「もう社会的には死んだようなものですから」/フランス革命から始まる遊山対象としての美術館/トランプとイスラエルの考えるイラン戦争の落とし所/イスラエルの核とアメリカとの特別な関係

Posted at 26/03/07

3月7日(土)晴れ

今朝起きた時は雨が降っていたのだが、8時を過ぎて晴れてきた。だから6時半に更新していれば天気については雨と書いたのだが、今はまあ、雨上がりと書いてもいいか。気温は最低気温が5.1度で今は6度。そんなに寒くはない。

昨日は午前中に竹藪をそれなりに切った後、軽く出かけて銀行と西友とツタヤに行くつもりだったのだが、銀行を出たあたりで車に問題が生じ、慌てて急遽ディーラーまで走って車を点検してもらった。1時間以上かかると言われたが結局45分くらいで済んだのだが、結論としては点検のためにいろいろ動かしてみたら不具合が回復してしまい、原因が特定できなかったとのこと。同じことが走っている途中にいきなり起こると困ることは困るのだが、まあ仕方ない。どうも機械というのはそういうことがある。大体2007年製の車なので来年で20年である。買い換える資金がない方が問題だとも言えるのだが。

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ディーラーでの待ち時間に近くの書店に歩いて行って買うつもりだった「妹は知っている」6巻と「冬嵐記 福島勝千代一代記」1巻を買った。前者はヤンマガ連載、後者はチャンピオンRED連載である。前者は割と最近知られてきたが、後者は知っている人が少ないだろうなと思う。四十男が戦国時代の遠江に転生し、6歳の国人領主の息子(実は今川氏親の実子)に転生するという話で、そういうわけで史実に忠実ではないが、かなり考えられて書かれていて面白い。

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ディーラーを出た後スーパーに寄ってお昼等の買い物をし、家に帰ったら12時を少し過ぎていたが、不具合が発覚した時はどうなるかと思っていたのでまあそれよりマシだと思うなど。昼食を食べて一休みをし、いろいろ持っていくものを用意して、母の入所している施設に面会に出かけた。主に姪の結婚式の話などし、あっという間に時間が過ぎて辞去した。昨日は仕事はそれなりに忙しかった。

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帰りにセブンで週刊文春を買い、「常人仮面」作者の件についての記事を読んだのだが、やはり文春というものは典型的なオールドメディアの一つなのだなと思う。興味本位で、問題意識は「性犯罪の炙り出し」だけで、今回の問題の裏テーマである「犯罪者の社会復帰」については何も考えられていない感じである。ネットではこの問題についてそれなりに議論されているが、被害者感情との兼ね合いで難しいところはあるだろうと思う。

ただ、日本は法治国家であり、近代民主主義国家であるから、基本的人権は「犯罪者」にもある。表現の自由や経済活動の自由は基本的人権であり、それを制限するには法的な根拠が必要である。もちろん、雑誌を出す出版社は文化の担い手であると同時に営利企業でもあるから、読者のニーズや反発を考慮して作家の起用を決める部分は当然あるわけだが、人権については当然配慮されなければならない。

週刊文春の記事は一方的に被害者(とされている)側の発言によってできているわけだけど、加害者(とされている)側の言い分も取材はされていて、ただ「言い分はなくはない」と「振り返って後悔は?」という質問に「そこも含めて、もう社会的には死んだようなものですから、いろいろ言いたいことはあるんですけど。まあでも、弁護士さんに止められているので」とだけ記され、ラストは「山本からも小学館からも、いまだAさんへの謝罪はない」で締められている。

https://app.manga-one.com/webview/v3/web_pages?id=3990

で、あれ?と思って確認してみたら、ウェブ版のマンガワンの「お詫び」には「何よりも被害に遭われた方に対し、心よりお詫び申し上げます」と書いてある。文春の記事より後に出たものかもしれないが、少なくとも小学館は現時点ではお詫びは出している。

山本氏の発言としては、「もう社会的には死んだようなものですから」という部分に彼の心情が現れているわけだが、被害者の証言としても「法廷で大笑いしたこともあった」というのがあるから、まあ相当変わった方だという印象と、あとは被害者側に対する「それは違うだろう」というような気持ちがあるのだろうとは思う。いずれにしても一般論としては昨日のブログ/noteに書いたし、基本的には男女間の痴情のもつれの最たるものだと思うが、男の方が自分の性癖を全開にしてそれを未成年の相手に押し付けたということに関しては少なくとも配慮が足りなかったことは間違いないわけで、少なくとも相手のセックスに関するスタンス等も大事にすべきだったことは確かであるし、一定の謝罪と賠償はした方がいいとは思う。マンガワンの編集者のやり方は流石に良くなかったと思うしそちらの方が問題ではあるが、いずれにしても「社会的に死んだようなもの」にならないで済むためには主に最初の持ち掛け方の問題ではあるがもっといろいろできたのではないかという気はするけれども、そのあたりは当事者にしかわからない部分だろうと思うのでそれ以上は言えない。

