書棚を作る/観光地然とした観光地

Posted at 20/05/29

実家は片付いていない部屋が多いので、起きたあとなんとなく父が書斎に使っていた部屋を見ていたら、使いやすそうな本棚があったのでそれを自分の部屋に持っていくことにし、本棚に入っていた本を片付けていたら結構読む価値がありそうな本があって、父の本だから古いのが多いのだけど、その当時に父がどういう問題意識を持っていたのかとかがわかってふむふむなるほどと思いながら本の整理をした。

90年代とかと比べるとすっかり社会で受け入れられる理念みたいなものも変わってきて、今から見ると20年前には同じように理想に見えていたものでも今では自分が敵視しているネオリベの原型みたいなものと思えるのもあるし、スピリチュアル的な感じがするなと思うのもあるし、戦後教養主義の名残と思われるものもあるし、男がリーダーシップを振るうもの、という前提のものもあれば、妹の本棚を片付けた時に仮に差し込んでおいた80年代後半くらいの少女漫画とかも出てきて、普段受けない刺激が受けられたのはよかったなと思う。

これは図書館に行くと書店の書棚とは違うものがあって自分の考え方がちょっとリセットされる部分があるのと似ているなと思った。本の配置もバラバラだとあまり訴えてくるものがないが、数冊の本が一つの関心のありかを示している、何かを訴えるものが読み取れると、ああこういうことを考えていたんだなあと思う。今まであまり余裕がなかったのでそういうものを見直すこともできなかったのだけど、余裕というほどのことはないにしても少しものを考える態勢もできてきたので面白そうなところから読んでみるのも良いなと思った。

書店にしても古書店にしても誰かの本棚にしても、読みたくなるような本の配置というのはある。誰の漫画だったか書籍だったか、「書棚を作る」という表現があって、書棚を見ているだけで世界が広がる感じがする書棚というものはあるよなと思うのだが、なかなか私はそういう感じにはならないのだよな。そこら辺m創造性が必要なわけで、まあちょっと鍛錬しないとなあと思う。

今日はゴミ捨てもあるし母を病院に連れていく日でもあるのであまり余裕がないから、朝のドライブも遠出はやめて市内を回り、普段はあまり行かない諏訪湖の遊覧船ののりばとか観光地然としたあたりを少し回って帰ってきた。お洒落なホテルやレストランの前にいかにも観光地の足漕ぎボートや白鳥型の遊覧船乗り場があるのもまちづくり的にどうなのという気もしなくはないが、まあごった煮であるのも観光地ならではということかもしれないなあと思ったりして。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday