パレスチナ選挙におけるハマス圧勝
Posted at 06/01/29 PermaLink» Comment(0)» Trackback(1)»
ここ数日のニュースで最大のものは、パレスチナ評議会選挙におけるハマスの圧勝だ。いわゆるイスラム過激派組織としてしか西欧社会には認識されていないが、イスラエルに対する軍事的な闘争を進める一方でアラファト体制のもと万年与党であったファタハに対する最大野党としての性格が今回は最大限に評価されたと考えるべきだろう。すなわち、パレスチナ社会で「正常な」議会制民主主義が成果を挙げたと考えるべきである。テロリスト集団であるということだけで評価しようという態度は破綻せざるをえないだろう。
カンボジアのポル=ポト派と同様に、いかに内実を変化させつつ周囲と協調する勢力に変化するか、させるかという方向で考えざるを得ないのではないかと思う。しかし実際問題として、米欧諸国のハマスに対する拒絶感に絶対的なものがあるのも事実だろう。2001年のテロ以来、テロリストの主張をも三分の理があるのではという善意の想像力は頑強で強烈な決意のもとで放棄されている。そうした感情はもちろん理解できなくはないけれども、911で殺されたよりも遙かに多くの人々が数十年にわたって殺され続けているパレスチナ人の感情も理解してはならないと断言することは私には適当だとは思えない。
実際、ハマスが原理主義的な集団であると言うならば、イスラエル国家もある種の原理主義的な成り立ちをしているというのも言うまでもなく事実であるわけで、どんなに難しくともお互いに譲歩しあう以外の線で問題が「解決」することはあり得ない。お互いに存在を認めず、「蒋介石を相手にせず」的な態度をとり続けて解決することがあり得ようはずがない。正直言ってファタハの体制は少々限界に来ているので、ここでハマスに現実主義的な路線に少しでも近づいてもらうしか平和への道はなかろうと思う。
しかしそれにしても、アメリカやイギリス、ドイツやフランスはこのハマス勝利という現実の先にどのような戦略を描きなおそうとしているのだろうか。今のところそれが全く見えて来ないために、原則論的なことしか私にも書きようがないのだが、どこからかでも何か秀逸なアイディアが出てくることを期待するしかないのか。雲をつかむような話ではあるのだが。
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from ブログ界の正論 at 06/02/01
「テロ組織」を超えて 民衆に対して草の根の慈善事業を積み重ねてきたハマスは、アルカイダなどのテロ組織と違い、暴力によるパレスチナの独立を望まない「民意」によって第一党に選抜された。正常な民主主義の勝利とも言えるこの画期的な出来事を、「テロリスト集団が政権.
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