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https://x.com/konoy541/status/1802515701518966890

フランス革命の時にルーブル宮殿が美術館になったのもそういうことからなので、これはその通り。王政廃止1周年の1793年8月10日に正式開館したが、その時にはすでにルイ16世は処刑されていた。ジャコバン独裁が進み、マラーが暗殺された後。その後は一度相殺政府時代に閉館しているが、ナポレオン時代にまた開館し、以降は復古王政など王政時代を通じても貪欲に収蔵品が追加されていった。まさに国力の象徴なので、低廉な料金で見られないと国家にとっても意味がないわけである。日本の博物館にはそこまで国威が発揚できる収蔵品がないのもある意味弱点なんだろうと思う。

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アメリカとイスラエルのイランに対する戦争がいろいろ波紋を広げているわけだけど、トランプの考える落とし所が二転三転していて、最初は「民主化する」「帝政を復活させる」みたいなノリもあったのに「現政権でもかまわない」になりかけたら決まりかけた指導者をイスラエルが爆撃して殺す、みたいな繰り返しになってきたので今では「アメリカとイスラエルと協調するなら民主化しなくても構わない」みたいな言い方になってきて、かと思ったら「イランとの取引は無条件降伏しかあり得ない」と言ったり。もともと私は「トランプをバカだと考えると危ない」という考えだったのだが、流石にバカなんじゃないかという気がしてきた。

アメリカあるいはトランプとしては本音として民主化された方が付き合いやすいし望ましいと考えているのだと思うが、イスラエルは必ずしもそうではなく、できれば分裂して弱体であってほしいという感じなのだと思う。これは日本が中国やロシアに対して潜在的に思っていることと同じで、強烈な統一王朝・政権ができると中国やロシアは必ず周囲を侵略し始めるから、五胡十六国とか五代十国、近代で言えば軍閥時代のように分裂していてくれた方がありがたいという気持ちが、イスラエルにもあるのだろうと思う。シリアがトルコの支援で思った以上にまとまってしまった今ではましてそうだろうと思う。

https://x.com/Mitsuki_dabos/status/2029937505462800561

しかし隣接した国々としてはイランの革命防衛隊みたいな勢力がイエメンのフーシ派やソマリアの海賊のように周囲に対して掠奪や襲撃を繰り返す、みたいになってもらっても困るし、国家権力が弱体化しない方がまだマシだという考えの国もあるだろう。今でさえ中国で成り上がれなかった人たちがマフィア化してカンボジアやミャンマーで犯罪組織を作ったりしているわけで、大国の隣接国としては一定強い方がいいという感覚もあるだろうと思う。もちろんウイグル人や(南)モンゴル人、チベット人としては中国が弱体化して自分たちの独立が回復した方がいいという考えは当然あるだろうけれども。イランの場合は湾岸諸国やアゼルバイジャンがそれにあたり、おそらくは革命防衛隊の暴走で政府の抑えが効いていないのだと思うが、分裂すればいいというものではないと思っているだろう。

おそらくアメリカやイスラエルが納得できる落とし所としては、革命防衛隊を解体した上で政体は形の上で維持し、「最高指導者」を空席にした合議制の共和体制にして、妥当な民主的な選挙によって新たな政体を目指す、くらいになると思うのだが、革命防衛隊の排除というのはそう簡単にはいかなから、しばらくは戦争は終わらないだろうなという気はする。イラン政府の指導力をそれなりに確保しておかないとイスラエルは次にトルコに対して敵対を始めてもっと大変なことになるだろうから、イランのある程度の潜在的な国力は残しておくべきだとアメリカは考えるのではないか。

ただその辺のところを実際にトランプがどう考えているのかはよくわからない。

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「アメリカとイスラエルの特別な関係」というものについての文章をTwitter経由で読んだのだが、見つからない。結構網羅的に押さえてあったので良いと思ったのだがどこかへ行ってしまった。

基本的に私はその特別な関係が始まったのはケネディ政権だったと思うのだけど、その辺りについては書いてない。なぜそう思うのかというと、1956年の第二次中東戦争、いわゆるスエズ戦争の時に、英仏軍とともにシナイ半島に侵攻したイスラエルにアメリカは同意せず、最終的には「核兵器による威嚇」まで行ったわけである。この時のアメリカの大統領はアイゼンハワーで、ケネディから、というのはそういう意味である。

ケネディも基本的にはイスラエルの核保有に反対したし、暗殺された理由として挙げる説もあるのだけど、1966−7年ごろ、つまりアメリカがベトナム戦争に忙しい時期に開発に成功したと言われていて、それ以降はアメリカはイスラエル一辺倒になってしまっているので、その辺りのことも関係あるかもしれない。

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「オールドメディアはなぜオールドなのか」とか「男尊女卑体制が壊滅していくにつれ、その僅かな残留物により過敏に反応するようになる」というようなことについても書きたいと思うのだが、また改めて。


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