小泉陣営ステマ問題:自民党の危機感の無さ/「いじめ」や「スクールカースト」はなぜできるのか/物理学における日本の優位性は国益に直結するのでは
Posted at 25/09/29
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9月29日(月)雨のち晴れ
いつもは朝起きてお茶など入れながらブログに何を書こうかと考えながらTwitterの自分のポストを見たりしているのだけど、今朝は昨日の夜のうちにいろいろ考えていたので、動けるようになったら作業場に雑誌のバックナンバーと漫画の単行本を運んで、少し整理していた。ただ、朝のうちに軽にガソリンを入れて来ようとも思っていたので、途中で切り上げて軽で出かけ、少し離れたセブンでジャンプとスピリッツとヤンマガを買い、そのまま隣町まで走ってセブンに併設のスタンドに入った。
アプリの設定でリットルあたり7円引きになるのだが、それがうまくいかなかったので再起動したりして少し手間取ったが、とりあえず給油できた。そんなにいかないかと思っていたが3000円を超えたので、思ったより減っていたのだなと思う。そのあと山上のデイリーまで車を走らせて塩バターパンを買って帰ってきた。7時を過ぎていたので道は結構混んでいて、特に茅野方面に向かう上りが混んでいたので、事業所数とか就業者数とか調べてみたいなと思ったり。
帰ってきてからちょっとマンガを読んだりご飯を食べたりしていたら仕事のメールが入り、その応答などしていたら10時になってしまい、かなり書き始めるのが遅くなった。
***
小泉進次郎氏の陣営がステマ行為を行なったということでネットでは沸き立っているがどうも自民党界隈では反応が薄いのだけど、これは政府ないし公党が世論を装って誘導しようとしていたということなわけだから、問題は大きいのだが、どうも牧島氏が広報担当を降りただけでそのままお咎めなしで進みそうだということで、その「世論に対する感度の鈍さ」についての批判がTwitter上では多くみられた。
https://x.com/kous37/status/1972445863365800104
安倍政権の時に東日本大震災について「東北でよかった」と発言した大臣がいて、安倍総理は「これはダメだ」とすぐに罷免したわけだが、そうした問題発言や問題行動について、岸田政権から石破政権について非常に甘くなっているというのは事実だと思う。
基本的に今の有権者はそうした「身内に甘い」処分に強く批判的なので、そうした甘さが岸田政権が続かなかった原因であり、また石破政権が3回続けて選挙に負けた原因であったのだが、そうした危機意識がまだ出てこないようである。
自分たちに都合のいい旧安倍派の政治資金問題では叩きまくって旧安倍派の議員たちを落選させたが、自分たちの問題については不問に付す、というダブルスタンダードはさらに嫌われたのだと思う。
なぜそうした「感度の鈍さ」があるのかといえば一概に言えば「驕っている」ということなのだろうけど、これは左派リベラルの野党にも共通することだが「自分たちは正しいことをやっているのだから評価されて当然、評価されないのは評価しない国民が悪い」という姿勢なのだろうと思う。
そして自民党総裁選という半ば「総理大臣を決める」選挙にしても、同僚の議員たちしか見ないで党員の声を聞かない。党員がどういう危機意識を持っているか、また国民が何を問題視しているのかに全く鈍感であれば、民主主義の社会において評価されるはずがないのに、なぜかテクニカルなところで問題を済ませようとしている感じがする。
ちょっとこれは私などには理解できないことなのだが、逆に言えば安倍首相はそうではなかった。これはアウトだとなったら果断に判断したわけで、その身内への厳しさが信頼を呼んだのだろう。
今回は正直小泉さんは辞退した方が自民党全体の好感度も上がると思うし小泉さん自身も次への地歩を固められると思うのだが、もう島内政治で動き出してしまったために降りるに降りられないということもあるのかな、という気もしなくはないが、でも実際には鈍いだけなんじゃないかという気はする。
どんなにアウトになっても当面自民党は第1党であろうから、このまま沈没してもらっては日本が大変になるので、その辺りの感度をもっと上げていくことが重要なんだと思う。
***
https://x.com/chuujuwo/status/1971888696841719851
「スクールカースト」や「いじめ」というものはなぜ起こるか、ということについての一つの見解が示されていて、興味深いと思った。
これは「中学受験をする層の子供たち」と限定した方がいい面はあると思うのだが、男子校や女子校、つまり男女別学だと陰湿ないじめやスクールカーストは発生せず、合う子達だけで集まってグループができるだけでカースト化はしないしひどいいじめになることは少ない、ということだった。
