参院選振り返り(2):最多得票者と主な当選者・落選者/「本名非公表」の当選者

Posted at 25/07/22

7月22日(火)晴れ

昨日一昨日は親兄弟と旅行をしていたため、あまりブログ/noteを書く時間を取れず、せっかく面白い結果が出た参院選についてあまり分析ができなかったが、それぞれの選挙区や比例区でも確定票が出たため、いろいろと検討できるところが出てきた。

思いがけない当選者や落選者など、特に自民党では元自衛隊でPKOに派遣されたことで有名になったヒゲの隊長・佐藤正久さん、東京選挙区で落選した自民党の武見敬三さん、元参院議長の山東昭子さん、評論界の岸博幸さん、右派の杉田水脈さん、立ち位置がブレた和田政宗さん、逆に最後で逆転当選を果たしたムネオハウスで有名な親露派の鈴木宗男さんなど様々いるのだが、特に公示近くなって国民民主党から立候補することが発表され、否定的な意見が噴出して国民民主党離れを引き起こしたとも言われている山尾しおりさんと須藤元気さんが2人とも落選したのはよかったと言えばよかったのだが、国民民主党の執行部の判断がやはり疑問符がつくところだなとは思った。

立憲でも薬害エイズ原告団の川田龍平さんや朝鮮系の白真勲さん、LGBT運動の石川大我さんらが落選、他にはれいわの朝鮮人拉致被害者家族の蓮池透さん、社民党副党首でTwitterでいつもレスバトルをしている大椿裕子さんや保守党立役者の1人有本香さんらが落選している。

全体状況も含めて分析すべきところ、今後の見通しなど考えていくべきところはいろいろあるのだけど、今日は各候補者の得票数について考えてみたい。

比例区で最多得票者は日本保守党の北村晴男さんで97万5千票余り。普段なら100万票越えがあるわけで今回はかなり票がばらけたという印象。保守党全体の得票数は298万票余りだから彼の個人名の大量得票によって2位の百田さんが当選できたということはあるかもしれない。個人名の2位が自民党の犬童周作さん、こちらは郵政の組織候補で48万2千票余りだからほぼ2倍である。3位が自民党の山田太郎さんで、前回の50万票超えには及ばなかったが38万票余りで、今回はかなりネガティブキャンペーンもされていたが表現の自由に対して危機感を持つ人の票をしっかり集めたという印象だ。

6位が立憲の蓮舫さんで33万9千票余り。都知事選で128万票取っているのだから立憲としても期待しただろうけれどもこれは惨敗と言っていいのではないか。立憲は比例で獲得議席を減らしているし、いわばいわゆる戦犯の1人とも言えるかもしれない。7位がNHK党の浜田さん。個人では33万5千票取ったが、NHK党全体で100万票に届かず、落選した。国会でも様々な追及など活躍はされていたが、NHK党全体の退潮を覆すことはできなかったということか。

都道府県選挙区の得票数で、トップだったのが兵庫の元明石市長、泉房穂さんの82万2千票余り。2位にダブルスコアの圧倒的得票数である。パワハラ問題の斎藤知事と同じように泉さんも圧倒的に支持されているというのはやや不思議な感じはする。斎藤さんは右寄り、泉さんが左寄りということでその辺も一定の法則が見出しにくい。兵庫は自民・公明・維新とどちらかというと政権側が当選してきたが、今回は国民も候補者をたて、N党も泉氏をターゲットにしたため遊説日程を発表できないなどの困難もあったらしい。左派の支持が泉さんに集中したことは考えられるけれども、参政党のように賛否のある存在に対してアンチが強力に批判を展開すると返って支持が集まるという傾向があるから、泉さんの人気が爆発したのもその辺りもあるのかもしれないと思った。

2位が東京選挙区・自民党の鈴木大地さん。こちらはソウルオリンピックの金メダリスト、またスポーツ庁長官として圧倒的な知名度なので当然という感じではあるが、本来ならもっと取れたのではないかという感じはある。3位が静岡選挙区の国民民主党幹事長・榛葉賀津也さん。2位にダブルスコアとはいかないが、2人区で75万2千票は圧倒的な支持と言っていいだろう。ポカが多くフラフラしている感じがある玉木代表に比べ、国民民主党の屋台骨を支えている人という印象があり、納得の得票という感じはあった。

そのほか70万票を超えているのが神奈川選挙区の牧山(立)籠島(国)脇(自)の3氏であり、定数4で3人が70万票超えというのはやはり激戦だったと言っていいだろう。ここでは公明の現職が参政の新人にほぼ5万票差で敗れていて、本当に激戦だったのだなと思う。ちなみに公明の佐々木さやかさんは57万1千票で比例区も含めて全国最多得票落選者ということになった。公明党といえば住民票移動や票割りなどで確実に議員を国会に送り込んでいた印象があるが、やはり創価学会の池田大作元会長の死去後はそういう神通力も衰えた感があるし、全体的な与党批判のとばっちりを受けたということもあったのだろうなと思う。

これは得票数とは関係ないが、参政党の東京選挙区での当選者、さやさんの本名は何かと調べてみたらネットでは出てこなかったのだが、当選証書には当然本名が書かれると思うので、そのあたりで公表されるのだろうか。伊東市長等もそうだが経歴などが問題視されることもあるので、公人となったら非公表のままというわけにはいかないだろう。参政党についてみていく上でも属人情報は重要だとは思う。

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