渋滞にはまる/江戸時代の支配思想は何か/ウクライナの大戦果/「ふつうの軽音部」68話:鷹見兄と鳩野の明暗の分れるところ
Posted at 25/06/02
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6月2日(月)晴れ
昨日は午前中ブログ/noteを書くのに手間取ってしまい、実家を出るのが12時になってしまった。それでも3時半ごろには自宅に着けばいいなと思って出たのだが、やはり日曜の午後はかなり地元の道も高速も混んでいて、境川PAでご飯を食べたのが1時半、PAを出たのが2時過ぎになって笹子トンネルのあたりからもうかなり車も多く、談合坂の手前から渋滞が始まり、そのままかなりノロノロになった。いつもは石川PAでトイレに入るが早めに行こうと思って藤野でトイレに行ったのが何時だっただろう。小仏トンネルの中でようやく一度渋滞が解消したが、八王寺の料金所を過ぎたら再び渋滞。あとは初台あたりまで混んでいて、山手トンネル勢がいなくなってようやく順調に流れた。あとの首都高は順調だったが、結局自宅に帰れたのは5時。ずっと曇っていて途中でけっこうライトをつけたりした。やはり午前中に出ないとだめだ。日曜にどれか行こうと思っていたコミティアもミロ展もタケウチリョースケ展も結局行けなかった。
家に帰ってたまった郵便物を持ち帰り、処理していたら棟の違う人宛の郵便物があり、どうしようかと思ったが直接届けた。向こうも面食らっただろう。前にもこういうことがあったが、配達の人はしっかりしてもらいたいと思う。それにしても表札に名前を出してない人が多い。これじゃ間違えるかとは思うが、迷惑だなと思うし、自分の郵便物も間違って届けられていることもあるのかもしれないと思ったり。
まあなんだかいろいろあって疲れたが、太陽フレアでオーロラが見えるかもという情報が出て来たので、まあ太陽フレアのせいだ、ということにしておこうかなと思った。まあ昨日は仏滅でもあったのでお日柄も悪かったと。
気分直しにどこかに出かけようと思っていろいろ考えたが結局日本橋に出かけ、高島屋の地下を見たり。いつも買っているコーヒー豆の店をのぞいたら値段が爆上がりしていて思わず笑ってしまう。丸善に行って本を見たがこれというのがなく、日本橋を渡って室町のタロー書房に行っていくつか立ち読み。
前田勉「近世日本の支配思想 兵学と朱子学・蘭学・国学」(平凡社ライブラリー、2025)が面白そうだった。江戸時代の支配思想は通常朱子学と言われているが本来理を重んじる朱子学は江戸時代の武威による支配体制と折り合わず、むしろ実用的な兵学思想こそが支配思想だった、という話でこれは面白いかもという気はした。買うかどうか迷ったが税抜き1900円で買って読む価値があるかはもう少し考えようとその時は思った。思想的にはちょっと自分と違うところはあるなとは思ったし。しかしどちらにしても読んでみないとわからないところも多いはずだから、今日どこかで買おうと思う。
ぱらぱら見た感じで印象に残ったのは人には役割があってその役割を果たさないのは「役立たず」であると強く非難される、というのはなるほど現代においてもおそらく日本人には強い考え方だなあと思う。新自由主義が強まったせいでそうなったのかと思ったが江戸時代から日本人の底流にそういう思想があると考えると割合そうかもと思えるところはある。「無用の人」がなぜアウトローにならざるを得ないのかとか、江戸時代における公家の屈折ぶりとか、そういうのも考えだすと関係するんだろうなと思う。どこまでその辺が展開されているのかは読んでみないとわからないが、自分が気になったのはそういうところだった。
江戸時代の兵学者で時代に大きな影響を与えたと言えば吉田松陰がいるわけで、彼はもともと長州藩の山鹿流兵学師範なわけである。そのあたりも何か書いてあるのか、読んでみたい。
書店を出て三越の地下で何か夕食を買おうと思ったらもう閉まっていて、iPhoneを見たらもう8時前だった。日本橋は終了時間が早い。高島屋地下の営業時間ももう終わっていたので結局地元に帰ってイキイキで夕食を買って帰った。久しぶりにコロナビールを一本買って飲んだ。
