「社外取締役 島耕作」と小泉進次郎候補:「リーダーの器」とは/「忘却バッテリー」:奮闘してきた下級生投手にかける言葉/「牧野伸顕」:国民の模範になる「開かれた皇室」と「秘められた神聖さ」を守ること
Posted at 25/10/02
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10月2日(木)晴れ
朝は4時前に目が覚めてしまったが、昨夜は11時ごろにうたた寝から立ち上がってなんとか歯を磨き、寝床に入ったのでいいことにして動き出した。ちょっと作業場の片付けに行って川沿いの道を歩いていたらまだ星が綺麗で、少しひんやりした空気とせせらぎの音に気持ちが伸び伸びする感じがした。解放感、というのはこういう感じなんだなと思う。人間というものは、生きている間は本当に「解放される」ということはないわけだけど、時々感じられるこの解放「感」が大事なんだなと改めて思った。
車を飛ばして少し離れたセブンへ行って午後の紅茶のチャイとヤンジャンを買って帰宅。明日母を病院に連れて行くのだが、担当の医者が新しい人に変わるので、こちらの事情を説明するために以前書いた母の病歴の一覧表を探していたのだが、結構探したが出てこなくてそれなら思い出しながらもう一度書いてみようと思って書き始めたら、結構色々思い出していて大体埋まった感じ。ただどの病院に行ったのが何年の時、みたいなことはもう忘れてしまったことが多いから、年度が自信ない感じにはなっている。ただどういう病気をしどういう怪我をしてどういう治療や手術を受けて今こういう状態だ、ということが言えればいいかと思うので、まあとりあえずこれで説明してみようと思った。
今朝読んだマンガでは、まず「忘却バッテリー」180話。以下ネタバレです。後1人抑えて反撃に出よう、というときに相手の投手の脳筋の巻田にホームランを打たれ、落ち着いたように見えた1年生投手の瀧だが四球を連発。そこに清峰が歩み寄り・・・という展開。前回のラストで圭の中の恥将が目覚めたのにその続きが描かれず、こちらの方が先に動くとは予想外だった。そして痺れる一言なのだがそこは流石に本誌で読んでいただければと思う。
https://shonenjumpplus.com/episode/17107094910795720917
それからヤンジャン。「キングダム」は秦軍オールスターキャストというか、引退した騰を除いた旧王騎軍の録鳴未たち、楊端和軍、王翦軍と六将の面々に加え新たな将軍たちである王賁、蒙恬、李信の三軍で44万、対する趙軍も40万プラスアルファという大規模な会戦がスタンバっている状況である。
しかし気になるのは趙軍の配置図に「李牧」の文字がないことで、どこかわからないところにいるのか、それとも・・・という感じである。この辺り、史実を知っている人にとってはドキドキするところだろうと思う。
他も今週号は面白かったが、特に印象に残ったのは「イリオス」の118話。パリスとヘクトとの間にある微妙な思いが爆発していて、とても印象に残った。そしてそれを動かしたのがヘレネではなくイネであったのも面白いなと思う。ギリシャ神話というかトロイ戦争の伝説を元にしたヤクザの抗争の話というのはどこまで面白くなるのかとは思ったけれども、流石に手堅く面白いのはすごい。アキレスとヘクトという規格外の男たちの存在が、またこのストーリーの派手な彩りになっているのもいい。
モーニングでは「社外取締役 島耕作」だろうか。やけになって暴行事件を起こした剣持に対し、社長の座を追われた圭介が被害者のクラブのママを見舞いに行き、被害届を取り下げて示談にするよう頼み込む展開。これは父の死の時に剣持が2号の子で自分よりも年上だと知り、先に焼香させた段階から、このボンクラに見える男の度量というか器のようなものが見えてきていたが、それがさらに明確になった展開だった。
こういうのを見ると本来会社を継ぐべき人間が苦労することでもともと持っていたであろう器をより大きくするという典型的な話として読めるわけで、小泉進次郎氏ももう少し苦労したほうがいろいろとわかってくることが多いのではないだろうかと思った。
総裁選の議員投票というのはいわば自民党という企業の取締役会で、その背後には膨大な株主、つまり党員たちがいるわけだ。党員たちにもう一つ支持されないまま、取締役会で取締役たちの利害によって後継者が決まって行くよりも、より勉強し、より器を大きくして捲土重来を期してもらった方が小泉氏にとってもためになるように思う。
***
「牧野伸顕」少しだけ読んだが、彼はリベラルなイメージが強いが、実は安岡正篤を尊王家と評価し、一生交流を続けていたのだという。大川周明とも交流があったが、彼の過激化により距離を置いたとのこと。彼は大久保の次男ということでやはり国家とか天皇という存在については強い思いがあったとのことで、大正後半の宮中での仕事の中で原の暗殺と共に最も衝撃を受けたのが虎ノ門事件だったというのは「そういう人なんだな」という気持ちになった。
そういうことが起こらないように、天皇や皇室が国民の模範となるように振る舞ってもらう、というのが牧野の考え方だったのだと思うが、昭和天皇(当時は皇太子)はもっと強く立憲君主制を意識した宮中改革を唱え、守旧派の貞明皇后との間にうまく立ちがながらより穏当な宮中改革を進めた、というのがわかりやすいかなと。守旧派というのはつまり天皇及び皇室をヴェールの向こうに置くというか隠すことによって真正性を保つ、という考え方だということなのだろう。昭和天皇はイギリスを訪問して立憲君主制を自らのモデルとしたところがあったが、逆に原や牧野らが新しい時代に皇室が国民に受け入れられて行くためにはこの方向しかないと考えていたからそれが実現したということもあるのだなと思う。
現代のようにある意味開かれ過ぎてしまうとイギリス王室のように常にどこかにスキャンダルがあるという感じになるし、日本でも秋篠宮家をめぐる狂想曲はちょっとタガが外れているところがあるから、降嫁された内親王殿下が半ば国外亡命状態になるなどの理不尽な現象も起こってしまう。
君主という存在をめぐる「神聖さ」と「親やすさ」をどうバランスを取るかというのは君主制という政体をとる取る上で常に重要な問題なのだなと思う。
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