「未来のためにできること」/保元の乱と平治の乱/市民結社と日本の市民社会の成熟

Posted at 23/08/30

8月30日(水)曇り

昨日も1日暑かった。朝この時間は涼しい感じがするのだけど、でも今朝は汗をびっしょりかいて目を覚ました。2階は暑いので1階の居間で寝てみたのだが、それでも暑い。外に出るとひんやりするから、寝入り端くらいの時間は2階で窓を開けて寝た法が良かったかもしれない。

昨日は朝ゴミを出したりし、涼しいうちにと9時ごろから草刈りをしたが、すでにとんでもなく暑く、しばらくやってたら死にそうになったので早めに切り上げた。夏は1日に数回下着を替えないと持たない時があるけれども、昨日も草刈りの後は流石に替えた。

昨日は少し保守から離れたものを読みたいと思い、でもどういうものが自分にあるかなと思ったが、アフリカに関すること、マンガに関すること、そして歴史に関すること、というだなと思う。noteが文藝春秋と業務提携して「SDGs」に関する「未来のためにできること」という1000字程度の原稿を募集していたのでかいてみようと思って未来のために最も重要だと思う情報リテラシーと科学技術リテラシーについて書いたら4000字を超えた。とりあえずnoteの方には投稿したが、募集要件を満たしていないのでまた違うものを書いてみたいと思う。

書いた時に一度間違って投稿してしまったので投稿時間が昨日になっているけれどもすぐ下書きに戻して、結局その間読めなかったのでどうもこのシステムは変えてほしいのだが、まあこちらの方も読んでいただけるとありがたいです。

https://note.com/kous37/n/naf81b3b28976

昨日主に読んでいたのは歴史部門、日本中世史の「平治の乱の謎を解く」だった。昨日は78ページまで読んだが、保元の乱が白河院の乱脈な政治の後始末であり、美福門院の勢力による左大臣頼長の追い落としみたいな解釈が書かれてあって、そういう感じにまとめるのが一番わかりやすいんだなと思った。これまでは天皇家内の後白河天皇・崇徳上皇の対立と摂関家内の忠通・忠実と頼長の対立というふうに読んでいたけれども、後白河擁立はもともと美福門院の猶子である後白河皇子ののちの二条天皇擁立のためであり、また関白忠通も何か影が薄く、そういう構図は成り立ちにくいなと思っていたのだけど、美福門院勢力が左大臣頼長勢力を排除したクーデタ、というふうに読めば確かにわかりやすいと思った。


平治の乱は二つの段階があり、一つ目は後白河院の寵臣の藤原信頼が源義朝とともに保元の乱で事実上の執権として権力を握った藤原信西を排除したクーデタがあり、二つ目は二条天皇を六波羅に迎えた平清盛が信頼と義朝を打ち破った合戦である。これは平氏、平清盛の政権樹立における大きなエポックになったわけだが、大内裏で信頼らの側にいた二条天皇が三条公教らの策謀で六波羅に脱出したところが面白かった。後白河院も同様に脱出して六波羅に入るわけだが、寵臣である信頼をどの時点で身限ったのかは読んでいた限りではよくわからなかった。現在78ページ。

「論点・西洋史学」はIV-8「市民結社(ボランタリ・ソサエティ)」を少し読む。16世紀から20世紀にかけて市民の自発的な参加によるさまざまな結社が作られ、ハーバーマスはこれらにより公共圏が形成されたとするなど、近年評価されている概念らしい。私のイメージとしてはロータリークラブやライオンズクラブなどの感じだが、フリーメーソンのロッジなども含まれるようで、確かにフリーメーソンもオカルト的にではなく市民結社という角度から分析するとちゃんと歴史の一部として読めるなとは思った。この辺りはイギリスで特に発達したようだが、類似した概念であるフランスなどの「サロン」であるとか、百科全書派の集まり、アカデミーや王立協会などの半分公的な集団、あるいはジャコバンクラブなどの政治性の強い集団、大学におけるカレッジの学生団体などとの関わりはどうなるか。商工会議所などの業界団体もまた私的な部分が強い場合もあるし、ボルドーの商業会議所はジロンド派の議員たちを多く輩出しているわけで、革命史にも関わってくる。このあたり、調べてみると面白そうな感じはするし、近代から現代にかけての日本における市民結社の歴史みたいなものも面白いかもしれないと思った。

まあこの辺りは考えていると面白いので、私は根本的に18世紀から19世紀にかけての市民社会の変化みたいなものに関心があるのだなと思う。この辺りを見ていくと日本が市民社会として成熟していくのに何が足りなかったのかとかその辺も見えてくる感じもするし、この辺りを勉強してみても面白そうかなとは思った。

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