晩秋の不安定な気候と朝の忙しさ/「ジェンダー学は学問か」論争をめぐって/宇宙の最大の謎の一つ「ダークマター」解明の糸口になるか

Posted at 25/11/28

11月28日(金)曇り

夜中にかなり雨が降ったようだ。昨日の帰る前、8時ごろはそれなりに降っていた感じがするのだが、帰る時にはほぼ止んでいた。布団の中は割合暖かかったが、起きてiPhoneで気温をみると10度を超えている。驚いたが、暖気が入ってきているということなのだろう。天気図を見ると、これから寒冷前線が通過する感じなので夜が明けた後にまだ下がるという感じになるのかなと思う。それでも最低気温の予想は6度なので、ここのところに比べればかなり暖かい朝だということは言える。

昨日はいろいろごたごたと考え事をしている時間が長かったが、午前中にブログ/noteを更新するのが遅くなって少し片付けなどして昼食を取り、午後も出かけようと思っていたけれどもなんとなくぐずぐずしているうちに時間がなくなって作業場に行って漫画の整理などした。

ここまで書いてから出かけて少し離れたセブンに週刊漫画Timesを買いに行ったのだが、手に取ってみたら内容が先週読んだものだったのであれっと思って確認したら合併号だった。そういえばそうだったかなと思う。セブンイレブンアプリでコーヒーが50円引きというクーポンがあったのでそれを使ってカフェラテを買う。車を走らせてお城の近くのファミマに行き、スペリオールを買う。25日もアフタヌーンをなかなか探し出せなかったが今朝もスペリオールのあることになかなか気がつけなかった。

職場に出てゴミを処理していたら、22リットルのゴミ袋がないことに気がつく。掃除をしてくれる人に言われていたのに忘れていたのだった。今買っておこうと思って近場で買おうと駅の裏のファミマに行ったら45リットルしかなく、その近くのセブンに行ったらここでもそうだった。当市では燃えるゴミは有料化されているのでなるべく実情に合わせた袋を買いたいのでもう一度スペリオールを買ったファミマに行ったらあった。最初から一緒に買えばよかったわけだが。Suicaで買おうとしたら現金出ないとダメだと言われて車まで財布を取りに戻ることになった。職場に戻ってゴミを片付け、ようやく実家に戻る。気がついたら7時をだいぶ過ぎていた。

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ジェンダー学についてしばらく前から「あんなものは学問とはいえない」という主張がネットで行われていることについて、当事者か関係者の学者から反論が行われていたのだけど、それに対していくつかの論点があると思った。一つは、ジェンダー学の論文での議論の粗さが目立つということ。私は歴史学専攻だという音もあり、歴史関係の記述での妥当とは思えない事実認定や解釈について疑問を持つことが多く、そこが「あんなものは学問ではない」と感じる大きな理由の一つであったけれども、そのあたりで精緻な議論をしているものもあるのだろうか。上野千鶴子氏が「歴史学は史料批判絶対主義だが、史料の書き手はほぼ男性に独占されてきたから史料のみに頼る歴史は真の歴史とはいえない」みたいな理屈で史学界を屈服させたことがあるということはどこかで読んだが、だからと言って勝手に話を作っていいというものではないので、最近では歴史学者の側でもその辺りに対する批判を強く持っている人は多いのではないかという気がする。

二つ目は、現実問題としてジェンダー学とフェミニズムの運動が陸続きというか不可分であるということで、ジェンダー学の思弁がフェミニズム運動に影響を与え、フェミニズム運動の利害がジェンダー学に反映されるという実態があるように思われる。これはもちろんマルクス経済学やマルクス主義系の学者の議論が社会主義・共産主義運動に影響を与え、社会主義運動や社会主義国の政治家(ほぼ独裁者)がマルクス主義系社会科学等に影響を与えるという形と相似形だろう。これはアメリカで言えば福音派系の神学が福音派の運動に影響を与え、福音派の政治的利害が学者の議論に影響を与える構図と基本的には同じものだろうと思う。社会主義国家が生物学におけるルイセンコ学説などに、福音派の主張が進化論の否定などにつながっているように、こうした思想はしばしば科学的事実の観察と反する主張を行うわけで、その辺りのところも気になるところである。

三つ目はジェンダー学を成り立たせているテーゼそのものの是非の問題があるわけだが、この辺りについてはアンチフェミニズムの論客の人々のいろいろな論考があり、そういうものをこちらとしてそんなにちゃんとは読んでいないのでここでは書かないが、ネオプラトニズムが近代にオカルトとして再発見されたり、マルクス主義が冷戦の終結によって見捨てられてのちもそこから汲み出せるものを読み取ろうとしたりする人たちがいるのと同様、ジェンダー学ももしアメリカのように政府の研究援助の対象から外されてもフェミニズム的な不満やそれを利用しようとする人たちがいる間はそう簡単に廃れることはないだろうなとは思う。

社会主義でもプルードンが「財産とは窃盗である」と言ったりマルクスが「ヨーロッパを共産主義という妖怪が徘徊している」と言ったり、ある種のセンセーショナリズムによる先導が行われてきたわけだが、福音派でもディスペンセーション主義など「最後の審判の具体的日程」みたいなものやフェミニズムでも「男性皆殺し協会マニフェスト」など議論を呼ぶこと自体が目的のような文書が出されているわけで、こうしたある意味常識的視点から見れば常軌を逸しているような議論にどう対処していくかというのは学問や社会の正気が問われているようなところがあるようには思う。

ただこうした議論が盛んになった背景にはいわゆる「言語論的転回」と言われる従来の学問体系の成り立ちそのものを否定しようとする動きに席捲されたという面もある。この辺りの話もそんなに追い切れてはいないので今日のところはこういう問題があると書き留めておくだけにしておこうと思う。

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宇宙の成り立ちに深く関わるのに今まで謎とされてきたダークマター(暗黒物質)について、東大の研究で観測されたかもしれないという発表があり、これはすごい話だと思ったのだが、欧米では報道されたのに日本のメディアではほとんど取り上げられていないのだという。

https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/10983/

https://x.com/tomonoritotani/status/1993662409329025448

ダークマターというのは観測によって「あることはほぼ確かなのだが観測ができず観測的な実在を証明できない」という難問だったわけだが、「これが事実ならば、暗黒物質の正体がWIMPであることが判明すると同時に、現在の素粒子物理学の標準理論に存在しない新粒子が発見されたことになります。」ということになるわけで、これはすごいなと思った。

私も暗黒物質というものがどういう存在なのかはいろいろな本を読んで想像をめぐらしてはいたが、これで解明が進むと宇宙の秘密にもう一つ迫れるということになるので楽しみだなと思っている。続報を期待したい。

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