「れんげとなると!」の長崎デート/「マロニエ王国の七人の騎士」10巻:コマの揃った政治劇に放り込まれる神話的要素/学術会議問題に対する東大教授たちのスタンスと新自由主義

Posted at 25/06/13

6月13日(金)晴れ

梅雨入りしてからのほうが天気が良くなった感じだが、今朝は晴れている。朝ゴミ捨てと雑誌を買いに出かけようとした時、ツバメが飛んでいるのを見た。裏山にはキジがいたりもするのだけど街中ではカラスが基本的には多いが名前の知らない小鳥が飛んでいることがある。というか、最近カラスをあまり見ない気がする。どこか別のところに行っているのだろうか。

少し離れたセブンまで行って週刊漫画Timesとカフェラテを買い、車を走らせてお城の近くのファミマへ行ってスペリオールを買い、職場に行ってゴミをまとめて捨てた。帰ってきて週漫とスペリオールを読む。「スペリオール」、「トリリオンゲーム」がついに大詰めという感じになってきた。「らーめん再遊記」もなるほどという展開。「永世乙女の戦い方」「味いちもんめ」も面白かったが、今回特に良かったのは「れんげとなると!」だったなと思う。

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なるとが初めてれんげと「デート」をするのだが、れんげがいつものツインのお団子ではなく髪を下ろしているのがかなりいい感じ。二人は長崎の街で60年前に住んでいた家を探しているお婆さんに出会い、れんげの提案で二人で階段の上のその家に案内するという展開。昔好きだった人に何も伝えられなかった後悔を語るおばあさんに、れんげとなるとは背中を押されるのかと思いきや、れんげはさらにその人に会いに行こうと斜め上の提案。これはいいなと思った。

私はこの作品はずっと読んでいて、何がいいのかいまいちまだ言葉に仕切れないのだが、やはりこのれんげの実行力のあるキャラはいいなと思う。これで二人の仲が進展するのかはまだわからないけど、幸せになってほしい二人である。

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昨日は午前中にnote/ブログを書いた後、いろいろ見ていたら過去の「マロニエ王国の7人の騎士」について取り上げたnoteのアクセスが伸びているのを見て、昨日調べていた時にすでに10日に10巻が発売されてたことを思い出し、蔦屋に出かけて買った。帰ってきて昼食を取ってから読み始めたら前のとの繋がりがよくわからなかったので作業場に行って9巻を少し読むと「ハラペコ」たちの「食べ物が豊富な国」での話が42話でほぼ終わり、42話のラストから「博愛」たちの「好色の国」に行く話が始まっていて、9巻の半分以上は「好色の国」へ行く話になっていた。

そこから10巻の終わりまでを読んだ。面白いことは面白いのだけど、ハラペコとコレットの話のようなワクワク感とはちょっと違った大人の話、みたいなのが多く、43話では初めてマロニエ王国の国王・ライオネルが出てきたり、博愛と一緒に好色の国へ行く騎士長補佐が宰相のヒューゴだったり、今までの話の展開とかなり趣が違う。

そんな「大人の話」を引っ掻き回すのが「チビ」、8歳の少女に見えるが実は生き物の国の巨大な鳥・フラカンの卵に350年いた魔女と、好色の国の商人アブドゥルの関係で、キャラ的にはこの「チビ」が好きだったのだが、これらとやりあう砂漠の国である好色の国の女王とか、得体の知れない商人組合長のラムジとかのキャラもなんというかカフカス中東系のキャラといえばいいのか、世界観がもう一つ掴みきれないところもあった。

話の展開についてはこれ以上は書かないけれども、「チビ」がアブドゥルを奪われて10代くらいの姿の魔女・スパルナとして現れるのだけど、この先のことも含めて11巻で何かが大きく動く感じではある。

兄弟たちの父・ペルナグリスは宰相ヒューゴに何らかの力を渡していて、それが何だかはよくわからないのだけど、コマが揃った政治劇のなかにそういう神話的な要素がちょくちょく放り込まれていることをどういうふうに捉えると良いのか、まだ答えが見つかっていない感じだ、というのが正直な感想だろうか。

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https://www.todaishimbun.org/scisciencecouncil_20250612/

時間がなくて、またネットの接続が悪かったりしてまだちゃんと読めていないのだが、学術会議に関する東大の教授の方々に対するアンケートを東大の学生新聞である東大新聞が行ったものがネットに掲載されて、話題になっている。「学術会議を守れ」というのは日本の学者の総意であるように語られてきていたが、実はそうでもない、ということが明らかにされているのがなるほどと思う。

学術会議に関しては「共産党に支配されている」とか「政治的な動きをしすぎだ」とか「役になっていない」とか「一部の者が学者の総意のように語っているのはおかしい」といった意見もかなり多くて、擁護派の旗色は芳しくないようだ。

これを読んで思ったのは、女子や性的少数者の有能な人たちを産業界に取り込みたい経団連などの新自由主義的な動きに合致した動きはいわゆるリベラル左翼の主張がどんどん通っていく傾向があるが、「福島原発の処理水」問題に代表される左翼的な政治イシューについては経済界の賛同は得られるはずがないので、学術会議の側も共産党などの党派性がもろに出てしまっていたから全体としても支持が得られていないのだろうなと思う。またアンケート内容をもう少し読んでから考えたい。

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