父の本棚を見て昔の自分に出会う

Posted at 10/08/17

お盆が終わった。通常の夏休み営業に戻ったが、夏休みもそろそろ終わるのでそろそろ通常営業に戻るというところ。夏は普段とペースがいろいろ違うので同じようには過ごせないが、私は暑いのは基本的にやはりそんなに嫌いではないんだなと思う。もちろん疲れはするのだけど。それってやはり夏生まれのせいかな。まあそういうことにしておこう。

父がなくなって初めてのお盆で、まだ色々やらなければならないことが残っていて、それも少しずつかたづいて行っている。一周忌、遺稿集、遺品整理。遺品というより、膨大な書籍とか書き物をいかに整理するか。まず作戦を練って整理の方針を決めないといけない。少しはあるのだが、私の場合、やりながら組み立てて行かないと途中でやる気がなくなるので、なるべく臨機応変にできるようにしておきたいと思う。自分の蔵書を整理するのだって相当大変なのだけど、人の蔵書の整理というのは何というか気の遠くなるような話だ。

ただ、これは昔からそうなのだけど、父の本棚で初めて読んだ本、というのはけっこうある。多くの人がそうだと思うが。私の場合は、渡辺昇一とか竹村健一、小室直樹などがそうだ。それから河合隼雄もそうだし、梅原猛もそうだ。今は思いつかないが、そのほかにもかなりたくさんそういう本がある。

父の本棚というのは、学校の図書館や友達の家の本と並んで自分の読書体験の起源になるようなものが多い。小学校の図書館の蔵書というのはもう読むことはできない(三重県だということもあるし、中身ももう完全に入れ替わっているだろう)から、父の本棚を見ていていきなり昔の自分に出会うことがときどきある。

まあ、私の本棚も40年くらいかけて買い集めた本だから結局半端ない数になっているのだけど、父のは70年かけて買ったものだからもっと多いのはある意味当然だ。書いたものもものすごくたくさんあって本人でも手に余ったのだから他人が整理するのはもっと難しい。80年代からOA化を進めていたから古いメディアに入ったものなどはもう取り出せなかったりする。

それから、祖父が買い集めたものもかなりあるのだ。だいぶ叔父や叔母に持って行ってもらったようだが、地理の先生だった祖父は、「信濃史史料」など筋のいい歴史関係の本をそれなりに集めていて、保存状態はあまり良くないがそういうものもだいぶ残っている。

とりあえず手のつけられるところから少しずつ進めて行こうと思う。自分が書くべきものを書きつつ、食うための仕事もして、と並行して進めることだからそんなにいっぺんにはできない。まあ、楽しみながらやれればいいかなと思っている。

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by Luke Peterson

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