「ジークアクス」に対する肯定的評価と否定的評価と世代差

Posted at 25/07/03

7月3日(木)曇り

今週はなんだか細々としたことがとてもたくさんあって忙しい。というか大体が自分でやればなんとかなるということではなく、人に関わることが多いのでいろいろときちんとしなければならないことも多い。6月末から7月初めというのは毎年こんな感じだったかなあと思うのだが、その忙しさが収入につながらせられるようにしっかりやりたいとは思っている。

庭の植木が連日暑くてダメージを受けている感じで、普段ならそんなことをしないのだが水やりとかもやったほうがいいのかなという感じになっている。池の状態が今までとは違うこともあるし、どういう風に気を付けていけばいいのか、みていかないととは思う。昨日は午前中雨が降ったので水をやる必要はなかったのだが。

夕方も新しい仕事が入ったり人が来たりその他。いろいろ新しいことも考える必要があるなと思ったり。昼食後も疲れが出て少しうたた寝したが、昨夜は仕事が終わった後、夕食前にうたた寝してしまってご飯を食べたのが11時過ぎになった。体力的にもハードである。12時前に寝て、4時過ぎに目が覚めて起きた。今朝の仕事をいろいろ用意したり、雑誌と新聞を出したり。

***

「ジークアクス」が終わって1週間経つが、まだまだいろいろな意見が出てきていて興味深い。肯定派も否定派もかなり熱い議論をしていて、面白くはあるが、肯定か否定かの評価自体が少し世代対立的な感じがするなとは思った。

肯定派の評価で昨日見て面白かったのが村上隆さんの動画。

https://youtu.be/ZFYU-YpPRns?si=6cSwejL_qxSD_Dkq

村上隆さんと奥野晴信さんとのやり取りで印象に残ったのが、「村上さんの世代の勝利」という言葉。これは1966年生まれの鶴巻監督、1960年生まれの庵野秀明さん、1962年生まれの村上隆さんということで、ほぼ私自身の世代ということになるのだけれども、この世代の人たちは概ね肯定的な評価の人が多い気がする。エヴァンゲリオンにしても進撃の巨人にしても、聖書の黙示録のイメージや西洋古典に基づくものが多かった、という指摘があって、(進撃についてはちょっとよくわからないが)つまりジークアクスはガンダムというサブカル古典を新しい神話として新しい物語を作り出すことに成功した、ということのようだ。

これは初代ガンダムの層とジークアクスの層の二層構造になってることを製作者側も強く意識している間はあったので、よくわかるなと思う。

中間派とでもいうのがこちらか。

https://note.com/yoh160/n/n0e3baaf42906

面白かったが「正史」ではない、という見方。そして強く否定しているのが小山(狂)さんのこちらの論考。

https://note.com/wakari_te/n/ne3866008824d

物語の見方自体はyohさんの見方に近い感じだが、ジェンダー論的無観点からの反発が非常に強い感じである。小山(狂)さんという人はアンチフェミニズムの代表論客のように見られがちだが、実はジェンダー論的には正統的な見解の持ち主であって、フェミニズムやLGBT運動の現状にその立場から警鐘や思いが余って怒涛の攻撃をするためにそう思われているのだが、この見解はまあ本当に今のジェンダー論の正統的な見解なんだろうなと思った。

私はジェンダー論とかフェミニズムの考え方に対しては否定的に考えているからこの小山さんのジークアクス観にも賛成はしないけれども、個々の知見としてはなるほどと思うところも結構ある。マチュを「感情移入が難しいキャラ」としているのはあまりピンとこないけれども、そういう見方もあることは理解はできなくはない。あとは多分この作品の焦点となる存在である「シャリア・ブル」を「性欲を失った理解のあるイケオジ」として、「女性枠とか作ってフェミ騎士を気取っている引退世代」だと見做していることで、その議論にどこまで妥当性があるかは議論の余地がある気もするが、まあ例え方が小山さんらしくて可笑しいなとは思った。

この辺は、マチュが「少女」であることがどれくらいの意味を持つのか、という話でもあるのだろうと思う。マチュに感情移入できると思っている人は、おそらく彼女が「少女」であることにそんなに重きを置いていないのではないかという気がする。つまり、Twitterを見ていても明らかに男性のアカウントなのに女性のアニメアイコンを使っていたり、女性に仮託したアカウント名を使っている人は多いわけで、その人たちが男女差をどれくらい意識しているか。

実際、少年マンガにおいても主人公にするには男よりも女の方が物語を転がしやすい、という傾向は、少し変わってきている感じもするが、まだまだ強いと思う。「ふつうの軽音部」もそうだし、「あかね噺」にしてもそうだ。少し前だと「約束のネバーランド」などもそうだ。読者は彼女らに女性性をどのくらい読み込んでいるか、という問題だと思う。

こういうことを含めて世代差というのがジークアクス評価に関わっている思うのだが、まあそういう感想を持った、ということに今日のところはとどめておきたい。私自身は村上さんの世代だがジークアクスがガンダム初見というのは一概に同じ世代とは言えない部分もある。また若い人たちがどう評価しているのかというのも気になるが、大抵は肯定的な評価である気はする。

今日は母を病院に連れて行く日なのでここまで。

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by Luke Peterson

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