中国はなぜサンフランシスコ平和条約を否定しようとするのか/「コミケに対する批判」と消費者マインドから抜け出せない人たち/今週のサンデーは面白かった

Posted at 25/08/20

8月20日(水)晴れ

昨日は午前中銀行に行って何冊か記帳したりスーパーで足りないものを買ったり。パンを買おうと思っていて買うのを忘れた。昨日の朝は冷凍したご飯を解凍して食べたが、今朝は残っていたフルーツケーキをパンの代わりにした。パンと牛乳を買う、とメモに書いてあるのに牛乳は買ってもパンは忘れる、みたいなことを3回くらい繰り返していて、パンに関してだけ健忘症になっている。どう言う機序でそう言うことが起こるのだろうか。今朝もサンデーとパンを買いに少し離れたセブンまで車を走らせたのだが、サンデーとカフェラテを買ってパンは忘れたのだった。

今週のサンデーは読んでいて充実した。「葬送のフリーレン」は大陸魔法協会、帝国の魔導特務隊、影なる戦士の三つ巴の争い、とはいえ実際に交戦しているのは魔法教会のラントとユーベルが影なる戦士たちと戦っているのが現状。ユーベルは彼らが魔法探知ができないらしいことに気づく。と言うことは彼らは魔法使いではない、と言うことになるわけだなと。戦いながら相手の強みと弱みを把握していく様子がリアルだなと思った。

「龍と苺」は三段リーグ。私の推しの昇段が決まったので良かった。「かくかまた」多摩さん、と言うキャラが出てくるのだが、最初は女性だと思っていたのだがあれ男性かな、と思うようになっていたのだが、今回「だから知りたいの」と言うセリフが出てきてやはり女性かな、と思うなど。「シテの花」。劇的に上達したコタの謡を聴いてずっこける泰山先生が良かった。展開としては、次期家元である「若」とその「いとこ」の緊張ある関係、「伏龍と鳳雛」みたいな至龍と世鳳がお互いに技を競う、と言う展開になりそうなのが面白そうだなと思った。

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https://x.com/feminist_tokyo/status/1957627753144177106

「消費者主権」と言う頭の悪い言葉が一時日本を席巻したせいで、「自分はお客様」と言うマインドの人が爆増した、と言う問題が今の日本にはあるなあと言う気はする。「消費者マインド」から一歩も出てない。「消費」するだけでなくみんなで「生産者側」にも立って「運営」していこうというのが「コミケの精神」ではないかと思う。文句言うなら手伝え、参加しろ、運営しろと。逆にいえば、生産者側重視に回帰するという可能性もここには見えるわけで、これはトランプ以降の世界の転換、「生産業の復活」と呼応している部分があると思う。倫理も消費者側に立つものはかなり整備されてきたので、生産者側から見ての取引の正常化みたいなことも大事ではないかと思った。

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中国がサンフランシスコ平和条約を否定しようと言う動きを見せているという。

https://x.com/LIU_Yen_Fu/status/1957747027699192183

https://jp.news.cn/20250818/7ddfcedc2aaf42ec9363cecada96ff59/c.html

これは面白いと言っては何だが、サンフランシスコ体制≒ヤルタ・ポツダム体制を変えようと言うのは日本の一部の反米右翼・保守派の願望なわけだが、それを中国が言い出すと言うのは、日本の反米層を刺激して日米分断を狙う意図があるのか、それとも単に帝国主義的な自国の欲望の表れに過ぎないのか、と考えたりした。しかし、この記事の文脈だとサンフランシスコ条約が台湾の帰属を明確にしていないことだけを批判しているみたいだから、その批判は無理筋というかあまり焦点があってない気がする。

https://web.archive.org/web/20160304115034/http://www.taiwanembassy.org/ct.asp?xItem=90739&ctNode=3591&mp=202

こちらの記事にあるように、サンフランシスコ条約は日本が「どの領土を放棄するか」については書いているが、どこの国に帰属するかは二国間で話し合うなっていると言う作りになっていて、これは米英の方針に基づいているようだ。だから交戦相手であった中華民国との間に条約を結ぶのは当然だろう。その後日中平和友好条約で中華人民共和国が唯一の政府と承認したことによって中国共産党政府もサンフランシスコ平和条約を認めると言うことになったはずだ。

サンフランシスコ平和条約・日華平和条約・日中平和友好条約の三つの条約の仕組みの中で台湾が中華人民共和国の領土ではないと主張するのはまあ多分不可能ではないので中国共産党政府としてはその可能性を潰したいと言うことだろうか、とも考える。

別の角度から言えば、中共政権も極東軍事裁判とその結果を受け入れると言うサンフランシスコ平和条約を参加はしないが認めるとしてきたわけだから、サンフランシスコ平和条約の否定は戦犯裁判の否定にもつながる可能性はあるのだけどいいのだろうか、とも思う。

そこを考えると、中共政権としては支那方面軍総司令官の岡村寧次とかを死刑にしたかったみたいだから国民党政権が行った南京軍事法廷とかの結果に不満はあるのだろうなとは思う。岡村は結局蒋介石の軍事顧問になって中共と敵対した経緯もある。

中国に関しては日本の敗戦後に国共内戦が始まったので色々なことが結果的に政治決着になっている面はある。そう言う意味では、南京事件とかは国民党側に日本の行為に対する反発を抑えるためにスケープゴートにされた側面はあるようには思う。蒋介石は「徳をもって怨みに報いる」と唱え対日賠償を放棄した経緯もあり、それも中共政権には納得しにくい部分はあっただろうとは思うし。

ただ、いずれにしても「サンフランシスコ体制」と言うのはそれぞれの不満を封じ込めた政治決着として70年以上機能してきたわけだから、中国が自分の都合でそれを変更しようとすることは、明らかにパンドラの箱を開けることになる。これは安倍元総理亡き後だからこそ、日本に対する揺さぶりが可能だと見て仕掛けてきている可能性はあるから、腰の定まらない政権は早く交代させてこうした事態にもしっかり対処していく必要はあるだろうとは思う。

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