衝撃的なニュース二つ：坂井泉水さんと松岡農水相

今日は衝撃的なニュースが二つ飛び込んできた。

昼前に近くのイタリアンレストランに入ってバジルとトマトのスパゲティを注文し、来るまでの時間にNNNnews24を携帯で見ると、ZARDの坂井泉水さんが病院の階段から転落死したとのこと。びっくりした。ZARDは特にファンということはなかったが、やはり一時代を築いた人。40歳で癌を患い、転移もしていたというのも痛ましい。慶応大学病院は何度か行ったことがあるためか、生々しい感じがある。今ネットで見ると飛び降りた形跡もあるらしい。もし事故的な転落死だったら慶応病院側の責任は重いなと思っていたのだが、どういうことになるのか。

その後神保町で本を買い、新宿に出て新宿の町を散策し、カフェユイットで久しぶりにお茶を飲んで、日本橋まで戻ってきたらキオスクには「ZARD転落死」に並んで「松岡農水相自殺」の衝撃的な文字が。一瞬目を疑った。再び携帯でニュースを見ると、議員宿舎で首を吊ったらしい。現職大臣が自殺するなんて、記憶にない。

家に帰ってきてテレビをつけると、二つのニュースを繰り返しやっている。安倍首相も映っていたが、やはり相当衝撃を受けたようだ。松岡農水相も慶応病院に運ばれたという。病院も大変なことになっただろう。

松岡氏の心中に何があったのかはわからない。石原慎太郎は「彼もサムライだった」と言っていたが、何かの責任を取っての自裁なのか、それとも追い詰められての死の選択だったのか。緑資源機構の事件が現職大臣の命を奪うほど大きな事件だったのか。あまりに構図がわからなすぎて何も言えない。

安倍政権にも大きな衝撃だろう。先週の年金納入者不明5000万件の処理に対する発言が総理自らかなり尊大な印象を与えたし、これは下手を打ったなと思っていたが、何とか週末のうちに回復策を打ち出せたかなと思っていたのだけど、今回の事件は追い討ちというにはあまりに大きな追い討ちだ。精神的なダメージは計り知れない。

戦後の現職閣僚の自殺は初めてだという。その記事が正しければ、自決した現職閣僚は、終戦前日の阿南陸相以来だと言うことになる。阿南陸相は、敗戦を陸軍内に受け入れさせ、「一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル」という遺書を残して自決した。その遺書は今でも靖国神社の遊就館に収められており、私も拝見したことがある。

松岡農水相の心は、どこにあったのだろうか。

ご冥福をお祈りする。