日米関税交渉の失敗は「トランプという人」を見ていないからではないか/参政党の右派言説はなぜ人気を集めるのか

Posted at 25/07/04

7月4日(金)曇り

今朝も曇っているせいか、気温があまり下がらず、最低気温が21.9度。当地ではほぼ熱帯夜のような感じ。結局朝は汗みどろで4時前に起きた。もう少ししっかり睡眠を取りたいところなのだが、どうも眠りの質が良くなくなっている。どこかで立て直さないとと思うのだが。

昨日は午前中に母を病院に連れていき、割合早めに終わって少し寄り道した。一方で会計の仕事を頼んであったので終了後は実家に戻ってそれを確認したり。昼食後やらなければならないことを思い出して銀行に行ったが3時にギリギリ間に合わず、今日に持ち越しになった。

だいぶ疲れが出ていていろいろなことがうまく動いていないが、きちんと楽しみを見出しながらいろいろなことをやっていかないといけないなあと改めて思った。

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今日は249回目のアメリカ独立記念日。来年でちょうど独立250年になる。ということで、暗礁に乗り上げている日米関税交渉について思ったこと。

https://x.com/Sankei_news/status/1940775943444090999

石破さんは、まず相手の話を聞いてないんじゃないかと思う。なぜトランプが関税政策を打ち出したのをちゃんと理解して、妥協点を探らなければ落ち着くところに落ち着かないのではないか。こちらが原則を決めて譲らなければ交渉担当者は子どもの使いで、相手にまともに相手にされなくなっているのも仕方ないのではないかと思う。

トランプについての評価では、「トランプは80年台から日本を警戒してきた」ということを軽視すべきではないと思う。

https://x.com/kamome81/status/1940548771794112665

そのトランプに対し、「日本人にも個人の顔がある」と認識させたのが安倍さんだったとのだと思う。今の石破政権のやり方は再び「誰がきても同じことを言う」金太郎飴に戻っていて、それではうまくいくはずがないと思う。

石破政権の外交の一番稚拙なのは、首脳間の個人的な人間関係の構築をしていないところだと思う。これは石破さんがそう言う見識を持っているのか、ただ苦手で避けているだけなのかわからないが、現代の大国間外交において非常に重要な要素である首脳間の個人的な関係をあえて構築していないのは不利になるのは分かりきっていると思う。岸田さんもその辺は抑制的というか、如才なく振る舞う程度で、彼も本質的にはそういう個人間の関係で物事を進めるのは苦手な方だと思うし、そう言うことができないからいまいち人気が出ず、政権を投げ出すことにつながっていると思う。

ここのところの首相で一番そこをうまくやっていたのはやはり安倍さんで、というか中曽根・小泉そのほか長期政権を担った人たちは皆そこに力を入れていた。今それをやれる人は日本では麻生さんくらいかもしれないのだが、それができる人が出てこないと日本の将来は明るくないと思う。

安倍さんはまだ就任式前のトランプに会いに行って個人的な関係を構築し、ついにはアメリカ側の政府がトランプに納得させる時に安倍さんに頼むと言うところまで行っていた。安倍さんはプーチンとの関係構築には事実上失敗したが、トランプに関してはアメリカ人を含めても今のところ右に出る人はいないのではないかと思う。本当に惜しい人を亡くしたと思う。

石破さんはこの方針を変えそうもないから、早く退陣してアメリカとの関係を構築し直さないと、今後はかなり大変になるだろうと思う。

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参政党の神谷代表の言説が話題を呼んでいることについて。

https://x.com/far_west9/status/1940779994755879385

あまり考えたことはなかったけれども、確かに従来の右翼的な言説、それも戦後右翼というよりは日韓W杯や拉致事件発覚によって2000年台初めに勢いを得たいわゆる「ネット右翼」的な言説というものが、彼の発言によって再活性化させられていて、そこに支持が集まっているということはあるだろうなと思った。

https://x.com/royterek/status/1940797848830071099

日本人が「比較的恵まれている」というのは本当にそうかとは思うし、「恵まれているから」生活上の不都合を我慢しなければいけないとか、そういう理由にはならないだろう。階層間格差が拡大している今となっては、「安全な社会で生活できる」という部分が、日本が「比較的恵まれている」ということの大きな内容なのだから、ということを考えなければいけないと思う。

神谷代表が「高齢の女性は子供を産めない」とか「日本人ファースト」と言っていることについて不快感を表明している人が多いが、言ってみれば当たり前のことを言っているだけなので、それが不愉快だと感じる人がいるということ自体がなるほど、現在の言説空間はそういう閉塞性を持っていたということなのだなということが逆に認識できる。いわゆるヨーロッパの「極右」やトランプ支持のMAGAなどがいわば当たり前のことを言うことによって「極右」とみなされてきた構造自体が、日本にも確かにあったと言うことだろう。

「誰にも言えない本音を言う」ことで支持を集めるのはいわば極左のれいわ新撰組も同じことだし、ぶっちゃけ進歩主義の政党が支持を集めてきたのはそう言うことだったと思うのだけど、言論空間を支配しているのが確かに左派である現状においては、「誰も言えない本音」と言うのは右派のものになるのは当然だろう。

参政党は今のところ右翼とか排外主義とか言われる部分についてはどうと言うことを言っていないと思う。問題は反ワクチンとか反科学の姿勢のところだと思うのだが、こちらがメインのお客なのかそれとも集客の手段なのかによってこの政党の評価は変わってくるだろう。

左派が表現規制派になりつつある現在、右派にはせめてその防波堤にはなってほしいのだが、参政党は参政党で彼らなりの規制思想があるようにも見えるし、本当の意味での保守リベラル自由主義というか、そういう姿勢を持つ政党がしっかりとした基盤を持って立ち上がってほしいとは思うのだが。

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