「おどろきのクルド人問題」読了。この「問題」を解決することは今後の外国人受け入れの試金石になるのでは/「言葉は常に危機の中にあり、それゆえ表現は常に冒険である」

Posted at 25/09/05

9月5日(金)雨

今朝はずっと雨が降っているのだけど、これは台風の雨のようだ。午後まで降って、最高気温の予想は27度。今日は母を病院に連れていく日なのでちょっと面倒だが、まあ仕方がないか。

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昨日は「おどろきのクルド人問題」読了。この本のどこに問題があるのかわからなかったが、例えば「クルド人問題」という題名自体がいけない、とか紀伊国屋書店にねじ込んだ埼玉県の市議の人が言っているようで、つまり「クルド人」が問題の存在のように言われているのがいけない、みたいなことらしい。それならその人はウクライナ戦争をロシア戦争と呼んでいるのかとか色々思うこともあるが、それらを含めてヘイト本呼ばわりするほどの問題かという気はした。

読み終えた感想としては、難民認定とか不法滞在とか入管と市の行政の情報共有の少なさとか、そうした人たちの個人情報の扱いとか、行政が把握できないから住民票も出せず住民税や所得税の課税もできずクルドカー乗り回して道路を傷めるのを補修するとかは全て日本人側の持ち出しになっていること、就学年齢の子供たちが把握しきれていないこと、小学校はまだなんとか言っても中学になって勉強についていけなかったり親が進学に関心がなくて不良化する子供が多いとか、移民を受け入れる体制が日本にできていないのに急激に入国させてしまっている現状があるという日本側の不備に起因するところが大きいということは思った。

結局のところ、外国人の受け入れ問題というのは彼らと日本人地元住民(日本人と普通にうまくやってる外国人も含め)との間に立つべき行政がどう機能するかという問題であるわけで、その整備がまだ追いついていないというか、政治、特に国政の側が十分な関心を払ってこなかったということにあるのだと思う。

だから逆にいえばこの本の中でリポートされているような「問題」がどう解決できていくかが、今後の外国人受け入れの試金石になることは確かなのであって、この問題がさらにこじれていくようなら受け入れに厳しい世論はさらに強まるだろうし、沈静化し法的にも問題がない状態に持っていけたら今後の受け入れもよりやりやすくなるだろうとは思う。特に政治の世界での問題解決が進むように願いたい。

ただ、現状は色々な問題があるから、とりあえずは観光客も含め、外国人の受け入れには抑制的な姿勢で望むべきだとは思う。

***

昨日はジャンプコミックスの発売日で11冊買ったのだが、特に「ふつうの軽音部」8巻は何度も読み返し、いろいろと思うところがあった。まあその辺はまた時間がある時に書きたい。

あと、「知性の構造」も読んでいるが、「言葉は常に危機の中にあり、それゆえ表現は常に冒険である」という言葉は、ものを書く上で重要な心構えの一つだなと思った。そしてこの言葉は「それは方奥の定かならぬ軽挙ではないし、全き暗闇の中における妄動でもない」という希望の言葉にもつながる。

そんなことで今朝はここまでで。


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