アニメやアニソンが「下に見られる」のに慣れてはいけない:正当に評価されることでもっと日本の力になる/参政党に「神風」が吹いているのは左翼を含めた日本政治全体の責任

Posted at 25/07/06

7月6日(日)晴れ

昨日は仕事が一つあって、まあいい感じにできたからよかったかなとは思う。全体的にはあまり忙しくはなかったが。ただ、午前中に書店に行く用事ができてしまったので仕事に必要な本を買いに行ったらクリーニングを出しに行く時間がなくなってしまい、それが後回しになったのがちょっとあれかなとは思う。まあ全体に忙しすぎて、いろいろなところで抜け落ちが出る。自分ではかなり雑事も含めてやれてる感じはあるのだが、これでも回らないのは元々無理なところもあるからだろうなとは思う。まあぼちぼちだ。

今朝4時前に起きたのだが、「ふつうの軽音部」の2週間ぶりの更新を読んだり、ジャンプ+のコメント欄やTwitterでの反応を噛み締めたり、他の話題を追いかけていたりしたらどんどん時間が経ってしまい、ブログを書くのが午後になってしまった。暑い。

今日はいろいろな話題を追いかけてしまったので、いくつかその中から。

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https://x.com/kenokun/status/1941657292287639719

「ONE PIECE」の主題歌(OP)はいくつもあるけれども、一番有名なものの一つが田中公平さんが作曲した「We are」で、JASRACの海外部門で最も分配額の多いものだとのこと。そしてそのほとんどがアニメソングだとのこと。

田中さんはアニメソングの日本における評価が低すぎる、ということに憤慨されているわけだけど、サブカルやおたくの方面から見るとおそらくまあそんなものだと思うと思うのだが、田中さんは藝大作曲科の出身とのことで、そういう面から見たら確かに相当な評価はされてない、ということは言えるだろうとは思った。まあマンガ読者(アニメ視聴者)というのはマンガが文化的に下に見られていることには慣れてしまっているので良くないなと思うのだけど、多分アートの世界では村上隆さんのようにおたく気質を持った世界的アーティストが出てきているからまだマシなのだとは思うけど、音楽の世界では確かにまだ既存のヒエラルキーは強固なのだろうなと思った。

https://x.com/kenokun/status/1941645480129388928

ポップスの世界においても、もちろん日本でもアニメ関連の楽曲が売れているのは確かなのだけど、世界的に見てもそうだというのはこういうところでもわかる。ただ、日本ではアニメがあまりに豊富なので消費されていく速度が早く、世界で受けているのは日本の20年前の作品、みたいなことが起こりがちだなと思う。そういう意味で、もっと日本にもこういう世界の現状が伝えられるべきだと思ったし、私もnoteなどで積極的に取り上げていけると良いなと思った。

https://x.com/Kotani156337951/status/1941009482135576810

日本時間の7月3日だろうか、ドジャースタジアムでONE PIECE NIGHTという催しがあったようなのだけど、ドローンを飛ばして空に絵を描く「ドローンショー」というのがあったということで、これはすごいと思った。日本の花火でもこういうことは作られている(それはすごいことなんだけど)けれども、ドローンでこういう表現ができるというのは言われてみたらそうだよなと思ったけどこれはいいなと思った。そしてそういう催しが日本で報道されないのもちょっと残念な話だ。政府のお金で無理やりみてもらうとかではなく、向こうの人たちが自分のみたいもの、やりたいこととして日本の作品を扱ってくれるというのは本当にすごいことだと思う。こういうことも目に入ったら取り上げていきたいなと思った。

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参政党の話だが、基本的にどういう政党なのかあまりよくわからなかったので言及も最小限にしていたのだけど、今朝Twitterでやりとりをしていて、代表の神谷宗幣さんが関西大学の学生時代、日学同(日本学生同盟)という新右翼系の団体の活動家だったという話を読んで、いろいろ繋がったというか、納得できたところがあった。

日本学生同盟というのは1966年に早稲田でできた団体で、森喜朗氏をはじめとして自民党の総理大臣も何人か輩出した早大雄弁会とも近い関係にあった時期もあったようである。輩出した有名な人としては三島事件で三島由紀夫とともに切腹した森田必勝氏がいる。

最近では、昨年の都知事選で蓮舫氏を下して2位に入った石丸氏の参謀を務めた藤川晋之助氏がいる。他にも自民党入りした政治関係者は多いようである。

新右翼というと野村秋介氏のような直接行動派のイメージが強いが、調べた限りでは野村氏のような事件は起こしていないので新右翼民族派ではあるが別系統ということになるのだろう。この辺りのところは自分で調べきれていないのではっきりとはよくわからない。

つまり学生時代からそういう政治志向を持っていた人だということは確かであり、2007年に吹田市議になって以来、積極的に政治活動や政治家とのコネクションを精力的に作っていくとともに、さまざまなスピリチュアル系・自然保護系の団体との関わりも持っていって、そうした人々の信頼も勝ち得ながら勢力を地道に拡大していった感がある。