これは私が男子校や女子校に通ったことはないし、教員として女子のみのクラスに関わったことはあるが、特に「そういうもの」と感じたことはないから、ということだと思う。
実際には例えば戦時中の軍隊の内務班などで上官による新兵いじめなどはよく行われたわけだし、高校の野球部などでも陰湿ないじめがあったことが甲子園に出場してからの辞退につながっていることを見ればわかるように、「男子のみの集団」や「女子のみの集団」であればそういうことが起きない、というわけではない。
エリート男子校と野球部男子集団の違いというのは、つまりは受験というものは個人でやるものであり、競争心はあっても他人の足を引っ張っても他の学校の生徒に負けたら意味がないので、そうしたこと自体にあまり関心を持てないということはあるだろうと思う。仲の良いグループで6年間を過ごして受験によりフリーな気持ちで臨めればいいわけだから、対人間のプレッシャーというのは少ないだろう。
しかし野球部では熾烈なレギュラー争いはあるし、誰がうまくて誰が下手という序列もあり、上級生が下級生に負けるということも日常だから、常に対人関係に強いプレッシャーがかかっている生徒が多いのだろうと思う。
これはつまり共学校でもある意味同じだと言える。共学だとスクールカーストが作られやすいというのは、先のツイートからの記事に見られるように、コミュニケーション能力の高さやある種の性的(見かけとか運動能力とか)な魅力で「羨まれるグループ」が作られ、彼ら自身もそれを意識して勘違いしがちだということがあるのだろうと思う。上位受験校の生徒たちとはいえ、「モテる」とか「イケてる」というのは別の概念であり、ある種の本能を刺激する部分であるから、そこで「イケてるグループ」と「それに追従するグループ」が作られ、「一軍女子」みたいな概念も生まれてくるのだろう。
またそれらのグループに入れなかった子たちは魅力がないと見なされたり、あるいは超然とそういうのをみている生徒に対しては「けむたい」と感じられたりして、そうした子たちがいじめられる、ということが起こるのではないか、という機序があるのかもしれないと思った。
「いじめの発生メカニズム」というのはどうも体感的によくわからないところがあったのだけど、そのように考えると納得できるところはあるかなと思った。男子だけ、女子だけの空間になればそうした「モテ」がらみのドロドロが基本的には発生しないので、いじめやカーストが発生する可能性がそれだけ低くなる、ということはあるのだろうと思う。
ただ、逆に言えばそういうものに触れずに中高を過ごし大学に行くというのは、そういうことに「免疫がない」という事態が発生しやすい。女子が少なかった昔の東大などでは異様に「モテ」にこだわる学生が多かったのもちょっとそういうことはあるかなという気はする。
***
日本学術会議に関するやりとりをしていて、目から鱗が落ちる思いがあったので書いておこうと思う。
https://x.com/yhkondo/status/1972180043733574094
学術会議というのは物理学者が会長になることが多く、スーパーカミオカンデなどについては学術会議主導の事業であったと言えると思う、という指摘をいただいた。これはかなりなるほどと思うものがあった。
よく言われるように、西洋近代「科学」のモデルは物理学である、というのは正しいと思う。ニュートン力学の整然とした体系が元になって各分野の科学の体系が整えられてきたのは事実だろう。それが20世紀になって相対性理論や量子力学などの新たな発展を見せ、さらに各分野を刺激し続けているわけで、今でも物理学は「科学の中の科学」である、と言っていいように思う。
いわば科学の世界の中には「物理学帝国主義」みたいなところがあるわけで、物理学的な厳密さにどれだけ近づけるか、みたいなところがその分野の科学の科学らしさ、になっているように思う。
そうした物理学の分野で、日本は湯川秀樹以来12人のノーベル物理学賞受賞者がいて、これは非欧米諸国出身の受賞者21人の6割近くを占めている。(あとは中国4人、インド2人、パキスタン・アルジェリア・モロッコが各1、いずれも出身者含む)「科学の王様」である物理学の分野の研究が今までこれだけの成果を上げているというのは大変重要なことだと思うし、科学・技術全体の水準の高さもこうしたことに裏打ちされている面は大きいだろうと思う。
もちろん欧米諸国を入れたら英米仏独に比べて受賞者数で上回るということはないが、ノーベル賞の歴史の前半は全て欧米諸国(インド出身のイギリス人が1人)でありもともと数では勝負にならない。また、近年の学術への投資額でかなり差をつけられているからなかなか苦しいところはある。
また、私などは日本学術会議というとどうしても政治的な側面を見てしまうのだけど、こうした面で国益の確保を考えていくことは今後も重要であることは再確認できたことはよかった。
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