安倍内閣歴代最長在任記録:保守二大政党制は続いている

Posted at 19/11/20

11月20日というともう晩秋だろうか。暦の上では8日に立冬で22日には小雪だからもう冬が始まっているということになる。気温もそれらしくなって来たし、北海道などではかなり雪も降っているようで、季節は確実に巡っている。

大嘗祭も終わり、今上陛下の令和の御代もいよいよ本格的にスタートした、という感じだし、今日で安倍晋三内閣が憲政史上歴代最長の在任日数になるという。私が子供の頃は佐藤栄作内閣だったのでいつまでも佐藤内閣が続く感じだったが、田中角栄が新しい期待を担って総理大臣になった後急激に失速し、そのあとは総理大臣というものはコロコロ変わるものという印象になっていたが、時々中曽根・小泉といった長期政権が出て、しかしそれ以外は1〜2年で替わる印象できていたけれども、第二次安倍内閣が2012年にスタートしてからすでにもうすぐ7年。アベノミクスを旗印に長期政権が続いているのは、安倍さん自身が若かったこともあるし自民党内に有力な後継候補がいないこと、その前の民主党三内閣の印象が最悪だったことなどが大きな原因になっているのだろう。

ただこれだけ長期政権になるともうそろそろ民主党内閣の時の印象があまりない世代も有権者になっているわけで、有権者の意識も少しずつは変わっているのではないかという感じがする。それは野党はダメだという信念が神話化してより野党に不利な方向に変化しているという可能性もあるのだけど。

戦前も自由党・立憲改進党に始まる二つの保守政党が政友会・民政党の二大政党制をうみ、大政翼賛会によって消えるまでの間はその流れがずっと続いていたのだし、戦後も復活した進歩党と鳩山一郎の自由党に始まる流れが吉田茂に引き継がれた後因縁化しつつも自民党に合流し、党内抗争を繰り返しながらも長期政権を続けて、今の野党の流れは結局は93年政変で自民党から分裂した日本新党・新生党・新党さきがけの誕生に始まるわけだから、形を変えての保守二大政党制がダッチロールしながらも続いているということなのだと思う。

現野党が衰退した社会党系の左派政党を吸収し、自民党が公明党と連立することで政権闘争の構図は変わったけれども、基本的には保守二大政党制の流れは続いているのだと思う。現在の対立構造はもう少しちゃんと分析しないとはっきりはいえないが、どちらも新自由主義に毒されていることは確かだがその支持背景はもう少し考えてみないといけないなと思う。

久しぶりに政治史分析みたいなことを書いたが、こういうのもたまにはいいかな。

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