自治体・警察にも限界があることから、秋田県知事が有害鳥獣駆除のために自衛隊に出動要請を出し、小泉防衛大臣もそれに答えて調査員を派遣した、という段階になっている。そういえば「シン・ゴジラ」で自衛隊が出動した時の名目も「有害鳥獣駆除」であったように記憶している。小泉大臣も農水大臣の時のやや暴走的な政策遂行や総裁選でのステマ問題などのパッとしない印象と違って、防衛大臣は溌剌と仕事をしているようで、人には適材適所というものがあるのだなと思った。

また、クマに関しては地元新聞にこういう記事もあった。

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2025102401230

これは長野県の上伊那郡箕輪町の事例で、今季は熊の目撃情報が減っているという話である。どういう取り組みがなされているかというと、「熊の生息域と人の生活空間を分ける「ゾーニング」を導入し、目撃が多かった地区にやぶの刈り払いの補助金を出すなど対策を進めて」いるのだという。

熊は藪の中を好むのでそれらを刈り払うことで熊と人里を遠ざけ、「(木の実などの)熊の誘引物を除去して」きたこと、「リンゴなどの農地に入らないようにしてきた効果」があったのではないかとしている。つまり意図的に曖昧になりがちな「人間とクマとの境界線」をはっきりと線を引き直すことが大事なのではないかということである。

これが東北各県においてどれだけ効果があるのかはわからないが、里山や山の端の住宅に木の実などがなる木をなるべく植えないこと、やぶになっているところをなるべく刈り払うことなどについては意味があるだろうし、素人考えではあるが、川伝いに降りてくると思われる熊に対する関所のようなところを作るとか、そういう工夫もできるのではないかという気はする。もちろん個体数の削減という抜本的な対策も必要だと思うしそのための体制もボランティアのハンターだけでなく自治体その他にそれを本務とする部署を設置するなどして取り組んでいく必要はあるのではないかと思った。


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