「花織さんは転生しても喧嘩がしたい」:現世に転生した勇者と魔王のラブコメ時空/「2.5次元の誘惑」:3人の恋の行方/自民党総裁選のステマ疑惑は「公的なものに対する不信」をどこまで広げるか
Posted at 25/09/27
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9月27日(土)曇り
昨日は午前中母を病院に連れて行ったのだが、10月からの異動で担当医が変わるようで、その辺のところでいろいろ相談するが、どうもあまりはかばかしくない感じになった。まあなんとか一番いい方法が見つかるようにできたらいいとは思うのだが。
帰ってきてからどうも疲れが出ていて、ネットを見たり休んだりしていたのだが、Twitterで見つけて読んでみたマンガが面白く、結局結構課金して全部読んでしまった。
https://comic-days.com/episode/3269754496453139423
「花織さんは転生しても喧嘩がしたい」というラノベのように長い題名で覚えにくいのだが、コミックデイズのアプリで公開されている範囲を全話読んだ。文字通り転生ものだが前世で「勇者」だった現世の女子高生・ミーティアと前世で「魔王」だった現世のニート(2話目から女子高での担任教師)の流星のラブコメなのだが、多次元宇宙からのさまざまな侵入者や現世の様々な組織と戦ったり共闘したりする話に展開していき、最初はボケとツッコミだけでできているこの手の日常ラブコメとしては破格に面白いと思って読んでいたのだが、まあ設定が設定だけにだんだんファンタジーゲーム要素やバトル的要素が増えてきて、最後まで読み切ってから最初からまた読み始めたら単なるボケとツッコミでは収まらない性格描写や強引さがクセになる感じがあってかなり面白いなと思った。
こう言う設定の美少女ハーレム的要素(主人公の元魔王が女子校の男性教員なので)が強い作品では美少女の描きわけが難しいと思うのだが、そのあたりの引き出しがかなり大きいと思うし、主人公をはじめとする男性キャラの引き出しも多くて、かなり才能を感じる。胸を強調するのは良くあるパターンだけど、この作者さんの絵柄の特徴はむしろ足の描写で、かなりフェティシズムがある感じがした。私も足首が引き締まった女性には魅力を感じるので、そのあたりに共感できる部分が大きかったと言うこともあるが、なんといっても会話のテンポが絶妙で、デレるところはデレる、突っ込むところは突っ込むと言う王道がちゃんと実践できている小気味良さが魅力的なのだと思う。
キャラクター的には主人公2人がストーリーをぐいぐい牽引する感じがとても良い(ラブコメでもあるがバディ感もある)のだけど、流星の妹もまさに妹感があるし、ドラゴンが人間化したノエルが個人的にはかなり好きなキャラクターだった。ある種のロリババアということか。ことほど左様に、最近の漫画やアニメ、世相の中で出てくる要素をこれでもかと詰め込みながらちゃんと消化されてる感じがいいなと思う。個人的には、「カップルセラピー」という言葉を初めて知ったし、「ラブコメ警察」「ラブコメ時空」というのは「声に出して読みたい日本語」感がかなり強いなと思った。
来年アニメ化されるそうなので楽しみなのだが、丁寧なアニメ化がされると嬉しいとは思った。
私はゲームをほとんどやらないので知らないのだが、勇者といえば「葬送のフリーレン」の勇者ヒンメルのように男の勇者しか知らなかったのだけど、女性勇者というのも一般化はしてるのかなと思ったり。魔王を女性にするという手もあるが、それもあえて反ポリコレ的な説教色とかエロ色とかを強めないと成り立たないような感じもするので現状するすると読める設定としてはこういうものかなと思ったりもした。蛇足。
***
漫画の感想を書き出したのでついでに今日更新の「2.5次元の誘惑」第195話「最終決戦」の感想を。
https://shonenjumpplus.com/episode/17107094910642159239
リリサの進路が決まったことであとは奥村のトラウマの解放の話と美花莉とリリサの奥村の恋の行方が残った、という感じになっていたが、前回は「美花莉ちゃんはこの日を最後にもう学校には来なかった」という不穏な終わり方になっていた。(以下ネタバレ)今回はその理由が明らかにされたわけだが、母の治療のために家族でアメリカに行く、という形で伏線が回収されたわけである。
小さい頃の美花莉の描写がなんともいじらしく、何もほしいものがない自分の身だしなみにも気を遣わない子供だった美花莉が奥村に引かれて髪を整え、奥村の好きなリリエルの髪型にし、奥村へのプレゼントを作っているのをみたお父さんが「ようやく欲しいものができたんだね」という場面は本当に泣けるなと思った。
そして美花莉の家にののあとアリアと3人で押しかけたリリサが、「2人で幸せになればいいじゃないですか!命をかけて告白を成功させましょう!ドン!!」というのは美花莉もビビっているが読者もビビったわけで、「あんた一体どういう気持ちで言ってんのよ」となるわけだが、それに対してリリサが「私にわかるわけないじゃないですか」と目をグルグル目にして言ってるのがなんとも言えず、気圧された美花莉は提案を聞くのだが・・・
という展開になっていた。
この辺りの美花莉の心情やリリサの心情を強引に納得させる手際はすごいなと思うとともに、「気押す」という行為がマンガでは良くあるから、それだけの迫力を出すということが絵の技術としても重要なのだなと改めて思ったり。
個人的な記憶に残る場面としては、奥村を諦めるために初めて「わがまま」を言って買ってもらった髪をとかす子供用にブラシを「さすがに捨てるか・・・」とゴミ袋に入れる場面が印象的だった。
最後までコスプレをメインにした話になりそうなのもとてもいいと思ったし、どんな形で終わるにしてもきっと綺麗に終わるのだろうなと思わせて、終わりが近いのは寂しいとは思いつつも先が読みたいと思ったのだった。(ネタバレ終わり)
***
自民党総裁選は小泉進次郎農水大臣の陣営でSNSを担当していた牧島かれん議員らが小泉氏を持ち上げたり高市議員らを中傷したりする「ステマ」的投稿を指示していたということが明らかになって、牧島氏は選対を辞任したとの報道が出てきた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA26CCZ0W5A920C2000000/
デジタル大臣の要職を務めた経験もある牧島氏のこうした行動についてはかなり波紋が広がっているようで、小泉進次郎氏に対する期待も不信に変わりつつあるだけでなく、こうした人物がデジタル的に党の中心にした自民党そのものへの不信も強まる可能性があり、ひいてはこうしたことをやってしまう日本の政治家や政府、行政、「公的なもの」全般に対する不振が広がりかねない、という指摘も出てきていた。
https://x.com/kingbiscuitSIU/status/1971574366556360847
これらの公的なものに対する不信を受け止めて成長してきたのがれいわや参政党であったわけだが、民主党政権への不信から自民党が敵失的に獲得していた「比較的信頼できる」という評価を放り出しかねない事態になっているということだろう。
これが今後どのような形で広がる、内資は収拾するのかはまだわからないが、いずれにしても新総裁になった人には大きな課題が課せられたようには思う。
自民党は本当に正念場に立っているということはまたいっそう明らかになったようには思われる。
***
母のこととかマンガのこととか政治のこととか考えていると考えることもその推進力みたいなものもいくらでも、というほどでもないにしても出てくるので、そこについてはそう言えば今朝は考えていなかったなとは思った。いろいろな場面でいろいろな状態になっている自分自身を見る目を失っていないことは大事なことだなとは思った。この辺りはまた考えます。
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