2007年以降の活動については下の二つの記事がわかりやすいと思うけれども、さまざまな主張を取り込みながらスピリチュアル・保守派・右翼・自然派などを糾合した勢力を作り上げていった感がある。

https://kurodoraneko15.theletter.jp/posts/10634f00-5433-11f0-b2fa-09a8eda24116

https://note.com/caffelover/n/nba9610bd7835?sub_rt=share_pb

これは読んでて笑ってしまったが、「悪そなヤツは だいたい友達」という言葉があるけど、神谷さんはまさに「怪しそなヤツはだいたい友達」という感じになってる。すごい世界に人脈を広げたものだと思うが、こういう人は相当手強いぞと思った。

常識的な政治観を持っている人から見ると、どうしてこういう勢力を糾合できたのかはなかなか想像がつかないとは思うのだけど、おそらくは支持者や神谷氏自身から見るとそんなに矛盾のあるものではないのだろうと思う。ジャンボタニシ騒動や秘書の自殺などマイナスな事件も多いし、ここ数年は分裂含みでもうブームも終焉か、と思われていたところに、2025年に「神風」が吹いたという感じである。

参政党が支持を広げた最大の理由は、まず自民党の凋落にあった。

全ての始まりは安倍元首相の暗殺である。今の参政党や日本保守党の支持層は、基本的に安倍政権の支持層として、「岩盤」と言われるほどであった。だから左翼側も安心して「安倍シネ」とか不謹慎なことを言ってられたわけである。しかしそうした声に煽られたのか本当に統一教会信者2世が安倍さんを暗殺し、その後の統一教会バッシングや政治資金問題などで岸田政権が全く旧安倍派をフォローしないどころか攻撃に回ったことで、彼らの指示は急激に冷めてしまっていたのである。

それに追い討ちをかけたのが自民党総裁選で、第1回投票で一位になった高市氏ではなく石破氏を岸田氏が支持したことで当選させ、強い幻滅が襲った。何を考えたのか実施された衆院選で自民党が惨敗したのは当然だろう。

そして敗北したのに石破氏が居直ったことによってさらに支持は離れ、その層が一時は「現役世代支援」を主張した国民民主党に流れたのだが、政権側は国民民主党に嫌がらせを続け、一方で国民民主党も保守派が嫌う山尾・須藤両氏の擁立という大チョンボをしたことで、急激に支持を失った。そしてその受け皿となったのが参政党だったわけである。参政党にとってはまさに「神風」だった。

上の記事を読んでもわかるように、都議選はまさに「参政党、奇跡の復活!」だったことがよくわかる。そしてその勢いは参議院選挙へと続いている。全てが参政党にとって幸運に回っているのはすごい。引き寄せの術でも使ったのかと思うほどである。

そしてここにきて参政党は戦略を転換していて、今までのようなスピリチュアル系や自然派系の主張(自然派と言っても無農薬とか反ワクチンとか「不自然なもの」を否定するという意味での自然派である)を抑制して、夫婦別姓問題や外国人問題といった政治的なマター、つまり原点の新右翼的な主張に回帰しているし、そのことで「反ワク・反科学・スピリチュアルのカルト的政党」と嫌っていた保守層に対しても、「意外とまともなことを言ってる、見直した」という形での支持を広げているのだと思う。

私自身の政治的志向からしても参政党の主張は割合近い部分がある。彼らは右翼であって保守ではないのだが、私は保守ではあるけれども右翼的な部分も必要だとは思っているので、その部分で共感するところはある。自然派の部分も私自身が野口整体をやっているので共感する部分はある。また反西洋医学的なところも自分にはあるので、その辺りもわからないわけではない。スピリチュアルな部分も、人間や世界には人智では理解しきれない部分があるという点では共感する部分もゼロではない。

ただ、自然派・反科学・スピリチュアルな部分に関しては全てはやりすぎだし行き過ぎだ、という感じは持っているわけである。右翼的な部分に関してはまだ評価の最中、という感じなのだが。

私は安倍政権を支持していたし、特にその範囲で国策としての新型コロナ皆ワクチン接種政策については便宜的に支持はしていた。だから反ワクチンが少なくとも政治的には正しいと思っていないので、その辺りで受け入れられないところは大きい。ただ奇想天外な選挙魔術を繰り出すけれどもやはりやりすぎと思われるNHK党や内輪揉めの酷すぎる日本保守党などに比べれば、現状の参政党がマシには見えるのは確かだろう。

「結局はリベラル」の国民民主党より、彼らの方が魅力的に見える人が多いのは頷ける。

何度も書いているが、やはり自民党がリベラル政策を捨て、しっかりした保守政党に復帰することが一番なのだが、今回は投票しないにしても参政党が選択肢に入ってきそうな感じがあるのは安倍攻撃の元凶だった左翼リベラルを含めた日本政治全体の責任であるだろうとは思う。

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「ふつうの軽音部」などについても書こうと思ったが、もう午後3時になるのでこの辺りで更新しておこうと思う。


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