急速に気温が下がって/毎日のペース/自分の宇宙を補修し、拡大する

Posted at 13/10/13

【急速に気温が下がって】

昨日帰京。諏訪も東京もかなり急速に気温が下がってきた。部屋に帰りついて中に入るとむっとするくらいの室温だったが、空気を入れ替えて部屋の中を外の気温に近づける。これは治療家の若林理沙さん(@asilliza)がツイッターで言っていたことに倣った。何を着て寝るか、どのくらい布団をかけるかという感覚が、こういう時はつかみにくい。これはいい方法だとやってみて思った。

それにしても乾燥している。東京はまだ湿度も高いし気温も高いのでそれほどではないのだが、諏訪にいると皮膚が急に引き締まってしまい、今まで皮膚から外に排出されていた何かが詰まってしまうのか、湿疹のようなものがあちこちにできて困る。東京に数日いると治るのだが、毎年秋はこういうことになる。今年はいつもより激しいのだけれど。


【毎日のペース】

毎日のペースがここのところ少し変わってきている。ここ数年は、朝モーニングページを書き、そのまま午前中は創作に充てる、というペースを基本にしてきたのだけど、ここしばらくは朝からじっとしていられない感じがあって、ちょっとそのペースを変えようかなと思っている。郷里にいるときは6時までに起きて6時半から7時までモーニングページ、7時から半までゴミ捨てや掃除、半から8時まで草刈りをして、8時から半まで朝食を取ったら、少し休む。モーニングページではその日の朝感じていることを書いていくうちに今日やりたいと感じていることがおぼろげながら出てくることが多いので、朝食後はその続きをやるか実際に行動を起こすかという感じにする。最近は朝からじっとしていられず動き出すことが多く、その分文章は書けないのだが、いろいろやっているうちにいろいろ感じ、いろいろなことを考えて、それをメモしておいて昼食後に文章を書き始める、というパターンがだんだんできてきた。

このペースにすると昼食が1時というのは少し遅いかもしれない。少し早くしてものを書く時間を確保した方がいいかも。午後の後半は仕事に入るので、ものを書くのが中途半端になりがちだ。なかなか毎日の文章は十分な推敲ができないのだが、まあそれはそれとしてまずは自分の好きなこと、やりたいことを書いていくことに重点を置いている。


【自分の宇宙を補修し、拡大する】

最近の考え方の深まりというのは一体いつごろからだったのだろうと思って少しブログをさかのぼって読んでみたら、9月12日の「なぜ物語を書くのか」という問いを立てたころからだということが分かった。そういう自分に対する本質的な問いを繰り返していくことで、自分という人間が何をやりたいのかとか、何が好きなのかとかをきちんと確認して行ける。私のように小器用になんとかその場その場に合わせて小さな日常の問題を解決しながらなんとなく大過なく過ごしてしまいがちな人間は、本当の問題にちゃんと向かい合えないまま、正体のわからない不満に悩まされることが多いのだけど、そういう本質的な問いを立て、それに正直に答えていくことで、自分がやりたかったことがはっきりし、何が好きで何がそうでないかが分かってきたりする。本当は私はものすごく好き嫌いがあるし、やりたくないことは本当にやりたくないのだが、すでにやりたいことは溢れるほどあるのだ。

昨日は生命論と宇宙論という話を書いたけれども、やはり生命論的な思考の方に自分が条件づけられているなあと思う。しかし自分はそれだけではやはり足りなくて、自分自身の宇宙をしっかりさせていく必要があるのだと思った。それには、自分自身の宇宙を修復し、拡大していく必要がある。自分の調子によって世界が広がったり狭くなったりするだけではやはりだめで、調子が悪くても自分の宇宙の広がりを維持できるような、そういう力が必要だなと思う。

東京にいるときには時間の制限があまりないので、自分の世界を広げるのに焦らずに取り組めるのだが、今朝は自分の体調を整えながら身体を東京の気候に慣らし、モーニングページを書き朝食を食べて、思ったことをいろいろして、9時過ぎに家を出た。こんな早くに外を歩くのはやはりあまりなれなくて、でもすごく新鮮な感じだ。

丸の内の丸善へ行き、ツイッターなどでこの本は買おうと思った本を何冊か買う。アリストテレス『心とは何か』(講談社学術文庫、1999)と保坂和志『未明の闘争』(講談社、2013)、それからアサミ・マート『木造迷宮』10巻(徳間書店、2013)。それから4階のカフェに行ってコーヒーと、久しぶりにケーキなど。買った本を最初のところを少し読む。

