ウィリアム・バードとか「エクソシストを堕とせない」とか

Posted at 23/07/01

7月1日(土)雨時々曇り

7月になった。2023年ももう後半戦ということか。茅の輪くぐりにはいかなかったが、本来この辺で一度今年の穢れのようなものを祓った方がいいのかもしれない。昨日から断続的に雨が続いているけど、少し雨が上がると鳥や動物たちがすぐ活動を始める。予報は雨だから草刈りの人たちはそんなに出てこないとは思うが、晴れても静かに過ごせたらいいのになとは思う。自分もやらなければいけないのはまだできていないのだが。

火曜日に窮屈な姿勢で運転していたら腰がおかしくなったのがまだ尾を引いているのだが、これはその前の日曜日に近来になく飲んだことも多分影響していて、そういうコンディションの変化にうまく対応できていないということだなと思うのだが、たまに腰痛がくると母の腰の痛みからの動きにくさなども多少は理解できるなと思うので、まあ人間を知る行程の一環ではあるよなとは思う。

https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=0935_01

朝、隣町まで給油に行こうと思ったのだがあまりガソリンが減ってないこともあり、腰がイマイチだからそれはやめにして近場のファミマと西友で買い物をして帰ってきた。まだ6時台なのにセルフレジが開いていて客もたくさんいて、やはり土曜日だからなのかなと思ったり。車の中でFMをつけていたらビバ合唱でウィリアム・バードの特集をしていてとてもいいなと思った。バードはエリザベス朝の作曲家なので分類としてはルネサンス音楽ということになるけれども、和声の使い方がまじうまいというか、完全5度ってこんなに綺麗なんだなと感動したりしていた。CDは持ってないので少し探してみようかなと思った。

昨日は午前中に母を病院に連れて行ったが、ちょうど雨が強くなった時間だったので先に屋根のある場所で降ろしてから車椅子でロビーまで連れて行き、車を駐車場に回して自分は傘をさして歩いて行った。帰りはかなり小降りになっていたので駐車場まで車椅子で行き、乗り込ませて少し話などした。

***

「エクソシストを堕とせない」は木曜の夜の蔦屋が閉まる直前に買いに行って1巻から5巻まで揃った。なんというかいろいろ考えさせられる作品で、今まで出てきている「七つの大罪」の魔王たちは淫欲のアスモデウス、強欲のマモン、嫉妬のリヴァイアサン、暴食のベルゼブブ、それに最初から出ていてまだ明確な動きを見せていない(リリンのイムリを神父くんを誘惑させるためにつかわしてはいるが)憤怒のサタンということになる。あとは傲慢のルシフェルと怠惰のベルフェゴールということになるが、まあいわば宗教的なテーマと大衆性の絡み、こういうのは永井豪「デビルマン」以来日本のマンガではずっと扱われてはきていると思うのだが、そんなに好みのテーマでもないのであまり考察はしてこなかった。

ただこの作品はなんというかどうにも引っ掛かりを感じるのでつい読んでしまっていて、単行本も結局買ってみた。これはアニメになったらどういう表現になるのだろうとか、気になるところはいろいろある。

やはりポイントは「キャラクターが悪魔たちも含めて童顔」ということであって、人間界にやってくるときは魔王たちはリヴァイアサンを除いて大人キャラとして出てくるのだが、ゲヘナつまり地獄へ帰ると童顔になっている。天使たちと悪魔とがアイドル対決をする「サイハテ四重奏」ではエネルギーが消耗すると見かけが子供に戻るという設定になっていて、「エクおと」もそういう設定なのかもしれないし、この辺もどういう意味があるのかは気になるところだ。

魔王たちは倒されても死ぬわけではなく、地獄に帰っていくだけで、今のところ人間=エクソシスト側も主要キャラは死んでないから(先達の死の描写はあった)まだバランスは取れているが、人間が生きている限り罪が滅びることはない、ということなのだろうと思うし、魔王たちの妙な人間臭さは多神教世界の住人である我々にとってむしろ見慣れた親しいものでもある感じもし、こうした魔王たちもおそらくはキリスト教にとっての邪教の神である中東や地中海世界における古い神々がこのような形をとって生きているのではないかなという気はした。

また第1話で滅ぼされたアスモデウスがこのときはいかにもな娼婦として立ち現れたように見えてその「妹のサラ」に取り憑いていたのだけど、サラは「トビト記」のアスモデウスの挿話に出てくるアスモデウスが取り憑いた娘の名なのだが、現在の展開でも関わりが出てくる感じなので先を楽しみにしたい。そして今回はアスモデウスは「娼婦」などではなく「世界の歌姫」として人間界に潜伏していて、しかも「肉欲」を否定するような形で「神父くん」の信頼を得るという形になっていて、この辺りもどういう展開になるのか楽しみだ。

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