クリスマスの新宿/「世界が世界であり、自分が自分であるための作品」

Posted at 22/12/26

12月26日(月)晴れ

昨日は朝の特急で帰京してお昼を東京駅で、丸善で必要なものを買い、自宅に戻って昼食を食べてからどこに行こうか迷ったが新宿に出かけた。東西線で九段下に出て新宿線に乗り換え、新宿三丁目で降りて地上に出ると、新宿通りが歩行者天国になっていた。その辺を少し歩いて新宿末広亭を見つける。今日は時間がないが、ある時に聞きに来ようかなと思う。以前寄席に行ったのは浅草だったと思うが、それもももう20年以上前だ。

久々に紀伊国屋に行って本を見ようと思ったが体感的に本の配置が自分の思っていた感じと違って探しにくい感じがした。感じとしては以前に比べてツタヤの代官山店とかジュンク堂系に近づいている感じがしたのだが、並んでいるものはなんとなく紀伊国屋系の感じで、そのへんのギャップというかなんというか。本店は工事してだいぶ雰囲気が変わったが、アドホックは年末で閉店するのか、引っ越し作業が行われていた。マンガの並べ方がなんとなく紀伊国屋っぽく意識高い感じがあるなと感じた。

紀伊国屋自体、学生の頃はよくきたし、社会人になってもふいに昔の友達に出会うようなことが紀伊国屋ではあったのだが、自分が本を探す感覚としては丸善本店とか三省堂の方が馴染んでいるんだなと思った。

とはいえ三省堂も立て直されているところだから新しくなったらどうなるかわからないけど。そういえば移転中の新店舗にはいったことがなかったな。八重洲ブックセンターも立て直すようだし、渋谷の東急本店の丸善ジュンク堂も閉店するような話があったから、東京の書店事情もここ数年で随分変わりそうな感じがする。紀伊国屋も地下に入っていた飲食店が無くなっていたし、「新宿に来たときにはよる店」みたいなものがだんだん無くなっていて、結局喫茶店にも入ることがなかった。

何となく買う気もなかったのでどこか休めるところがないかと探したが、昨日の新宿はクリスマスということなのか、ものすごい人出でどこに行っても行列だった。そういえばアニメイトがあったなと伊勢丹の裏に行ったらなくなっていて、スマホで調べたら五丁目の方にあるようなので行ってみたら丸井の男性洋品の館に入居していた。行ってみるとどうも昔のアニメイトの雰囲気と違い、人も多いしまたレジ待ち行列が異常に長大だったので特にほしいものもなかったから探すのを諦めて外に出た。

とりあえずどこに行こうかと思ってなんとなく「ブルーピリオド」で八虎が額縁を見ていた場面を思い出し、世界堂に行ってみることにした。少しは空いているのを期待していたのだがとんでもない、どのフロアも混んでいて、一応一フロアずつ見てほしいものもなくはなかったのだが結局買わなかった。でも相変わらず安めではあった。額縁は印象よりは高い感じがした。

落ち着ける場所はなさそうだったので丸の内線で東京駅に出た。成城石井で夕食の買い物をし、丸善なら日曜のこの時間は空いてるかなと思ってケーキを食べようと行ってみたが、やはりクリスマスだからか家族連れが多くて混んでいたので結局あきらめた。地下に降りて、新しくできた店でチーズケーキを買って家で食べることにした。

***

きのう書いた「自分は自分、世界は世界」という感じのことなのだけど、つまりは自分がどこに所属する人間なのかがわからないということなのだが、自分のいる場所がレディメイドでないのならば自分で作るしかないわけなので、つまりは作家(creator)になるしかないということなのかなと思った。その時その時で自分の居心地のいい場所はないわけではなかったけれども、昔あったものはなくなるし、昔いた人たちも今はどこか別の場所にいる。本当はもっと昔からそう考えておくべきだったと思うのだけど、そういう意味での自分の力に自信がなかったから何かを探していたのだなと思う。

自分が生きたあかしというかせっかくこの世に生まれて何かを残してみたいなと思い、そのためには何かをつくっていかないといけないなと思っていたのだけど、それ以前に自分がもっと自分であるために居場所としての作品をつくる必要があるのだろうなと思った。

考えるべきテーマは才能とか違和感、あるいは保守とか伝統、神、仏、かたちあるもの、歴史、革命、リベラリズム、絵、マンガ、そのほかたくさんある。どういうアプローチをするかは批評とか創作とかさまざまあるが、最近のアートの傾向を見ているとある意味かたち(発表形態)にこだわり過ぎて作れなくなっていた面は大きいのでいろいろそういうものも勉強しながら書いていきたいと思う。

まあ、日々の生活はあるので「日曜作家」ではあるが、人生の残りもそう多くはないからなるべく整理しつつ「世界が世界であり、自分が自分であるための作品」をつくっていきたいなと思う。

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by Luke Peterson

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