自分の中の「躁的な状態」と「鬱的な状態」をうまく使って問題解決に繋げられないか:「情熱」と「冷静」を心の中からいかに取り出すか
Posted at 25/09/25
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9月25日(木)晴れ
9月ももう終盤。月末の様々な用事が降ってくる、というか元々あるものが発掘されている感じなのだが、10月は異動の時期でもあるのでいろいろな変化もあり、それに対応して自分がやらないといけないことがある、という感じ。
自分が自分でやるべきことは今少し立ち止まって考えている感じがあり、ブログ/noteもあまり書けてないのでアクセスやいいねも少し減っている。こういう時は思考が悪循環になりがちなので冷静に考えてやりたいと思うのだけど、あまり冷静になりすぎると情熱のありかを見失う感じもある。
というか、自分の中で多分情熱というものが本当にむき出しになったことは多分ないんじゃないかなということを今考えていて思った。やれそうだからやる、とかここは頑張った方が良さそうだからやる、とかそういう判断が多かった気がする。そしてその判断を実現するために頑張る、ということに対してある意味情熱的になっているということは多分あって、目的実現のための情熱というよりは手段としての情熱、みたいなところが多分あるんだろうなと思う。
ただ、情熱とかやる気というものは何かを実行するための推進力になる部分なので、特に困難なことがあるときには情熱が大事になってくる。その困難なときに「ジターバグ」の歌詞にあるように「いつだって君の声がこの暗闇を切り裂いてくれてる」という「声」があるとその助けにはなるわけだけど、そういうものがなければ「そんな言葉を僕のものに」して頑張るしかない、ということになる。
https://www.youtube.com/watch?v=2i36JZ-H0Nk
「もう少し頑張ろう」「後少しで頂上」「次の電柱まで走ろう」みたいな感じで「声」を使うことはできなくはないけど、本当に先が見えない時は「自分の中」や「本」や「アドバイスをくれる人」にその声、「光」のようなものを探すしかない、という感じになることは多いだろう。
人間、調子がいい時は自然に情熱が燃えている(それが目に見えなくても「やる気がある」状態になっている)ので、考えるのは「考えていることをどう実現するか」の「方法論」についてになるし、優先順位を考えるなどシステマティックに物事をやろうとしたり、関心のあることに次々に手を出したり風呂敷を広げようとするわけだけど、考えているほど物事は進まないので、「気ばかり急いている」状態になったり、「やる気があるのはいいけどいろいろなものに手を出しすぎて消化不良になっている」状態になったりするわけである。
で、そこで立ち止まってしまうと、というか立ち止まって冷静になることは必要なのだが、今度は問題点ばかりが見えてくることになる。調子がいい時は「課題」に見えることが調子が悪くなると「問題」になってしまうわけである。また、調子のいい時は優先順位をつけて後でやろうとしていたことが調子が悪くなるとどれもこれも巨大な問題に見えてきて打ちのめされやすくなったりするわけである。
だから、大事なことは、調子のいいときにも、例えて言うならば情熱に駆られている躁的な状態の時も鬱的な冷静さが必要なわけだし、調子の悪い時、例えば何も出口が見えずやる気が出ないような鬱的な状態の時にもある種躁的な情熱ややる気が出るトリガーのようなものが必要だということなわけそういう意味では「課題意識」というのは調子の悪い時に、「一切の現実に飲み込まれそうな時に」こそ必要だ、ということだろう。
まあこれは煎じ詰めてみると調子のいい時にこそ冷静さが必要で、調子の悪い時にこそ情熱を見失わないことが必要だ、というしごく当たり前のことになってしまうのだけど、いわゆる「頭のいい人」は冷静さはともかく情熱がかけがちで、「頭の悪い人」は情熱はともかく冷静さに欠けがちだ、というのが人の常というものではあるのだろう。
また、調子の良さと調子の悪さが極端まで振れてしまうとこれは自分ではどうにもならないことはあるわけだけど、まあとりあえずそれは今は置いておこうと思う。中くらいの調子の悪さに対しても対処していかなければならないことは多いので、そのくらいの感じのところのこと、というレベルでの話である。
そういう意味で言えば、「これは書かない」「これはやらない」という判断をすること、いわば「断念すること」もまた重要だということだ。調子がいい時には割と「断念」は難しい側面がある。なんでもできそうな気がするからなのだが、調子が悪くなってくると気持ちがそのことに「すがる」ようになってしまってさらに「断念」ができないということもある。
そういうふうに考えてみると、鬱的な思考の段階というのは「問題」を「課題」に書き換えていく過程であり、冷静に物事を見たり分析したり、評価したりすることが必要になるのだが、その時にも推進力になる情熱とかやる気とかいうものがないと物事を動かせない。また、「考えても仕方がないこと」も人間にはあるので、それについては考えない、ということも必要だろう。そういう形での断念もある。
また躁的な状態というのなんだかやる気はあるし情熱みたいなものも自然にあるのでその課題を実行していくパワーもあるのだけど、それを実行する中でさまざまな副産物というか、新たな課題や問題みたいなものも拾ってきてしまう。その問題を解決することができるなら小さな課題を増やしてそれを実行し成果を得る、ということもできるわけだけど、どんどん問題ばかり増やしてしまうこともあるわけで、その時にこそ「これはやらない」「後で考える」「これは忘れる」というような形での「断念」も必要になってくるわけである。
そして長丁場になってくると人の心には波というものがあるから、躁的な状態と鬱的な状態が繰り返しやってくることになる。一番長丁場なのは「人生」という工程であってこれはなかなか長いのだが、「一冊の本を書く」みたいな感じの工程でもそれなりに長丁場にはなるわけだから、その時々で全体を見直したり課題をはっきりさせたりする、本の内容自体も縮めたり膨らませたりが必要になるわけである。
「考え方の教科書」みたいなものを書きたいなということを一つ私は思っているところはあって、まあ一つにはおそらく今日書いていることがその内容の一部になるのだと思うけれども、私のように波のある人たちにとって少しは参考になることが書けていると良いなと思う。
今日はそういうことを書きたいと思って書き始めたのではなくて自分の今考えていることを整理しようと思って書き始めているので、またちょっと後で見直しておきたいと思う。
自分の中の躁的な状態と鬱的な状態をうまく使って問題解決に繋げられないか、ということなのだが、躁的な状態の最も良い側面、「情熱」と、鬱的な状態の最も良い側面である「冷静」をいかに取り出すか、ということが課題なんだなと思った。その辺を整理していけると良いかもしれない。
「ジターバグ」は「ふつうの軽音部」36話(第4巻所収)で初めて知った曲なのだが、私はどうもいくつになっても漫画で学ぶことが多いなと思う。若い頃の方が文学書や哲学書みたいなものから学んだことが多かった気がするが、漫画を読まなかったら得られていない世界はあるので、やはり漫画は自分にとっても世界にとっても必要なものだなと思っている。
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