川原真由美さんのイラスト/準備段階

Posted at 08/10/21

昨日。午前中友人から電話がかかってきて少し話す。何というか話がかみ合わない部分があったのだが、いいたいことはよく分かったのでありがたく。やりたいことをやらない、ということが逃げなのだ、ということは最近私自身も思っていたこと。

自然な体をとりもどす女性のためのじぶんで治る整体法
野村 奈央
ソニー・マガジンズ

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野村奈央『自然な体をとりもどす女性のためのじぶんで治る整体法』(ソニー・マガジンズ、2007)を読みながらみぞおちの緩め方、頭の緩め方、仙骨を動かす、足首回し・・・といろいろやって見る。立ち読みしているときも思ったが、イラストレーションがとてもいい。分かりやすいし、こうすればいいのだということがよくわかる。体の描写に量感があって、魅力的だ。基本的に、デッサンが非常に正確で、体の中の骨格もところどころに描かれているけれども、本当にそこに納まっている感じがする。こういうからだ関係の本は今までいろいろ見てきたけれども、このイラストレーションはぴかイチだと思う。川原真由美という人だ。注目したい。

こういうからだ関係の本で、イラストの占める重要度は大きい。なのに今まであまりよいイラストに当たっていないのは、挿画家が体のことをあまりよく判らずに描いているからではないかと思う。カラー写真で全部やろうという方針の本もそれはそれで分かるが、写真では構造を図示することができない。全生社の野口晴哉の著作のように図を一切出さないというのも一つの見識(講習会に出席しないで本当に理解することは出来ないから)だとは思うが、「迷える子羊」にとってはこういうイラストによって目の前の霧が晴れることもある。記述の内容もとてもわかりやすく、この本は思った以上の収穫だった。

一日いろいろなことをしつつ、それに応じて考えていく。今自分からやろうと思うのは体を整えること、フランス語を学ぶこと、仕事の基盤を整えることなど、何かやるための準備段階だ。何をやるのかはまだわからないが、とにかくやろうという気になること、やりたいと思うことをしっかりやっておくことによって、次の段階が見えてくるのではないかと思っている。

夜は芝居をしていたときの仲間、安田理英が出演する「そのだりん ひゃくものがたり」を見に新宿に出かける。久しぶりに膝を抱えて小さな座布団に座る芝居を見る。いや実際、10年以上行ってないんじゃないか。FOMALHAUTの酒井君も来る。内容は、白猿の夢魔が若く美しい女を連れ去りハーレムを作り、奪われた夫がそれを救いに行く、というもの。テンポが一定すぎていて、タメとか間とかが作られていないのが残念な感じがした。本来舞踏手である安田が芝居をしていることも含め(踊りと考えた方がいい場面がほとんどなのだが)彼女のベストパフォーマンスとはいえないけれども、頑張っているなと思った。この年になると、続けていくということ自体に気が遠くなるようなパワーを必要として来るもの。その中でベストのものを追求していくのは本当に大変だが、いろいろな意味でよいものを見たという感が深い。

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Title background photography
by Luke Peterson

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