「ワルプルギスの夜」と学校教育による世界観の科学化・近代化/言語論的転回以降の世界観の再非科学化についてなど

Posted at 24/04/17

4月17日(水)雨

昨日の夜遅くから、久しぶりに雨が降った。3月から4月にかけて雨が多かったからしばらく晴れて桜やその他の花もよく咲いていたのが楽しい気持ちになったのだが、今日は晴れていたらタイヤ交換に行こうと思っていたのだけど、朝のうちは雨が降るようなので明日にでもしようかなと思う。濡れたタイヤを収納するのはいろいろと面倒だから、タイヤ交換は路面が乾いた日にしたい。

このところ体調が微妙に気に入らないところがいろいろあるのだけど、目の使いすぎとか運動不足とかいろいろ考えられることはあって、良い生活の基盤は身体の爽快さみたいなところはあるから、その辺は整えていけたらなと思う。私は基本的に花粉症は大して出ないのだが、今年は割とくしゃみが出たり洟水が出たりはあって、ただ若い頃の一番酷かった時期の目も開けてられないとかくしゃみと洟水が止まらないとかかみすぎて鼻が痛いとか頭がぼーっとするというところまでは行っていないので助かっている。まあ体のこうした反応も一番ひどい時期を経験しているとそれほどではない、と思えるのはある意味気持ち的には楽だなと思う。

昨日はブログを書くのが午前中遅くまでかかってしまったのでその後の仕事が押せ押せになり、銀行の仕事も最低限になってしまったりそのほかでも仕事の打ち合わせをしたりで家に帰ってきてから郵便局に税金を払いにいく用事を忘れていたことを思い出し、昼食後に出かけた。なんだかんだとやることが多くて、頭の中がふわっとしてちゃんとやれているかどうかを後で確認しながらやっているという感じになっている。まあ4月のこの時期はいろいろと支払いが多いということもあり、そのやりくりみたいなことに意識を取られるということが多いのだが。

夜は夕食を食べてから横になりたい誘惑をなんとかクリアして入浴してから寝る。朝に入浴を回すと朝の仕事が滞るなと思ったからなのだが、そういえば「忘却バッテリー」の放送があるなと思ったけど寝るのを遅くするよりはと後にした。

***

朝5時ごろ起きてからブログに書くことを考えていたのだが、ちょっと思いつかない。Twitterにヒントがないかと見ると相変わらず男女論のツイートが多く、ちょっと食傷気味である。そんなにフェミニストの相手をすることもないのにと思うが、反論しておかないと押し込まれてしまうというのがwokeの怖さでもあり、まあ頑張ってくれてる人は頑張って欲しいという感じではある。

https://shonenjumpplus.com/episode/17106371853064374988

ジャンププラスをいくつか読んだが「エクソシストを堕とせない」で魔女のサバトを教会のエクソシスト達が手入れに入る、という場面が描かれていたのだが、感想を読んでいたら「次回更新はワルプルギスの夜!」と書いてあったので、そういえばゲーテの「ファウスト」にも「魔法少女まどか☆マギカ」にも出てきたなと思い、少し調べてみると4月30日から5月1日にかけての夜のことだとわかった。つまり冬から春になる祭典で、これはちょうど半年後の秋から冬になる「ハロウィン」と組になるのだなと思う。

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考えてもあまり良い案が出てこないので出かけることにし、車で少し離れたセブンイレブンまで行った。もう雨は止んだかと思っていたのだが走っている途中で結構雨が降ってきて、さて今日はタイヤ交換はやめたほうが良さそうだなと思ったり。モバイルSuicaをチャージしてマガジンと「葬送のフリーレン最新話掲載」と表紙にあったサンデー、それにコーヒーを買った。セブンのコーヒー、120円になっていてこういうものは容赦なく値上げしていくなあと思う。

私の書きたいこととか専門とかいろいろ考えていて、先程の「ワルプルギスの夜」のことを考えていて、悪魔だとか魔女だとかそういうことには多分詳しい人がいるだろうから自分があえて調べて書くほどのことではないなと思ったのだけど、そういえばヨーロッパでは「4月は残酷な月」だが、春の遅い地域では5月1日にメイデイ、いわば春祭りを祝うというのはどこかで読んだなと思う。

それが印象に残っているのはフランス革命についていろいろ読んでいるときに、革命はある意味民衆にとっては祭りだったわけだけど、革命1周年を記念する1790年7月14日の「連盟祭(革命記念日、パリ祭の起源)」でこのメイデイを象徴するメイポールが建てられたりこの祭典の当時の土俗的な民衆文化との延長線的な性格についてもどこかで読んだなということだった。(多分この本だったと思う)

