東京都写真美術館と「ルイジ・ギッリ展」/外国要人と神社の祭礼の影響をもろに受ける/ガザを支配するハマスの暴力性
Posted at 25/08/25
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8月25日(月)晴れ
昨日は朝のうちにいろいろ片づけて朝八時半ごろに実家を出て、隣町のデイリーにパンを買いに行き、いつも給油しているセブン併設のスタンドに行ったのだが大混雑。アプリの割引が10円引きになっていたのといつもは6時ごろ行くのに昨日は9時前になったことが大きいとは思うのだが、ちょっと出遅れた感はあった。その後はいつもとは一つ先のインターで乗って東京へ。八ヶ岳PAでトイレ休憩し、境川PAで何か見ようかと思ってPAに入っていったら大型バスが何台も止まっていて小学生が雲霞のように降りてきていたので慌てて本線に戻り、次の釈迦堂PAまで行く。ここにもインバウンドの観光バスが止まっていてわらわらしていたが人数的にはそれほどでもなかった。トイレに行きすき焼き弁当を買う。
その後、シャツの裾をズボンの外に出していたのでベルトが腰に当たるのが気になり始め、初狩PAでトイレに行って直した。いつもなら石川でPAに入るのだが弁当もあるしトイレも持ちそうだったのでそのまま通過し、高井戸まで。だんだん込み始めてきたので永福の料金所を通過する際、PAに入ってみる。ここに寄ったのは初めてだが、代々木のように売店はないけれどもトイレと休憩所と自販機があり、この程度のものがもう少し首都高にもあるといいのだがなあとは思った。
そのあとはのろのろだがとりあえず動いてはいたが、代々木あたりから渋滞。事故でもあったのかと思ったら「外国要人来日のため」の交通規制だと表示が。アフリカの人たちが来てたな、仕方ないなと思いつつ、外苑の手前の検問所を抜けたらすいすいに。ありがたいと思っていつものランプで降り、地元まで行くと今日が近くの神社の祭礼だと分る。
おお、盛んだなあとのんきに構えていたらいつもとめているコインパーキングが満車。第二候補に行くがここも満車。どうやら、うちの近くが神輿の出発点なので、そこに行くために車出来ている人たちが止めているらしい。これは参ったなと思って商店街をゆっくり走って行ったら、バス停ひとつ分離れた団地の大きなコインパーキングが止められることが分かり、そこで止めた。バス停ひとつ分荷物を持って歩くことになったのだが、いつものと違って30分220円、最大料金24時間1800円というシステムだったので、日が変わってから取りに行けばいいかと思い直して歩いた。自宅に到着した時には汗だく。いつものようにツイートする元気もあまり残っていなかった。
ネットでなぜ外苑で止められたのか調べたら、外国要人とはアフリカの人たちではなく韓国の李在明氏だとわかる。しかも当初の規制に外苑は入っておらず、直前で変更したかそれとも情報を出さなかったかだったようだ。どうにも昨日は流れが悪いというか、巡り合わせが悪くて参ったなあと思った。
***
すき焼き弁当を食べて少し休んでから出かける。炎天下なのでバスで地下鉄の駅まで行き、東西線で大手町に出て、丸の内の丸善で西部邁「知性の構造」を探したがなかった。東京駅へ行き、エキナカに吉祥寺の「空想街」がポップアップショップを出していると聞いていたので見に行った。小規模だがお客さんも絶えない感じで、私はカードを1枚だけ買ったが、包んでくれた封筒もいい感じで、これは売れるなと思った。
そのあと山手線で恵比寿まで。途中、「高輪ゲートウェイ」を通る。初めてホームを見たがまあ降りてみないと駅の特色は分からないなと。恵比寿で降りて行き先を確かめ、ガーデンプレイスへ。みなとみらいのような動く歩道が延々と続いていた。私は地下鉄沿線に住んでいるので恵比寿へ行くときもいつも日比谷線で出るから、ガーデンプレイスは不便だという先入観が強かったのだが、JRから行けばこんなに便利なのかと初めて知った。
構内でも少し迷ったが、東京都写真美術館へ。ツイッターで紹介されていた「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」展へ。展覧会はいくつか同時に開催されていたようだが、これが一番混んでいる印象だった。
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-5073.html
全体を見て回ったけれども、印象に残った作品はいくつかあった。「視覚の脱構築」ということを唱えていて、これはなるほどとは思ったしコンセプトとして面白いとは思ったのだけど、作品を見た限りそのコンセプトをどれくらい超えていたか、とは思った。ただ、写真というメディアで現代美術として一番やれそうなことはその方向性かもしれないと思う。何年か前に国立新美術館で見たボルタンスキーと比較してしまったが、比較するものでもないかもしれない。
一番面白かった写真は船の写真が下半分がコルク地になっていていったいなんだろうと思ってよく見たら壁に張られた破かれた船の写真を撮ったものだった。最初何が起こっているのかよくわからず、分るまでに時間がかかったのだが、確かに視覚は、というか視覚認識過程はある意味脱構築されたなとは思った。
