中国になめらてトランプに「なめられてたまるか!」と叫ぶ石破首相/「日本人ファースト」と「いい人だけの国」:排除・同化・共生/「姫死んじゃった!」が面白い/梅酒作り
Posted at 25/07/10
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7月10日(木)曇りのち晴れ
今朝も起きたのは4時半で、外が明るくなってきたから起きたと言う感じ。一昨日から一階の座敷で寝ているのだが、今朝はちゃんとパジャマを着て、その代わり障子を開けて寝ていたのだけど、やはり障子は閉めておいた方がいいなと思う。裏は庭だからあまり気にすることもないのだが、寝起きに外が見えると落ち着かない。
今朝は昨日考えていた通りに、少し草を刈って脚立を立てる位置を安定させてから梅の実を採った。大体30個くらい取れたので、これをホワイトリカーにつけようと思う。梅の焼酎漬け、と考えてからそうかこれはつまり「梅酒作り」なのだと言うことに気づいた。子供の頃、母がよくやっていたのを思い出す。棗酒を作った時のホワイトリカーと氷砂糖がまだあるはずなのでそれで時間のある時にトライしてみようと思う。今はとりあえず玄関で干している。
今見ると左の前腕に二筋の擦り傷があって、気がつかなかったけれども作業中にできたのだろう。暑いからつい袖をまくってしまうのだが、作業の時は気をつけた方がいいなと改めて思った。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567267180999943
今朝はジャンププラスで面白かったのはインディーズの2作品、まず「気になる来見さん」。作者楠さんの作品は少し前に読み切りで掲載されていたが、この「来見さん」が正式に連載されないかなと思っている。ちょっと話をたたみに来ている印象があるので連載も間近なんだろうかと言う気はするのだが、どうなるかはわからない。来見さんと藤森くんのキャラクターが好きなので、これが単行本化する正式作品にならないかなと期待しているのだが。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567267181000934
もう一作は「姫死んじゃった」。作者のおとおとさんの前作「結婚するって言ったよね?」も面白かったが、今作の方がより振り切れている感じで法外な面白さがある。絶倫の姫と搾り尽くされる王子の元に女殺し屋が忍びこみ、姫を殺してしまうが、姫はゾンビとなって蘇りさらに王子に、みたいな設定なのだが、絵が基本ギャグなので深刻さがゼロで、女殺し屋が殺したことがバレないように姫を演じ始め、みたいなところから様子がおかしくなり、小人の女殺し屋が来たりその仲間の七人の殺し屋の小人の家に行ったり、みたいな話が展開していく。そして今話では姫を殺そうとした元の依頼人を探るために姫が死体の役をやって依頼人に迫る、みたいな話になっていて、そりゃすでに死んでますけどね!というのが本当におかしくて笑ってしまった。前作は舞台が一般家庭で作者さんの創造性がフルに発揮されるには流石に無理があり、この白雪姫の世界のファンタジー世界が思う存分にそれを発揮できるんだなと面白く思った。こちらも今後に期待したい。
https://comic-days.com/episode/2550912965939920401
そのほか今日読んだ作品ではモーニングの「整う音」が面白かった。これは「ピアノの森」のスピンオフ作品で、カイとともにショパンコンクールの本選に残った向井智がカイ専属のピアノの調律師を目指す物語。その中でピアノにまつわる様々な人たちとの関係ができていくのだが、特に10話11話からショパコンの審査員でもあった九蔵と関係ができて、雅という存在を紹介する展開がとても良かった。一色まことさんは逆にこういうリアルな世界にあるちょっとしたファンタジーみたいな話の方が合ってるんじゃないかと改めて思った。
***
石破内閣についてはいろいろと幻滅することが多くて自民党は支持するもののこの内閣は早く倒れてほしい、という人は結構多いのではないかと思うのだが、どうもやることなすこと、打つ手打つ手が疑問という感じになってきている。
最近では鶴保参院予算委員長の「能登に地震が来て良かった」発言が物議を醸したが、こんなことを選挙中に行ったらすぐ更迭すべきなのに、党本部にも呼ばず厳重(本当に厳重なのか)注意で済ませたようだ。この発言を立憲の小沢一郎議員のアカウントが強く批判していたが、鶴保議員はもともと小沢議員の秘書だった人で、あまりにブーメランでちょっと笑ってしまった。親の顔が見たいと言ってる親本人、みたいな感じである。
https://www.sankei.com/article/20250709-N6MVX46DNVLBXPI66M3FRZKUMI/?outputType=theme_election2025
先ほど読んだ記事では、選挙演説中にトランプ関税について、25%にするという書簡を送られたことについて「なめられてたまるか」みたいなことを言っていたらしく、どうしようもないなと思った。
石破さんは安倍元首相が生きていた頃は安倍さんの批判を政治資源にしていたわけだが、今度はトランプのやり方を政治資源にして、「トランプにNOと言える石破」を演出しているわけである。身内の処分もできず、中国に低姿勢に出てなめられているのに、同盟国アメリカに対しては居丈高に出るのは、要するに甘えだろう。安倍さんが生きていた時は安倍さんに甘え、今度はトランプに甘える。大概にしてほしいと思う。