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フランス革命は近代の始まりを告げる市民革命ないしブルジョア革命だと言われているわけだけど、1980−90年台の革命200年の時期に出てきた新しい研究の中でより古俗的な性格の残存についても指摘されていたのだが、そういう意味ではこの革命の時期自体はまだ「近代」ではないのだよなと思ったわけである。

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例えば「ファウスト」を読んでいると、ゲーテが描く「ワルプルギスの夜」というのはかなりリアリティがあるというか、彼自身がその世界に生きていなければそういうリアルは描けないのではないかという感じがある。ゲーテは光学を研究した科学者でもあり、また文豪であるだけでなくフランス革命軍(市民の徴兵の軍隊)がドイツの諸侯軍に初めて勝利したヴァルミーの戦い(1792年9月20日)に従軍し、「この日、この場所から世界史の新しい時代が始まる」と記したことも知られている、歴史感覚の持ち主でもあったわけである。そういう彼が民衆感覚をリアルに描き出すことができたのは、少なくとも一般の人々がそういう世界に生きていたからだろうと思うし、また彼自身も半分はその世界に生きていたということなのだろうとも思う。

「近代」というのも定義の仕方はいろいろあるけれども、「近代」と「前近代」の何が決定的に大きく違うのかといえば、人々が民話や伝承、素朴な信仰などの世界に生きていた時代から、それらは「迷信」であるとか「非科学的」であるとか民衆自体が考えるようになるという変化が起きた時代以降が「近代」だ、という考え方ができると思う。そうなるとつまりそれは民衆に広範に公教育、特に義務教育が施されるようになったことが大きな転機になると考えられるわけで、それはつまり19世紀である、ということになる。

近代の公教育がそれ以前の民衆教育とどこが違うかといえば、一つには国家による網羅性の問題があり、もう一つには教育が科学的・合理的精神によって行われた、ということにあるだろう。近代国家の支配の及ぶ地域ではあまねく人々に科学的・合理的精神が叩き込まれるようになるというのは、古い神々への信仰の終焉を意味するし、キリスト教世界などにおいても非合理な神学的要素をなるべく合理的に解釈しようとするような動きも生まれてくる。

なぜ学校教育がそのような動きを推進したかといえば、近代国家および近代資本主義社会が必要な人材を育てる必要に迫られ、それが学校教育の役割になったからなわけで、つまりは徴兵されて戦える兵士としての教養、工場労働者として働ける最低限の知識、というものが民衆教育に必要とされたからだ。軍隊も商工業も最低限の科学的知識・合理的思考が必要とされる場所だから、それのできる人材を育成することが初等教育の使命だったわけである。

そういう過程で、民衆的な信仰や感覚、「ワルプルギスの夜」とか「魔女」とかは近代の学校教育や産業革命、徴兵制などによって根こそぎにされていき、文学の中でもそうした信仰が誰もが共有できる感覚としては描かれなくなって、むしろ否定的に描かれるか、よりフィクションの世界の中で楽しむものになっていったわけである。

まあ人は合理的にのみ生きるものではないからその後も民間信仰や都市伝説、西欧的近代化の浸透度が低い地域の信仰や哲学などが近代化された社会に流れ込んでオカルトブームやスピリチュアルブームが起こったりすることもあるわけだし、また国家による一元的な学校教育制度が作られず州によってさまざまな違いが生まれたアメリカ合衆国がむしろキリスト教信仰に熱心な国として残ったりするなど、世界は一様ではないわけだが、イスラム教世界における近代科学の受容過程などその点について知りたいことは結構あって、「世界観の近代化過程」みたいなものはもう少し考えていけると面白いかなとは思った。

1968年の文化革命以降は特に科学的真実・客観的事実よりも個人の主体性による認識の地位が強められ、「言語論的転回」の中で科学的記述の中にも階級制や性・人種などの問題が内包されているというような指摘が出てきて生物学的性とは別に本人が主張する性が重視されるようになるなど、ある意味再度の「非・科学化」が起こってきているという側面も現代にはある。知識人であるはずの大学人が原子力発電所の危険性や事故後の福島の状況を過度に危険視する言説をばら撒いたりするのもそうした「非科学化」の一環だろう。こうした現象を全体的にどう捉えるかという視点が現代に最も必要とされていることかもしれないとは思う。

そういう意味で、その前段階である「世界観の近代化過程」を見ていくことは現代にとっても意味のあることかもしれない。

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