「百木田家の古書暮らし」完結:恋愛が自由だった時代の残り香/アフリカ賢人会議/卵・NHK・ガソリン
Posted at 25/05/20
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5月20日(火)晴れ
連休に妹たちが来たときに、施設にいる母も家に呼んで家で過ごさせたのだが、私は東京に帰っていて、実家に戻る前に地元のスーパーで卵を買ったら妹たちの買った卵がほとんど丸々残っていて、さてダブった、ということになった。だいぶ消費したが賞味期限が昨日で切れたので、残った三個をゆで卵にしている。冷蔵庫で保存すれば3日くらいは持ちそうなので、二、三日朝はゆで卵ということになりそうだ。
昨日は東京の自宅から実家の方に車で戻ってきたのだが、午前中にブログを書いた後昼前に出かけて大久保まで行った。必要な書籍を買いに行ったのだけど、東西線から飯田橋で総武線に乗り換えると、黄色い電車ってこんなに遅かったかと久しぶりに思った。車があるから実家に戻る前に車で出て小瀧橋通りのどこかの駐車場に止めて店まで歩けば重い荷物を運ぶのも楽かなとは思ったのだけど、駐車場を探すのに苦労するのも嫌だなと思い電車で行って一度家に戻ることにした。とりあえず買う予定のものは買えたのだが、思ったより重かった。
大久保の駅で電車を待っている時に電話がかかってきて、先月末に落ちるはずだったものが落ちてないという話なので謝るだけ謝って今月末に2ヶ月分落ちるようにしようと思うのだが、それにしても何を見落としているんだろうと思い、実家に戻ってから通帳を記帳しに行ったら年に一度のNHKの受信料が落ちたために他のものが落ちなかったことが判明し、おのれNHKと思う(濡れ衣)。NHK党の主張も少し理解できたがどうせならサブスクにして毎月落ちるようにしてくれた方がこういうミスはないのになと思った。まあ年一度のものを見落としていたこちらが悪いのだが。今見たところでは落ちなかったのはその一件だけだったからまだ良かったのだけど。
家に帰って昼食を食べ、いろいろ後始末をして3時半ごろ出かける。近くのローソン併設のアポロ石油で入れたが思ったより安かった。きちんと確かめないとわからないが、実家→東京の方が東京→実家よりガソリン消費量が少ない気がする。実家の標高は800メートル近くはあるはずだし自宅は海面下(ゼロメートル地帯)なのでそれが関係しているのだろうか。上りが多い方がガソリンを使う、というのは理屈としてはわかるけれども。
道は割と順調で、石川PAに入ったのはナビに出る所要時間より少しだけかかっただけだった。石川PAに満車表示が出ていたのでどうかなと思って入ってみたけど昨日は駐車できた。本当に混んでいる時は係員が出ているし車も行列になっているので、それがないから大丈夫ではないかと思ったのだけど、数カ所空きはすぐに見つかったのであれは余裕があるならもっと先のPAにどうぞ、くらいの感じで読めばいいかなと思った。まあトイレには行きたかったので。
そのあとは境川PAでトイレ休憩しただけで地元に戻ったが、日が長くなっていて明るいうちにつけたのはやはり楽だったなと思うし、初狩あたりでは曇っていたので富士山は見えなかったが、甲府盆地出てからは晴れてきて八ヶ岳がきれいに見えて良かった。インター近くのスーパーで買い物し、隣の書店でチャンピオンREDと「百木田家の古書暮らし」6巻を買おうと思ったがREDがなく、岡谷に行けばあるなとは思ったが、Kindleで読むことにした。
***
「百木田家の古書暮らし」6巻、びっくりしたが最終巻だった。最終話まで三人姉妹の恋愛が「決着」はつくことなく終わるのだけど、それぞれがそれぞれの区切りを迎える感じはあって、やはり梓沢が三稔(ミノル)のことで姉たちに頼まれて神戸まで話をしに行くところに現れる彼に対する信頼感というのがいろいろなものを解決したのかなと思う。一果(イチカ)も好きな先輩への片想いに区切りをつけて自分に想いを寄せる従兄弟との関係も少し接近した感じで、なるほどと思う。なんというか、自由な個人の自由な恋愛とその結びつき、みたいな理想像が透けて見えて、これは私などの世代の若い頃の恋愛観という感じだなと思うのだが、今はもっと地に足がついたというか恋愛というもの自体におく重さみたいなものが以前よりは少なくなっている気がして、やはり感覚的に懐かしい感じがした。
これは「イエスタデイを歌って」とか「空電ノイズの姫君」にも感じたことなのだけど、あの頃はそれが普遍性があると思っていた恋愛観が時代が変わると違うものになるんだなあということを思う。「ムーンランド」を読んでいても、ヒロインの1人のあかりが幼馴染のイケメンで高校生トップの体操選手に「もうモサ子なんて呼べないな」と言われている横で、同じ体操部員の女子たちが「出た!意地悪男子ムーブ!むしろモサ子って呼ばれたい!ただしイケメンに限る!」とか言ってる場面も懐かしみを感じた。
それにしても、冬目景さんの現代ものは好きだなと思う。柴門ふみさんの「同・級・生」や「東京ラブストーリー」、「小早川伸木の恋」などは自由さ・現代性の中にどこかしら古風なものを感じたのだけど、冬目景さんの作品はなんと言えばいいか、恋愛がほかのしがらみから自由だった時代の残り香みたいなものを感じる。今ももちろん恋愛は自由だろうけどそれ以外の現実的な要素の方が強くなっている感じがするし、恋愛というものももう特権的な存在ではない感じがするのだけど、「自由な恋愛」という価値みたいなものへの思いの強さと言えばいいか、そういう感じがした。
その他漫画はジャンプ・ヤンマガ・スピリッツ・ジャンププラスとけっこういろいろ読んだが、「ムーンランド」をもう一度全部読み返したし、また「羽柴秀吉とその一族」も少し読んだ。
REDでは主に「絢爛たるグランドセーヌ」を読んだが、「恋愛に全く疎いバレエばか」という奏(かなで)の性格は変わることがあるんだろうか、とちょっと思ったりした。
***
アフリカについてみていたら、「アフリカ賢人会議」というのが出てきた。
https://www.sankei.com/article/20250518-7KGWYOLG7RNHTC4JHTUGVQIGCA/
アフリカ各国の元大統領にアフリカの抱える問題点について聞き、欧米や中国とは違う独自の提言をまとめていくという感じで、2019年に安倍政権のもとで行われたという。その後その延長線上でどういう取り組みが行われたのか、単発で終わったのかはわからないが、国内で部族ごとの遠心力の強いアフリカ諸国がどのようにしていくべきなのか、新しいプランが出せると良いなと思ったが、まあそんなに簡単なことでもないのだろう。アフリカでもスマホの普及など、全く新しい状況もあるから、今後とも見ていきたいとは思うのだが。
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