***
私のタイムラインでは、ウクライナのUSB(KGBの後進)によるロシアに対する大規模なドローン攻撃の話題で持ちきりになっている。
https://x.com/shamilsh/status/1929153396918927371
最初はウラジオストックがやられたという話だったが、それだけでなくシベリアのいくつかの航空基地で爆撃機が攻撃にさらされ、400機以上が失われたのだという。軍事クラスタの人たちが戦慄しているのは無人ドローンを搭載したコンテナ車を使って基地近くまで送り込み、遠隔操作で空軍基地を攻撃するというその手法で、これをやられたらほとんど攻撃は避けられないだろうということのようだ。この攻撃の評価はそれこそ専門家でないのでわからないところはあるが、真珠湾攻撃に例えている人もいたくらいだから相当なインパクトはあるのだろうと思う。
基本的には人的損壊があまりひどい徹底的な空襲作戦や地上作戦よりもこういう兵器に照準を絞った攻撃の方が西側にもウケがいいのかなとは思ったのだが、これで局面がどう変わるのか、しばらくは様子を見ないといけないなと思う。しかしいかにも旧ソ連諸国同士の戦争だなとは思う。
***
「ふつうの軽音部」68話の感想を少しだけ。
https://shonenjumpplus.com/episode/17106567266123221257
鷹見過去編のクライマックスだが、兄のバンドがうまく行かなくなって父と兄が取っ組み合いをしているという状況。父は兄に「お前のバンドが人気になったのは誰のおかげや」と尋ねる。それは兄のバンドの高校同級生の二人が宣伝や集客に頑張っていたおかげだと。父はこっそり兄のライブを聞きに来ていて、ふたりに頭を下げて「バンド以外何も続かないボンクラですが、どうか今後もよろしくお願いします」と言ったのだという。兄がその二人を「プロになってバンドを続けていく意思がない」と首にしたので、バンド活動自体が行き詰っていたのだ、という真相が明らかにされる。父は普通の意味でいい父親だとは思うが、兄を言い訳しようのないところまで追いつめてしまったことも事実で、何というかどうにもならんなと思う。
そして「あたしの神やから」と慕ってくれていたベースの糸にたいしても自分は東京へ行く、「今のバンドは解散ってことでこれでおまえとはさよならや」と告げる。糸は自分の思いを告げるが、兄は「男の趣味なかなか悪いぞ」と自虐を告げて去る。そしていよいよ状況の時に鷹見は兄のことが心配になり、思わず「いい加減大人になってくれよ、兄貴には食っていけるほどの才能はないねんて!」と言ってしまう。兄の目が暗くなるところで続く、となった。
いやまとめてみたが書いてある通りなのでそれ以上何も感想を言いようがない。憧れだった兄を、「ふつうである自分」から見て「ふつうに生きられない兄」を心配しての言葉なのだが、まだ中学生だった鷹見にはそれが兄にどう聞こえるかまでは考えられなかったのだろう。既に別れの時の言葉は「お前はふつうに生きてくれ」だったことは分かっているから、決裂で終わっている。その後悔を鷹見はずっと引きずっているわけで、それが彼の性格にも大きな影を落としているということなのだろう。
鳩野のボーカルを聴いて鷹見は何度も兄のことを思い出しているのだが、鳩野と兄とはたくさんの共通点があり、鷹見は鳩野を見ていると兄のことを思い出さざるを得ないところがある、というのが物語の構造として明らかになってきているのだけど、読んでいる立場としては鳩野のビビりではあるし浮かれて舞い上がるところはあるが基本的にネガティブ思考であるのでそういう意味では地に足がついた性格であることを知っているから、鷹見兄のようになってしまう心配はあまりしないわけだけど、鷹見としてはなぜ鳩野が安定して伸びてきているのかは気になるということかもしれない。そこのところを確かめて兄に対する思いを吹っ切りたい、というのが鷹見が鳩野たちに「勝負」を持ちかけた理由なのかもしれないなと呼んでいて思ったのだった。
今日はこんなところで。
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