望月ミネタロウ『東京怪童』/ささらほうさら『三つ児の首っ枷』

Posted at 09/06/29

このところ、考えること、やることがやたらと多い。昨日は午前中に更新しようとしたがタイミングを逸し、夕方帰ってきてから書こうと思ったが、一日冷房の中にいるか雨に濡れているかの状態だったのでぼおっとしてしまっていた。『天地人』を見てN響アワーを見ていたら途中で寝てしまった。

今朝は5時前に起き、モーニングページを書いていろいろやったりしていたのだけど、だんだんボーっとして来た。昨日の疲れがまだ抜けてないのだろうか。それも困る。

一日を有効に使おうと思って朝のうちに郵便局でお金をおろし、銀行に行く仕事を済ませ、西友で買い物をして帰ってきたのだが、朝食をしてからそういう感じになってしまい、結局午前中は寝て少し本を読んだだけになった。

東京怪童 1 (モーニングKC)
望月 ミネタロウ
講談社

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土曜日に帰京。午前中に蔦屋に行って『コミックゼロサム』を買う。諸星大二郎『西遊妖猿伝』西域篇1が出ているはずなので探したが見つからなかった。望月ミネタロウ『東京怪童』第1巻(講談社、2009)が出ていたので買った。昼から夕方にかけて仕事をし、7時前の特急で上京。車中で『東京怪童』を読む。連載時には読んでない部分の方が多いと思っていたのに、ほとんど読んでいた。ということは、ストーリー的なものはもともとほとんど説明されていないのだ。というよりはストーリー自体は極端にシンプルと言うべきか。部分部分の描写が極端にリアル、というか、どのコマひとコマとってもそれでイラストレーションとして成立している。極端に絵が上手い。設定は極めて幻想的――というか私には幻想的に感じられるけれども、そうでない人も多いだろうとおもう。ひとコマひとコマ、ひきつける力がすごい。しかしこれで絵が下手だったら見る気はしないだろう。このストーリーは、とても高度な絵の力を要求していて、そしてそれが実現されている。それがすごいと思う。

東京に帰り、地元の文教堂で『西遊妖猿伝』西域篇1を買い、美を見直すという意味から高浜虚子『俳句はかく解しかく味う』(岩波文庫、1989)と和辻哲郎『古寺巡礼』(岩波文庫、1979)を買った。帰って来て色々読んでいたら寝たのは3時半。

起床8時。体調のバランスを取るのは相変わらず大変だ。午前中こまごましたことをして、友達から電話がかかってきて少し話し、12時半ころ出かける。国立へ。『ささらほうさら』の公演に。極めて狭いスペースながら、新しい息吹を感じさせるもの。新しいことをたくさんやっている感じがした。国立ラボと言うスペースも魅力的な場所だった。

せっかくだから少しレビューを書こう。劇場と言っても普通の民家、定員は15人で満員。なので完全予約制。そりゃそうだな。雨音が聞こえる空間。天井はなく、屋根下の木組みがそのまま見える。中央線事故の影響で遅れた人があり、開演が少し遅れたが、味わいぶかし。詳しいことは聞かなかったが黒谷都さんのスペースらしい。この方のことはよく知らなかったが人形劇団などをやっておられるようだ。パレスチナキャラバンのことしか知らなかったけど。今回は制作というか、舞台監督的なことをやっておられた。

今回の公演はメンバー三人のソロを順番に見せると言う趣向。最初は松本萌。やや自閉的に感じる振付だったが、この人は基本的に開かれた身体性の持ち主だと思う。自己認識と身体性にずれがあるようにかんじた。もっと開かれた振りのほうがよさを発揮できるのではないかと思った。二幕目は安田理英。久々の公演で気合が入っていた。衣装の色、柿渋色とでも言うのか、がいい。今まであまり見せなかった、というかおそらくは故意に封印してきたのであろうきれいな動き、きれいな形をかなり見せてもらって、この踊り手が実は美しいのだということをはじめて認識した。また、うつ伏せからの動きで尻を持ち上げる動きがとても可笑しく、相当忍び笑いした。あれは研究するとすごく踊りの幅が広がるんじゃないかと思う。試行錯誤がたくさん見られ、多分本人は満足してはいないとは思うが、とにかく自由にいろいろ試したらいいんじゃないかと思う。形式的なものも大事だが、それを打ち壊す努力もやはり必要で、まだまだ新しい境地を切り開いて行って欲しい。それが最終的に舞踏といえるものと違ってきても、安田らしいステージを見たいと一観客としては思う。三幕目は大越歩。これが一番いわゆる暗黒舞踏に近いもの。大駱駝艦の遺伝子の楽しさ、可笑しさがふんだんに溢れていて楽しいものだった。ただ、背景音楽の面白さに踊りが頼ってしまっているのではないかと感じるときがときどきあった。ダンサーは舞台上ですべてを見られている。特にこのような狭いスペースでは、観客に全く隠し立てが出来ない。私は声を発するときの腹筋の動きが面白いと思ったが、多分もっと面白く出来るのではないかと思う。なんか、一観客から見た勝手な感想になったが、以上。でも全体に楽しかった。

公演の行きがけに国立駅前の神戸屋キッチンで軽く食べていたら雨が激しくなってきた。こんなことなら大きな傘をさしていけばよかったと思ったが、降ってもいないのに傘を持ち歩くのがなんとなく気兼ねだったのが失敗。結局かなり濡れた。舞台を見て元気が出て、盛り上がっていたので、行きがけに少し気になった匙屋という店をのぞき、一輪挿しを一つ買った。少しおなかが空いたのでパン屋のカフェで食べたが、食べ過ぎた。

帰りは大手町で降りて丸善に行き、本を少し探す。北条時宗関係のものを少し読みたいと思っていたので、川添昭二『北条時宗』(吉川弘文館人物叢書、2001)を買った。ついでに桑田忠親『茶道の歴史』(講談社学術文庫、1987)も。冷房に当たりっぱなしのせいだと思うが、かなり疲れが出たので早く寝た。でも舞台を見て元気が出たせいか、怪しげな夢を見て朝起きて苦笑してしまった。極力いろいろなものに触れていかなければいけないなと思う。体力的に結構大変なんだけど。

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by Luke Peterson

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