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https://x.com/konoy541/status/1943081959087063074
参政党の「日本人ファースト」とはつまり、ある意味「良い人だけの国を作りたい」ということではないか、という指摘である。あまり考えたことはなかったのだが、この指摘はちょっと考えさせられるところがあった。
日本国憲法前文には「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」とあるから、日本人=日本国民が日本の政治による福利を享受するのは当然のことで、そういう意味ではまず日本人が福利を与えらえる、「日本人ファースト」であるのはある意味当然のことだろうと思う。
しかし参政党がいう「日本人ファースト」というのは「日本人の生活と安全を脅かす一部の外国人には出て行ってもらいたい」という部分が大きいと思われるので、そういう意味では「日本人と日本のルールをちゃんと守ってくれる外国人だけ」=「いい人だけの国」を目指す、と解釈することは確かにできなくはないなと思った。
これが人種的な優劣意識に結びつけば「アーリア人だけの国を作るためにユダヤ人問題を最終的に解決する」ということになってしまうし、階級意識に結びつけば「資本家地主は皆殺し」的なスターリン主義や毛沢東主義にいくわけだが、参政党はまだそこまでは行ってないだろう。そのレベルの主張が「排外主義」という物々しい言葉で批判されていることが、むしろそういう言葉を安くしてしまう。「レイプ」が「言葉による(セカンド)レイプ」といわれたり、「ポルノ」という言葉を使って「感動ポルノ」みたいな造語がされることによってどんどん相対化されてその深刻さが消されて行って安くなったのと同じような現象が起こっている感じがする。
ただ、元々フランス革命で「貴族や金持ちのいない市民と農民たち=いい人だけの国」を作ろうとしたり、キリスト教やイスラム教が「同じ神を信じるいい人たちだけの国」を作ろうとしたりしたのと同じことで、常に「いい人だけの国」というのは理想ともなり問題の原因にもなってきているわけである。
「いい人」でなければどうするかと言えば、「排除・殲滅する」というのが今のイスラエルのやり方だったり、対テロ対策だったり、或いは近世初期の「魔女狩り」「異端狩り」「ユダヤ人狩り」だったりするわけだが、日本でも関東大震災の時に「朝鮮人狩り」はあったので、おそらくこれは人間性の暗いところに属する話なのだろうと思う。
それを乗り越えるのが一つには「同化」であり、一つにはいわゆる「共生」であるわけだが、現在は「同化」は文化侵略的に見られて評判が悪いけれども、日本人がほとんどの日本社会で生きていくためには日本語ができなければ仕事にもつけないし、高校卒業資格を持つものが超高齢者を除いてほとんど全てを占める日本社会で、高卒資格を持たなければまともな仕事ができないのも現実であるから、少なくとも「学校教育」という同化はなされなければ反社会集団に取り込まれ、闇バイトやトクリュウの手先になるくらいしかないわけだから、そういう意味での同化は必要である。
また「共生」はいいことのようにいわれているけれども、これは彼らの文化を維持したまま日本に住むということだから、細やかな日本のルールや習慣が蔑ろにされることは避けられないわけで、そこが今回も参政党を支持する人たちの大きな共通意識にあるようには思う。何を維持してもらい何は受け入れてもらわなければならないのか、その辺りも日本人側からきちんと発言できる状況は作るべきで、何か言おうとすると全て差別や排外主義に結びつけるような左翼団体にうんざりしていることも問題の背景にはあるわけである。
****
まあ「いい人だけの国」という議論は実はかなりの広がりを持つテーマなのだということに書いていて気が付いたのだけど、あまり展開する用意もないのであと一つだけ書いておきたい。
欧米諸国ではどこもイスラム系の若者の国民化に苦労しているわけだが、特にフランスやドイツでそれが著しい。移民の子供で世間に認知されているのは、せいぜいがスポーツ選手と歌手などエンタテイメントの部門に限られている。それに比べると、イギリスではロンドン市長がインド系だったり、政治家にも一定数の移民とその子孫がなっていたりして、それなりにうまく行っているようには思う。もちろん排外主義的な団体がないわけではないし問題は起こしているのだが、これらはむしろ元々のイギリス人の労働者階級の人々がアメリカで言うヒルビリー的な存在になって社会上昇のきっかけが掴めないのが原因なのだろうと思う。
そう言う意味でイギリスが比較的うまく行っているのは、王政国家・階級国家であって他国の血を引いていてもエスタブリッシュになれると言う歴史がずっとあったからだろうと思う。ボリス・ジョンソンもトルコ系だったかの血を引いていると言う話は聞いたことがある。
フランスでは1870年を最後に、ドイツでも1918年を最後に王政・帝政は廃止され、以後は階級格差はあっても公的な身分格差はないし、英王室のような明らかなトップが存在しないので、ある意味同質化が進んで他にルーツを持つものが受け入れられにくくなっているのではないかと言う気がする。
日本は戦後民主化が進んだが、皇室は残ったのでそう言う意味で折衷的な政体になっている。日本の場合は今尚祭司王的な要素が強いので本質的に帯剣貴族であるイギリス王室とは違う(だから戦前は皇族は軍務につくことが義務付けられた)が、そう言う意味でも多くの日本人も納得できるようなバランスの取れた社会が作られていくことが理想ではあるだろうと思う。
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