愛着のある道具と仕事の楽しさ/「保守主義とは何か」:慣れ親しんだものを好むこと/ナイジェリア/「ダンダダン」とサメ映画、「サネカの嫁入り」と「ナルニア国物語」

Posted at 25/05/13

5月13日(火)晴れ

昨日は午前中ブログを書いたりした後、クリーニングを出しに行ってついでにタイヤ交換をしてもらいに行ったのだが、いつもやっているところは何か工事をしていてできないというので、新しくできてまだ行ったことがなかった他社のタイヤ屋へ行ったのだが、昨年替えたタイヤが2本めちゃくちゃ減っていて、2本だけ新しいのをつけることにした。痛い出費だが、前輪と後輪でメーカーが違うというのも乙なものか(そうか?)という気もした。思ったより時間がかかったので新しい店というのは何かと手間がかかるなとは思った(いつも15分くらいなのだが昨日は30分以上はかかったと思う)のだが、まあ慣れないしこんなものかなと思うことにした。次回ここを使うなら何か読むものでも持って行こうと思う。

帰りにホムセンに寄って箕(み)を買う。草取りに使うためだが、プラスチックのものがあるのだけどかなり劣化していてすぐ割れて使いにくいので、少し高かった(消費税こみで三千円超、プラなら700円くらい)のだが、今朝少し草取りをしたらなんというかいい感じで、草取りのやる気が出るような感じがした。やはり道具というのは愛着の湧くものがいいなと改めて思った次第。

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昨日は休日だったからのんびりといろいろやっていたのだがちょっとちゃんと本を読もうと思い、前日に買った「「保守思想」大全」で最初のオークショットのところを読み始めたのだが、よくわからない。開設されていた文章は「政治における合理主義」所収の「保守主義とは何か」だったので、この本は持っているなと思って作業場の本棚を探して居間のほうに持ってきて、少し読んだ。やはり少しわかりにくいなと思ったが、朝メモを取りながら読み始めたらけっこう面白いということがわかり、しっかり読むことにした。この手の思想の本というのは割とすぐ飽きてしまうので読めないのだが、オークショットの晦渋な文体も理路がわかってくるとそういうことを言いたいのねと思う。ただ、本当に回りくどいのでこういうことだろうとエイやっと解釈してみてそういうことね、と思うことが多いのでちょっと時間はかかりそうな感じがした。

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まだ途中(39ページ中4ページほど)だが、「保守的である」とはどういうことか、ということが述べられていて、なるほどなあと思って読んでいた。

「保守的であるとは、見知らぬものよりも慣れ親しんだものを好むこと、試みられたことのないものよりも試みられたものを、神秘よりも事実を、可能なものよりも現実のものを、無制限なものよりも限度のあるものを、遠いものよりも近くのものを、あり余るものよりも足りるだけのものを、完璧なものよりも重宝なものを、理想郷における至福よりも現在の笑いを、好むことである。得るところが一層多いかもしれない愛情の至福よりも、以前からの関係や信義に基づく関係が好まれる。獲得し拡張することは、保持し育成して楽しみを得ることほど重要ではない。」

つまり、保守的傾向というのは「現在あるもの」に対して愛着を持つ傾向で、失われたものや得られるかもしれないものよりも「今・ここにあるもの」を大事にするという傾向だというわけで、これはよくわかった。空想の楽園よりも今ここをより味わい、変化させるにしてもより親しみの湧くものに囲まれ流ようにしてより暮らしよくしていければ良いという考え方かなと思った。

だから私が箕を選ぶときに思ったより高くて一度躊躇したけれども結局竹で編んだ箕を選んだのは、その方が愛着が湧くと深く考えたわけではないにしろ、そういうものを選びたいという志向が自分にあったからなのは明らかなので、自分の保守的傾向がそれを選ばせたということだろうなと思う。まあいろいろ面白いなと思いながら読んでいる。

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「ナショナルジオグラフィック 世界の国 ナイジェリア」も返却期限が迫っているわけだが、かなり読みがいがあるというか読んでいるといろいろ興味が湧くことが出てきてついいろいろ調べてしまうので進まない感じである。地図や写真の選び方も最初はあざといなと思っていたのだけど、必ずしもキャッチーでない写真や地図、コラムの内容の選択などは日本的でない外国の編集だからこその面白さみたいなものを読んでいるうちに感じてきた。今ちょうど半分くらいで地理編が大体終わって歴史編が始まる感じだから、楽しみに読みたいと思う。

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今朝読んだマンガの感想をふたつ。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106567265642185523

まず「ダンダダン」194話。かなり前に出てきた地底人の親子がモモたちの呪いを解くために出雲大社に向かう飛行機の中で襲ってきて、かなりカオスな状況になる中、飛行機が外からドンドン叩かれる音がし、外を見ると大量のサメが飛んでいるというよりカオスな状況が現出していた。

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これは「シャークネード」というサメ映画で、竜巻で海から巻き上げられたサメたちがロサンゼルスに襲いかかるというのが元ネタらしいのだが、サメが出てきたら状況がカオスになるという変な定番が成り立っているのが可笑しかった。まあそりゃカオスだよなあ、と思う。

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https://shonenjumpplus.com/episode/17106567265642185568

ふたつめは「サネカの嫁入り」。竜彦の祖父の道久に縁の深い神・アラン似合うために樹木神ククノチの力で過去に飛ばされ、同年代の祖父に会うという展開になっているのだが、祖父に教えられたメニューやDIYが、その世界では竜彦が道久に教えていて、この辺はタイムパラドックスものの定番という感じになっている。

祖父とあまり交流がなかった竜彦がまだ不器用な道久と出会うという展開がいい、というかきっとまたこの展開が出てくるのではないかという気はするのだけど、タイムパラドックスものというよりは多種多様な神様が出てくるのがこの作品の魅力で、神様がたくさん住んでいて賑やかだった時代が大家族的というか、全体に読んでいていい感じだった。

最後に出てきた小僧の神様みたいな神様に「ククノチがどうしてここに連れてきたのかまだわからないけど、そろそろ帰った方がいいかもね」と言われて現代に戻されるのだが、これが「ナルニア国物語」でナルニアで冒険を重ねたペベンシー家の兄弟たちが最後にアスランに現代のイギリスに戻される展開を思い出させて、ああそうかこれは日本のナルニア的世界だったのだなと思った。私は小学4年の頃から中学生の頃にかけてこの作品に非常に熱中したので、そんな要素を感じたのではないかと思ったのだった。

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