日本に未来はある

Posted at 23/01/07

1月7日(土)晴れ

毎日よく晴れている。今朝の最低気温はマイナス5.5度。寒いと言えば寒いが、連日の寒さに比べれば少しマシかなと感じさせるところもある。昨日が小寒だったから立春までは寒中ということになるが、年末の方が寒かった感じもしなくはない。ただ芯から冷えるというか、底冷えをするようにはなってきたなと思う。

何が正しくて何が正しくないのか、という問題については、最終的には自分がどういう立場を取るか、ということでしかないという部分はあるなと思うのだけど、それではなぜその立場を取るかという最終的な踏ん切りのようなものを取る根拠が、正しさなのか利益なのか好き嫌いなのか衝動なのか敬意なのか合理性なのかシンプルさなのか愛なのかみたいなことは、人によってさまざまなのだろうなと思う。そこはつまりは「倫理」の問題ということになるけれども、ここはもう少し掘り下げないといけないだろうなと思う。

個人として体感的に大事な権利だと思うのは「自由」なのだが、「平等」や「生存」に関してもなくては困ることはある。政治的に「保守」が大事だと思うのは、進歩主義や合理主義が人間が今まで作り上げてきたものを理想だけで破壊してしまうことへの危惧、つまり設計主義への懸念ということが一番大きいのだけど、現状はまさにその意味で解決しなければならない問題が山積しているなという感じはする。

経済・社会的に大事だと思うのは「生存」と「平等」だと思うが、特に経済的な平等というのは実現が難しいだけにやはり政府の介入がある程度は必要だと考えるという意味ではケインジアン的な立場だということになる。課税はやはり累進課税的な方向性が必要だと思うし、消費税のような逆進性の強い税はやめるべきだと思う。ただ国民経済に活力のようなものが重要であることは確かで、現在の経済財政政策はそれを喚起するのに不十分だし、少子高齢化の掛け声が強すぎることがその活力を奪っていることも確かなので、題目でない国民活力増進策が必要なのだろうと思う。

その意味では「日本に未来はない」というような言説がまことしやかに語られているが、そんなものが活力の敵であることは間違いない。人が人として生きていて、それなりに生存も確保できるようなこの国で、未来がないなどということはあり得ないわけで、必要なのは対策であって諦念ではない。

ただ多くのフリーライダーを養う余裕がそんなにないことは確かだから、働ける人の仕事を作ることは大事だし、従来の日本のシステムは継続性を重要視し過ぎていて、少しコースから外れると戻りにくいから業種間移動が硬直的になるなどの問題が多いわけで、だから介護職などなかなか人手が来ないところには給与など待遇面で優遇するような措置は必要なのだけど、それもまたキャリアとして評価できるようなシステムがあるとまた良いのかなと思ったりはする。

大事なのは、若者が未来に期待が持てるような社会にすること、国家の方針を立てることだろうと思う。個人の自由を重視しつつ政治的には保守(というか社会破壊的な左翼的設計主義を抑制する)、経済的にはなるべく税負担を無くしつつ社会的平等を図り、若者が未来に希望を持てるような国家の方針を立てるということが必要なのだろう。言うは易しではあるのだが、できないできないと言ってないでやっていかないといけないだろうと思う。


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