関心地図/古雑誌恐るべし/日本を相対化する視線

Posted at 08/09/13

今まで自分が集中して関心を持ったことのある事柄、および作家、というテーマで書き出してみたら、思いついたり手元にある本で確認できただけでも70件あまりずらずらと出てきて、実に多くのことに集中的な関心を持ったものだと驚いた。数年かけて取り組んだテーマはそう数多くはないが、半年ほど取り組んだり熱中して読んだりしたものでもかなりある。今回は一月近く以上が基準といえば基準か。

書いてみると、途中になっていてまだ続きをやろうと思っていたテーマとか読んでおこうと思っていたのに読んでない本とか、そういえばこの人のあれはまだ読んでいなかったとか、この人の作品にこういうふうに考えて取り組んでみれば面白いのではないかとか、そういうアイデアがいろいろとわいてくる。もともととても関心があったり、好きだったりした作品やテーマだから、見ているだけでも楽しい。こういうのを『関心地図』とか『偏愛マップ』と呼ぶ人がいたが、今関心がある、という限定してしまうとどうも痩せたものになってしまうが、数十年のスパンで考えてみるとかなり豊かで楽しいものになると思う。そこからいま自分のやりたいこと、目指すべきもの、志もまた、浮かび上がってくるのではないかと思う。

今日はそういうことを考えたり本を引っ張り出してみたりしていたが、押入れに積んであった『VOICE』の2004年2月号がけっこう充実していることに気がついた。合田佐和子の作品の紹介、さいとう・たかをのインタビュー、和田秀樹の現代教育批判、大東亜共栄圏・大東亜会議をめぐる深田祐介と福田和也の対談など。特に和田秀樹の「大学教授」批判は実に鋭く、その本質への切り込み方、抉り出し方には戦慄さえ感じた。

4年前の雑誌というのは、論者の論点が現在はどうなっているかということを検証することが出来るので、誰が信頼できる論者なのかなど、かなりよく分る。古雑誌恐るべしである。

読んでなかった清岡卓行『アカシヤの大連』(講談社、1970)を東京に持って帰ることにし、また堀田善衛の『広場の孤独』を読むために『日本の文学』73巻(中央公論社、1968)を図書館で借りてきた。

この二作品とも芥川賞受賞作品。戦前から芥川賞は外地の作家の受賞が多い。今回の楊逸の受賞やその作品とのかかわりをこういう作品を振り返ることで考えてみるのも何か得るものがあるかもしれないと思う。少なくとも日本を相対化する視線が両者にあることは確かだ。

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