ナポリを着て死ね

Posted at 06/11/01

昨日書いた事態はやや落ち着きつつあり、まあ暫く予断は許さないがなんとなかるかなという感じになってきた。しかし今朝はその後始末のために職場中を探し物をしまくるというはめになった。自分がしまったものでないものを探し出すのは大変だ。しかしいくつもあった探すべきものをすべて探し出せたので、思わず「私は凄い!」と心の底から思った。結局自分のためでなく、人のためになる仕事というのはうまく行くことが多いのだなと思う。自分のためばかりを思ってしみったれた動きをしていると、あんまりうまく行かないみたいだ。

ひまな時間は『ナポリ仕立て 奇跡のスーツ』を読みつづけている。職人たちはほんとうに個性的で、片瀬・池田の両氏はその特徴を上手くつかんで巧みに描き出している。しかし、結局は写真に写された各々のスーツのなんともいえない存在感に圧倒されてしまうのだ。これがスーツなら、私が今まで着てきたものはいったい何なんだ?と思わざるを得ない。体にぴたっと吸い付くようであり、また体の線を思いがけなく描き出すものであり、上襟と下襟のつなぎ目(ゴージ)が自在であり、胸を作るライン、全体のドレープ、どれもこれも魅了されてしまう。ナポリの仕立て服の威力と言うのは凄いものだなと思う。表紙には「ナポリを着て死ね」と書いてあるが、全くそうだ。

ナポリ仕立て―奇跡のスーツ

集英社

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11月に入り、だいぶ冷え込んできた。山の色も古い陶磁器のように緑と茶と黄色と赤が微妙に入り混じった色。寒いのはなんだが、風景としては、一番好きな季節だなと思う。そういえばネットにはじめてホームページを作ったのも7年前の11月だった。そういうことをしたくなる季節なのかもしれない。

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by Luke Peterson

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