その後、併設の図書室があることが分かったので4階に行ってみる。荷物を預けて室内でギッリの写真集やそのほか最近の内外の美術雑誌など読んだが、面白かった。
私は東京都現代美術館に歩いていけるところに住んでいるのだが、同じ都立の写真美術館に行ってみて、現代美術館の近くに住んでいることの良さを改めて認識した。現代美術館は木場公園の中で、地域の人たち、子ども連れやお年寄りが遊びに来たり散歩に来たりしているし、清澄白河の深川江戸資料館も近いので美術館巡りが好きな一般の人たちも多く来ている。割と客層自体が展示テーマに比べるとフランクな感じで開放的なのがいいんだと改めて思った。
まあ、恵比寿ガーデンプレイスの中にあって800円という入場料はありがたいが、なんだかスカしたような業界人や美大生、外国人の入場が多いコンパクトな空間というのはちょっと息苦しいなとは思った。都立中央図書館のように、商業施設ではなく公園の中に作ればいいのになと思ったり。
というか「ルイジ・ギッリ」展、現代美術館で見たらもっと印象がよかっただろうなと思った。最後の方の寝室の写真とかももっと広い現代美術館の展示室で見たらまた印象が違うだろうなと思う。鑑賞体験というのは、見に来ている観客の客層や美術館の佇まい、それにまわりの環境などにも大きく左右されるなと。写真美術館には申し訳ないが、スカした客層と金持ち向けお高めモールという周囲の環境が自分の中に要らぬ反発を呼び起こしているのだよなとは思った。まあ初回訪問なので、二回目からはそういう認識バイアスはもっと下がる気はするけれども。
***
ガザの何が問題なのか、ということがずっとわからないでいたのだが、下のツイートを読んでそうかなるほどなあ、と思ったことがあった。
https://x.com/HadarJP_IL/status/1959489528345043309
https://x.com/HadarJP_IL/status/1959554987878420910
私は今まで、パレスチナ自治政府の領域で選挙が行われた際、ガザでハマスが圧勝したのは単純に民衆がハマスを支持したからだと思っていたので、ガザのハマスの支配には正当性があると思っていたのだが、どうもそんな単純なものではないらしい、というのが少しわかった。
ハマスの暴力がガザの人たちを黙らせ、その結果の投票行動がアレだったというのであれば、当然ながら正当性はないということになる。そういえば2005年の選挙についてのレポートとかをちゃんと読んだことがないということに気付いたのだが、どのくらい報道されているのだろうか。
またハマスはムスリム同胞団の組織だということは知っていたが、エジプトがかたくなに国境を閉ざすのは国内の同胞団勢力の再活性化を恐れているからだと考えていたけれども、ハマス自体の暴力性を強めに認識してしまうと、エジプトの対応も「同胞団だから」だけではないとわかるし、10月7日の無差別越境テロも「ハマスの本質」だと認識せざるを得なくなる。
イスラエルの安全保障のためにあれだけの軍事作戦を行うのはやりすぎだとは思うけれども、それだけハマスが強靭な組織だということもあるのだろう。イランやシリアのヒズボラは勢力を失いつつあるが、まだハマスに交戦能力があるのは、いったい何があるのだろうか。
イスラエルやアメリカへの反発がパレスチナ支援の主張の裏にはあるのは確かなのだが、そのあたりどれくらいの現実性を持って、つまりは本当に二国家解決を目指してパレスチナを支援しているのか、それともある種の戦争利権のために暴力支配のハマスを支援しているのか、難しい。このあたりについても自分のかんがえについて、もう少し考えなおさなければならないかな、と思いだしている。
***
そのほか「ダンダダン」のお囃子(ビジュアル系アーチスト集団)演出をめぐる騒動とか弱者男性論を巡るやり取りとか、いろいろあるのだが、そのあたりはまた後ほど。
***
昨夜はなんとなくうまく寝つけないで結局11時半ころになったのだが、朝は5時前に目が覚めた。車をどうしようかと考えてベランダから駐車場を見ると一台しか空いてない。月曜日は昼間料金の始まる8時には満車になっていることがもともと多いので、少し料金的にかさむが早めに車を移すことにして、着替えて5時過ぎに出てバス停ひとつ分歩いて車を取りに行き、カードで精算して、近くのローソンの前に路駐してジャンプ・スピリッツ・ヤンマガと牛乳とサラダを買い、近くの駐車場に車を入れた。いつもなら昼→夜→昼で2100円なのだが、今回は24時間1800円→夜間300円分→昼間800円で2900円になってしまうが、まあそういうこともある、と考えることにした。8時の入れ替え時間を待っていたら、おそらくまた止められなかったと思われる。今見たら、第一候補も第二候補も満車だった。まあ住宅外であるのに二つともベランダから状況が見えるのは便利ではある。
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