日本における外国人問題とはどういうものか、参政党はなぜ躍進したのか、石破政権は左派のいうように支持を得ているのか/アクシデントな日曜日
Posted at 25/07/28
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7月28日(月)晴れ
日本における外国人問題とはどういうものか、参政党はなぜ躍進したのか、石破政権は左派のいうように支持を得ているのか、選挙結果に現れたように支持を失ったのか、ということについて少し考えてみる。
https://x.com/slowly_ph_D/status/1949464706709917951
これは全くその通りだと思う。日本側の警察や行政の対応が「外国人サイドに立った」ものに感じられたために警察や行政が信用できない、という形で「外国人問題」が起こった。だから本当は「日本の行政・警察問題」なのだ。これはヨーロッパでも移民犯罪を警察が厳しく取り締まれないということによる一般市民の不満が移民に反対する政党を伸張させたことと通じる。
日本でもこういうことが、民主党系知事の埼玉県で参政党の議員が選出された一つの理由だろうと思う。今後参政党の知事が生まれて警察や行政をしっかり指導するようになったら「外国人問題」は状況が変わるかもしれない。現時点で参政党に知事を輩出させるだけの力があるかどうかは難しいところではあるのだが。
上に書いたように、「外国人問題」とか「排外主義」と言われていることの本質は、結局はほとんどが行政対応・警察対応の問題であって、つまりは国内の政治問題だが、外国人の方に支援者がついて行政にゴリ押しするなどのケースが目立つためにそうした支援者たちと弱腰の行政に実際に直接に問題を訴えることのできない市民の不満が参政党に投票させているということだろうと思う。これは維新が関西の同和問題等に対応できない規制政党や行政当局に対して強い姿勢に出たために支持を広げた、ということとも根は同じだろう。
つまり、「行政当局に無理やりマイノリティに有利になるような運用をゴリ押しする運動家」と「それに唯々諾々と従う行政」に対して、「あなたたちの不満は正当だとその声を拾い上げる参政党」に市民が投票した、という構図だろう。マイノリティはここではいわば権力闘争の道具に使われているだけなのだが、「超法規的な対応を要求する活動家とそれに逆らえない行政」を批判するために「自分たちの不満を吸い上げて行政に要求していく政党」に市民が投票するというのは全く健全な民主主義であって、こういうことがむしろ「民主主義の成熟」というべき現象ではないかと思う。
特に最近はインバウンドのオーバーツーリズムの問題が表面化しつつあり、京都や東京でも銀座などの外国人に人気の観光地では地元の人々が不便を強いられ、寺社などで不敬を働く外国人が取り締まられず、日本人が肩身の狭い思いをしたり足が遠のいたりしているのに、行政も観光産業もそれらの声を無視してさらに観光客を増やそうというような動きをしているのだから、そうした市民の不満が参政党への投票行動となって現れるのはむしろ当然だろうと思う。逆に言えば、自民党の右派が政権を取っていたらさらに強い圧力とともに自民党への投票行動として現れていただろうことが、左派リベラルの石破氏が首班であるために野党である参政党に流れて政権危機が訪れているわけである。
左派リベラルの石破政権を国民が継続させたいなら多くの国民が自民党に投票するはずだったのにそれがなかったということは、結局は自民党支持者は左派リベラルの政権には投票しないし、左派リベラル側の人も石破氏を個人的には好感を持っていても投票行動としては現さなかったわけだから、国民の政権への支持は失われていると判断するのが当然だろう。議会制民主主義では市民の投票行動によって民意が判断されるのは当然のことである。
自民党内に左派リベラルに分類される人は基本的に少数派だと思うが、もともとウイングの広い自民党においてある種の存在価値はなくはなかったのだけれども、安倍政権で党内の重心が大きく右に寄った結果、党内の右左の距離はアメリカの民主党と共和党と同じくらい離れたように思われる。それは安倍氏の卓越した指導力と政権運営能力、また時宜に適ったイデオロギー的なものも含めた主張によって長期政権を維持できたのだ、ということは抑えておく必要はあると思う。
また、もともと日本では自民党内で疑似的な政権交代が行われてきたわけだから、国民の支持を失った左派が政権を返上するのはいわば当然のことだと思われる。それを選挙戦でほとんど話題にならなかった政治資金問題を蒸し返し、旧安部派に責任転嫁しようとしているから余計批判を招いているというべきだろう。この選挙では明らかに国民民主党の提起した「現役層の負担軽減」問題と参政党が提起した「いわゆる外国人問題」が争点であったわけで、だからこそこの二党が躍進したのであり、執行部がそれを認めなければ党内の亀裂はますます深まるだろうと思われる。
***
昨日帰京。朝8時は出ようと思っていたのだがブログ/noteを書いていたら間に合わない感じになり、その上に管理している駐車場でちょっと問題があったということでその対応をしているうちに出るのが遅くなり、結局10時過ぎになった。夕方に約束があったから急ぎ目で走り、最初に原PAで休憩、次に境川PAまで行って弁当を買おうとしたらないという。人手がなくて今は作れないのだとか。手ごろな値段で美味しくていつも楽しみにしていたのだが、人手が確保できたら復活するとのことだったので楽しみにしたい。
昨日は高速で事故が多発。特に大月ジャンクションから談合坂SAの間の事故渋滞がひどく、三車線の快適な区間なのに二車線規制されたために三車線の車が大渋滞。抜けるのに1時間くらいかかったのではないか。あまりに時間がかかったので普段はいる石川PAの手前の藤野PAでトイレに行き、あとは休憩なしで走った。首都高4号に入ってからも永福あたりから初台まで渋滞していたが、ここでも二件ほど事故があったようだ。自然渋滞は大体この辺りからこの辺まで混んでいる、と理解しているのでそんなに苦にならない(もちろん苦にはなるのだが)のだけど、事故渋滞は状況がわからないのでやはりイライラするなと思う。結局いつもより1時間半増しで帰宅して、ローソンで牛丼弁当など買って昼食を済ませ、シャワーを浴びるなどする。
3時少し過ぎにバスで出かけて地下鉄、JRと乗り継いで横浜へ。十分時間があると思ったが東海道線に乗るのが面倒だなと思い、横須賀線で行ったので少し余計に時間がかかった。横浜駅の出口で少し迷って東口に出るはずが西口に出てしまったので結局ほぼ予定通りの時間についた。久しぶりの友人と会って話をし、夕食を食べてスタバでまた話をして、改札で分かれた。なんとなくもう少し横浜を味わいたいなと思い、気になっていたところに行き、そのあと有隣堂で少し本を見て帰った。帰りは東海道線に乗ったが、忘れていたが上野東京ラインというものになっていて、東京駅が終着でないせいだろう結構混んでいたのが誤算だった。結局新橋で座れて一駅だけ座って東京駅。地下鉄で地元に帰り、行きは暑さを避けてバスに乗ったが帰りは駅から歩いた。汗まみれになったことに違いはないのだが。
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