井浦秀夫「スティグマ」/石炭火力発電

Posted at 22/02/20

2月20日(日)雪の朝

夜は雨だったのだが、夜更け過ぎに雪へと変わったらしい。結構積もっている。昨日は仕事がいろいろあったこともあり、なんだか疲れが出ているのだが、今日も朝から予定があるのだけど、この雪なのでちょっとどうなるかわからない。いろいろあるなあこの2月。ストーブをつけると暑いのだが、消すと寒いという状態。これもよくあるね。
昨日の朝買った「ビッグコミックオリジナル」は「ミワさんなりすます」を読むために買ったのだけど、掲載されていた井浦秀夫「スティグマ」が面白かったのでバックナンバーを探して読み、また単行本を2巻Kindleで読んだ。刑務所に20年以上入っていた男が出所したらみんな変わっていたという話なのだが、普通と違うのは雪の中で行き倒れになりそうになった時に化生の女に救われ、それからずっと無実を晴らそうとする男についてくるという展開なのだが、化生の女自体も面白いのだけど男の数奇な運命というか、昔の女に会いにいったら結婚して離婚して問題を抱えた息子と要介護の両親を抱えていたとか、その辺の周りの事情が生々しいのにコミカルに描かれていて、身につまされるというか気分が軽くなるというかという展開になっていて面白い。

私なども娑婆でずっと生きていても、30年くらい前のことを考えたらまるで浦島太郎のような気持ちになることもあるし、そういう感覚で生きている人は結構いるんじゃないかなと思った。

***

「資本主義の新しい形」3-2-3脱炭素化を前に立ち止まる日本 を読んでいる。日本は70年代の公害対策として世界先端の技術を持つようになったが、80年代以降は脱炭素技術の開発に関しては停滞している。というのは、日本では「脱炭素化」がコスト上昇要因=競争阻害要因としてしか捉えられていない、というわけである。この機会を新しい投資機会と捉え、産業設備を更新していくことで日本は再び競争力を回復することにつながると主張する筆者はそれが進まない現状を憂えているわけである。

日本の環境技術は、例えば石炭火力発電の発電効率を上げてCO2の発生をなるべく防ぐなどの形での改善は行われているのだが、根本的に他のエネルギー源に変えるということがなかなかできていなくて、世界的に批判されているわけだ。日本ではその辺りが落とし所ではないかという雰囲気なのだが、世界的にはそれは認められていないということなのだろう。この辺りのギャップはなかなか苦しい感じはする。


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