MacBook Airを買って大瀧詠一を歌った/音楽・映像的にはなんといっても『進撃の巨人』アニメの年だった/今年読んで面白かった本は、ぶっちぎりで

Posted at 14/01/13

【MacBook Airを買って大瀧詠一を歌った】

昨日。午前中排水管清掃が来て、ほっと一息。とりあえず今年はちゃんと清掃ができたということがありがたい。しかし、昨日来た人はマンションの管理会社の人だった。以前は清掃業者の人だったが、何か体制が変わったのだろうか。

APPLE MacBook Air 1.7GHz Core i5/11.6/4GB/128GB MD224J/A
アップル

午後はいろいろやることがあったのだが取り合えず夕方出かけて、銀座へ。アップルストアに出かけてMacBook Airを見ていた。昨日はまだ買うかどうか迷っていたのだけど、見ていたらスタッフの人に話しかけられたので、まあちょうどいいやと思って11インチと13インチの違い、128GBと256GBの違いなどの話を聞いて、結局11インチディスプレイで256GBのものを買うことにした。保障のこととOne to Oneのサービスのことなど聞き、その場で会計を済ませて2階に上がっていろいろとレクチャーを聞く。やはりアップルストアではほかのところで買うのとは違うなと思う。

教文館で本を物色し、エインカレムでカードを買って、地下鉄で大手町に出、丸善カフェで夕食。カマンベールチーズハヤシライスに紅茶。最近は本当にコーヒーを飲まなくなった。

A LONG VACATION 30th Edition
大瀧詠一
SMR

地元に戻り、久々にカラオケに行ってみる。25分待ちだったが、大瀧詠一を2曲歌った。「さらばシベリア鉄道」と「君は天然色」。なぜか「Long Vacation」の最後の曲と最初の曲を歌った。なんというか、大瀧詠一のたましいをこの世に呼び戻すような選曲だったなと後で思った。時間を巻き戻すというか。ところどころ細かいところで忘れているところがあったが、「Long Vacation」の曲ならたぶん全部(完璧ではないけど)歌える。


【音楽・映像的にはなんといっても『進撃の巨人』アニメの年だった】

ここで2013年振り返りシリーズ。今日は音楽映像ソフト関係と一般書籍で。

進撃の巨人 1 [初回特典:未発表漫画65P「進撃の巨人」0巻(作:諫山創)] [Blu-ray]
荒木哲郎監督作品
ポニーキャニオン

CD・DVD・BDでは一番何度も視聴しているのは『進撃の巨人』BD1~6巻、またそのサウンドトラックのCD、Linked Horizon『自由への進撃』、cinema staff『great escape』と『進撃の巨人』関係のものになる。とにかく今年の映像・音楽は、ジブリ関係を除けば『進撃の巨人』アニメに尽きるようなところがある。Yuiの『again』もよく聞いたが、これもニコニコ動画の『進撃の巨人』のMADに使われているのを見たからで、自分の中では関連している。

そのほかで印象に残ったものを上げると、ブラジルのミュージシャン、カエターノ・ヴェローゾ『シルクラドー』、イッサーリスの『ドヴォルザーク・チェロ協奏曲』、シュペルリ振付のバレエのDVDも良かった。新しい音楽として注目したものでいえば進撃の巨人関係の曲もすごく刺激的だったが、『魔法少女まどか☆マギカ』のオンエア版の主題歌、ClariSの『コネクト』もよく聞いたし、これもニコニコ動画で聞いたWOWAKA『アンハッピー・リフレイン』などになる。しかしこの方面ではやはり『進撃の巨人』関係にリードされたという印象だ。


【2013年に読んで一番面白かった本は、ぶっちぎりで】

一般書で印象に残ったものを読んだ順で上げていったら全部で31冊になった。ということは、1カ月平均で2.7冊の「読んでよかったと思う」本を読んでいたわけで、そういう意味ではけっこう打率が高いということになる。

それぞれ系統別に分けてベストを考えて見た。

荒天の武学 (集英社新書)
内田樹・光岡英稔
集英社

1)まず身体について考えたもの。これは今までの読書傾向の一つを継承したもの。この中では次の三冊。内田樹・光岡稔徳『荒天の武学』、甲野善紀・小池宏行『武術と医術』、伊藤和磨『アゴを引けば身体が変わる』野口整体の考え方を中心に、甲野善紀さんの思想を経てその先に見えるものたちが中心になっている。この中で一番印象に残ったのが『荒天の武学』で、光岡さんという武術家の本当の凄さのようなものを感じたのが印象的だった。