アリストテレス 心とは何か (講談社学術文庫)
講談社

アリストテレスは訳語が問題があるなと思うのだけど、プシュケーを心と訳しているので、心という言葉を全部プシュケーに置き換えて読んでいる。ただそのうちにプシュケーだけでなくいろいろな言葉をまた違う言葉に置き換えたり、その言葉の解釈をもう一度し直したりしながら読むことになるのでまあこれは大変だなと思う。プシュケーとは何かということを考えながら、プシュケーというものについてどのように迫って行けばいいかという方法論も同時に考えていくという構造になっていて、アリストテレスの使っているあらゆる方法が検討されていくから、彼の思想や方法の全体をつかむには面白いと言えば面白いのだろうと思うが、これは相当大変だなと思った。でも本来、哲学というものはこういうものだろうなとも思うし、そういう意味では楽しい。でももしギリシャ語が完璧に理解できたのなら、ギリシャ語で読んだ方がずっとわかりやすいだろうなとは思う。文字を覚える時点で挫折した記憶があるけれども。

未明の闘争 (文芸第一ピース)
保坂和志
講談社

『未明の闘争』は圧倒的な描写の海。でもそれが面白く読める。フィクション性は高いのにリアリティがあって、なんだか妙に作り物めいているので事実がそのまま描写されているだけであっても可笑しくないのにドラマっぽい。そこに妙に引っかかりを感じさせ、それが作者の意図なんだろうとも思う。作者は何かを突き抜けたのかもしれない、という予感。どこかで読んだ批評が当たっているのかもな、と思わせる。

木造迷宮10 (リュウコミックス)
アサミ・マート
徳間書店

『木造迷宮』は女中さんの話だが、まあほのぼのしていて私は好きだ。ほのぼのと割り切ってしまえば割といい、という路線というのはあるんだな、と思って読んでいる。これは田舎の書店で見て買ってみたのがまだ3巻くらいまでのころ。月刊連載なのにもう10巻になる。早いものだ。一時、コミックリュウは休刊していたからその間は連載が途絶えているのだけど。

カフェで思った以上にまったりしてしまい、少し慌てて東西線に乗る。南砂町で降りてトピレックプラザへ。補修用の防水テープを探していたら、卓上用のセロテープカッターを見つけてそれも買った。どうもあれがないと落ち着かないところがある。そういうものも自分のコスモロジーの一部なんだろうな、と思う。

イオンに戻って昼食の買い物。牡蠣ごはんと茶碗蒸しと合鴨のローストサラダとフルーツの盛り合わせ。と書けば高そうだが4点で785円。助かるけどそれでいいのかという気もする。

去年からずっと工事をしていた江東図書館の前を通ったらリニューアルオープンしていたので覗いてみた。貸出カウンターが全部自動貸し出し機に変わっていたり、ヤングアダルトコーナー(ガラガラだった)ができていたりいろいろ変化があったが、パソコンを使うために電源が用意された机が増えていて、いろいろな意味で使いやすくなったのではないかという感じがする。だいぶ税金は払っているのでなるべく使い倒してやろうと思った。

家に戻ってきて食事をしながら思ったのは、最近歩いていなかった地元のコースを歩いてみて、自分のコスモロジーの中で弱くなりかけていた部分が補修できたという感じがしたこと。自分の宇宙というものはやはりあって、その中で地元のあちこちというのは大事なパーツなんだなと思う。なんだかんだ言って、もう30年住んでいるのだし、いろいろな変化も感じてきている。自分のコスモロジーを補修し、拡大していくこと。自分のいる空間というか時空、つまりは宇宙をいろいろな意味でしっかりしたものにしていくこと。物理的にもイメージ的にも内的空間的にも。

『心とは何か』を読むことは自分の生命論を確かめる試みでもあるのだけど、そこにある方法論を理解していくことは自分の宇宙論を確かめ、広げていく試みでもあるのだと思う。宇宙と生命の再生。まだまだ道は始まったばかり。

実際、自分のやりたいことや好きなことについて考えていると、その理由が分かってくるにつれてそのこと自体についてもっと関心がわき、もっと調べてみたいという気持ちになって、関心があったころの気持ちにどんどん接続していくし、それぞれの関心がどうリンクしていたのかとかも見えてくる。そこで見つけた新しいリンクの発見によって、自分の関心のコスモロジーのようなものがまた見えてきて、そこが面白いなと思う。

そしてそれをブログやツイッターに書いてアップしてみると、どんどんほかの人からも接触を受けるし、自分の関心のある内容、コンテンツ、ツイートに出会って、それをまたツイートしたりするとまた接触を受けるという感じで、どんどん世界が広がっていく感がある。

もともとのツイッターの楽しみというのはそういうものだったんだなと思うし、それを改めて獲得した感じも楽しい。そう、いろいろなものを獲得していくというのはやはり楽しいのだ、ということを改めて実感する。

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