スカルノとヒトラー/アルストロメリア/思ってたのと違ったろ
Posted at 09/01/18
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昨日帰京。列車の中では以前買った西川栄明『木の匠たち』をぱらぱらと読む。ただだいぶ疲れていたようで、電車の中ではほとんど寝て過ごした感じだった。帰りに『ゼロサムWARD』を買って帰る。
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今朝起きたら9時半。昨夜もほとんど1時には寝たはずなので、最近になく長時間寝たことになる。さすがにだいぶ疲れは取れた感じだが、やはり信州は寒いので、暖かい東京だと体も楽になるということなんだと思った。
しかしそういったわけで朝の日課のモーニングページとブログの更新を済まさないうちに友人から電話がかかってきて、また例によって長話をしてしまった。最終的に電話を切ったのは1時半。でもまあひとしきりのお喋りと、最近花を生けているという話をした。それはいいことだ、と言ってくれて少々意を強くした。
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図書館に、借りようと思っていた本を借りに行く。ベネディクト・アンダーソン『比較の亡霊』(作品社、2005)。これは面白そうな感じ。スカルノがヒトラーについて語った話がアンダーソンの世界をひっくり返した、というのはぞくぞくするような感じがあって、我々が感じているようには世界を感じていない人たちがいるという事実に気がついたときの途方にくれ方というのが本当にリアルに感じられて面白かった。逆に彼らにとっていかにヒトラーやナチスが心の傷になっているかということが改めて分かって興味深かったということもあるが。
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ついでに他の本も二冊。高柳良夫『ひと目でわかる盆栽作りの基本とコツ』(大泉書店、2002)と『假屋崎省吾の百花繚乱』(講談社、2005)。盆栽はまあ、まだ手が出せるような状況ではないが興味は持ってるから。『小早川伸木の恋』で重要な小道具として出てきたのが印象に残っている。『假屋崎省吾・・』はぱらぱらと見ていて、はっとするような生け方の花があったから借りてみたのだ。この人はもともと草月流の勅使河原宏の弟子だそうで、草月流はもともと前衛的なのだが、この人のいけ方は華やかだなあと本を見ていて思った。
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江東図書館までいったので、ついでに隣にあるジャスコで買い物をする。万古焼の器のフェアをやっていたので緑っぽい色の水盤と茶色っぽい大皿と二枚買う。一枚480円だったし。お昼の買い物をして、花を見て、結局アルストロメリアという紫色の花を買った。あ、伊勢屋でおはぎを二つと。いろいろ乗せて自転車の前籠に入りきらないほど。でも最後にクリーニング屋でシャツ4枚取ってきて、ついに籠から花束が落下した。
家に帰ってきてアルストロメリアを生ける。万古焼の水盤のうす緑色に紫色がよく合う、というか、緑と紫って合うんだなと初めて思った。剣山を使わず先週「野の花 司」で買った花留めを使ってみたのだが、これはこれで面白い。ただ剣山の方が正確に留まるなあとは思う。東京ではまだ剣山を入手してないので、どこかで手に入れなくては。

『ゼロサムWARD』を買ったのは、『ランドリオール』の番外編が載っていると作者のブログで読んだから。面白かったが、もともとウェブに載せるつもりで描いたものらしく、コマ割が直線的でざっくりとしていて、絵も作りも全体的にかなりラフな感じになっていたのが少し物足りなかった。改めて単行本を見直してみて、実はこの作品は相当自由奔放なコマ割をしていて、ということは相当考えて練りに練ってページを作っているのだということがわかった。そういう意味で今回の番外編は、改めてこの作品を見直すいい材料になった感じがする。
いかネタバレでなおかつこの作品を知らない人にはまったくわけのわからない話になるのだが、ティティが学長の仮執務室に呼ばれて問答を交わす場面では、イオンの出現にカイルたちが励まされて命がけで戦ったことに、逆にイオンが傷ついたということが、本編で読んでいるときには分からなかった。イオンはDXの代わりに戦ったつもりだったのに、そのことの意味が全然違っていたということを、ティティは気づいていてそれを利用したということにティティ自身が罪悪感を感じ、それを学長に打ち明けている。13巻のイオンとDXの会話で「みんなDXがいたらなって言ってたよ」「そんなのおまじないみたいなもんだ」「そうだね。お兄の代わりしたらわかった」「俺の代わり?ふーん。思ってたのと違ったろ」「うん」というのがあるのだが、この辺のところの意味がわからなかったのだけど、「おまじない」というのは、「ルッカフォート」という名の持つ力、つまりいわば「王のためなら命がけで戦える」、ということで、その自覚のないイオンがその代わりをしたことで返ってみんなを危ない目に合わせた、ということを「思ってたのと違ったろ」といってるのだなと思った。DXはそのことに自覚的なので、むしろみなを危ない目に合わせないためには自分がどう行動したらいいか、という方向で動いたに違いない、ということに気づいてイオンは落ち込んだわけだ。
マグナルのエピソード、フィルのエピソードもいいが、痩せたトリクシーが「跪きなさい」とフィルにいうところはややコワイ。トリクシーは太っているとこの口調も穏やかでいいが、やせて美人だとコワイということが分かった。マンガの登場人物というのはいろいろと考えなければいけないところが多いんだなあとこういうものを見るとよく分かる。それにしても、本編はとても面白いんだけど省略が多くてなかなかつかみづらいところも多いので、ときどきこういうextraが入ると物語の理解には役に立つなあと思った。
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