ルールを変える思考法 (角川EPUB選書)
川上量生
KADOKAWA / 中経出版

2)つぎに「これからの生き方・これからの事業・職業生活を考える」という点で参考になったもの。HIKAKIN『ぼくの仕事はYouTube』がそのようなものを読みだした一つのきっかけになったのだけど、それから南場智子『不格好経営』、川上量生『ルールを変える思考法』、『別冊カドカワ』のニコニコ動画特集、佐々木紀彦『五年後、メディアは稼げるか』、堀江貴文『ゼロ』、糸井重里『インターネット的』、ちきりん『Chikirinの日記の育て方』、それに畑は違うが農業に新しい可能性を見出したものとして久松達央『キレイゴトぬきの農業論』もあげておこう。全部で9冊になる。読みものとして一番おもしろかったのは『ゼロ』だけど、考え方としては『インターネット的』が面白かった。しかし一番インパクトを受けたのは『ルールを変える思考法』で、「コンテンツとはなんだかよくわからないもの」というコンテンツの定義の仕方にまず驚いたが、全体に川上さんのという経営者のものの考え方というか、名作には寿命があるとか、未来や人間の文化というもののとらえ方にとても興味を引かれるところがあった。

風に吹かれて
鈴木敏夫
中央公論新社

3)カルチャー・サブカルチャー系のものとしてはスタジオジブリ系のもので3冊。大塚英志『物語論で読む村上春樹と宮崎駿』、鈴木敏夫『風に吹かれて』、『Kaminoge』の鈴木敏夫インタビュー。この中では『風に吹かれて』だろう。ジブリの敏腕プロデューサー、鈴木さんの素顔に渋谷陽一さんが迫ったもので、これで鈴木さんの感じがだいぶ分かった。とどめを刺したのは『Kaminoge』でのインタビューだったが。(笑)

そのほかのカルチャー系ではピーター・バラカン『ラジオのこちら側で』、尾崎放哉『尾崎放哉全句集』、池上英洋『神のごときミケランジェロ』。私たちは洋楽をよく聞いた世代だから、その裏側のエピソードがたくさんある『ラジオのこちら側で』は印象に残った。

考える生き方
finalvent
ダイヤモンド社

4)生き方系という分類は乱暴だが、その中でもいくつかに分けてみる。まずは教養系の生き方系という感じで橋本治『美男へのレッスン』上下、finalvent『考える生き方』岩田健太郎『主体性は教えられるか』という感じになるか。なかでも知識人としての生き方を一番考えさせられたのが『考える生き方』で、これは強く印象に残った。

インスピレーション系の生き方系という感じで香山リカ『どうしたら桜井さんのように「素」で生きられますか?』、萩本欽一『ダメなときほど運はたまる』、中島武『成功者は端っこにいる』の3冊。印象が一番強かったのは欽ちゃんの本だろうか。テレビで身近に感じていた人というのはあまりすごい気がしないのだけど、ある意味での「才能のない人の成功の仕方」みたいなものが描かれていて面白かった。ナガオカケンメイ『二流で行こう』も分類するならこのあたりか。一流の人にくらいついて行くことが自分を引っ張り上げる最も有効な手段であることは昔も今も変わらないということはあるだろう。そういうことだけを書いた本ではないけれども。

「豊かな地域」はどこがちがうのか: 地域間競争の時代 (ちくま新書)
根本祐二
筑摩書房

5)社会科学系というか、この世界の中のさまざまなルールを考えたり、政治をもっと自分たちのものとして理解するためにはどうしたらいいかを考えたり、地域はどうやったら生き残り、発展していくことが出来るかを考えたりした本で3冊。内田樹・岡田斗志夫『評価と贈与の経済学』、根本祐二『「豊かな地域」はどこが違うのか』、池上彰『聞かないマスコミ 答えない政治家』。この中では地域再生を具体的に進めていくためのいくつかの手段を上げている根本さんの本が一番おもしろかったと思う。

気流の鳴る音―交響するコミューン (ちくま学芸文庫)
真木悠介
筑摩書房

6)異世界ものと言っては変だが、常識的な世界とは別の知らなかった世界への目を開かせてくれた系の本が3冊。真木悠介『気流の鳴る音』、高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』、松本ハウス『統合失調症がやってきた』。『気流の鳴る音』は大学生の頃から読もう読もうと思っていて読めなかったものがやっと読めたという感じ。人間が生きるのが不自由な現代社会をどのように変えて行けば本当に人間性が解放された社会になるのかということを探究する試み。見田先生の本で一番現代性があるのは実はいまだにこの本ではないかという気がする。『統合失調症がやってきた』は発病率が高いのにあまり知られていないこの病気に対して、お笑いコンビの松本ハウスが自分たちの経験をもとに書きあげたもの。賛否はあるだろうけど、まず知るということが大事だと思う。

そしてやはり今年一番おもしろかった本は、高野秀行『謎の独立国家ソマリランド』だろう。高野さん自身がまあ言えばハチャメチャな冒険家なのだが、そのタフさとひとに胸襟を開かせるコミュニケーション能力が、これだけのスケールの大きな冒険記をモノにした大きな条件であるように思った。今年の本を一冊上げるとしたらやはりこれだろうと思う。

謎の独立国家ソマリランド
高野秀行
本の雑誌社

2013年は以前に比べるとかなり読書傾向が変わってきていたのだけど、いろいろ興味深い本に出会えた。読みかけで放り出している本も多いので、また読んで感銘を受けたら2014年の読書として感想を書いてみたいと思う。

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