オウム真理教の教祖および幹部の処刑と極東軍事裁判A級戦犯の処刑

Posted at 18/07/06

西日本の大雨は大変なことになっている。日本中かなりの広い範囲で大雨のようだ。私のいる長野県でもかなりの雨が降っていて、場所によっては被害が出ているようだ。なんとか落ち着いてもらえるとありがたいなあと思う。

今日は朝から1995年(平成7年)の地下鉄サリン事件の首謀者、オウム真理教教祖の麻原彰晃死刑囚が処刑されたという大きなニュースが飛び込んできて、なんとなく動揺している。あの日の朝、私は東西線に乗っていて、確か茅場町駅で発煙か何かがあって運転休止とかになり、日本橋まで歩いて都営浅草線に乗って当時勤めていた高校に出勤した。その日は3学期の成績会議の日で、生徒は登校していなかったがテレビを見ていた組合の先生が「サリンだ!」と叫び、みんながテレビの前に集まるとたくさんの消防車の赤いランプが回っている映像が目に飛び込んできた。

「オウムがやったの?」と尋ねると、「まだわからない」という返事だったが、これはオウム真理教だと誰もが思ったに違いない。ご主人が営団地下鉄(現東京メトロ)の駅員をしている先生が慌てて休暇を取って帰ったのをよく覚えている。会議を終えてそのあと恵比寿に出て学年の打ち上げをしたが、日比谷線の入り口は封鎖されていた。

次の日だったか、上九一色村のオウム真理教の教団施設に大規模なガサ入れが行われた。富士山をバックにしたあの異様なプレハブのような施設は嫌に印象に残っている。教祖の麻原彰晃はなかなか発見されなかったが、現金を詰めたリュックと一緒に狭い場所に潜んでいたのが発見され、なんだかそのしょぼくれた感じが嫌に印象に残っている。

その後の捜査や裁判によって次々と事件の実態が明らかにされていくとともに、上祐史浩氏ら教団幹部の動きもまた注目され、その年の1月の阪神淡路大震災とともに、ここが日本かと思わされるような光景が広がった。あの年に日本の雰囲気が大きく変わった、という印象を持っている人は、私だけではないと思う。

あれから23年。教祖ならびに教団幹部は13人の死刑が確定していた。そして今日。

麻原彰晃ならびに井上、早川、中川の死刑が執行された。報道によるとあと新実、岡崎、横山の3人が処刑される可能性があるようだ。

これだけ同日に死刑の執行があると、嫌でも極東軍事裁判のA級戦犯、東條英機ら7人が1948年12月23日、今上天皇の15歳の誕生日に一斉に執行されたことを嫌でも思い出してしまう。

今回の処刑に関しても、「平成に起こったことは平成のうちにカタをつける」と関係者が言っているそうで、嫌でも今上天皇の治世に関連づけられてしまうのだなあと思った。

天皇陛下は色々な意味で昭和時代に起こったことを一つ一つ丁寧に片付けて回られるとともに、ご自分の治世に起こった災害には真摯に被災者に向き合ってこられていた。

数日前、体調を崩されたとの報道があったが、早い回復をお祈りしたい。

米中貿易戦争が本格的に始まったり、プーケットで大量遭難が起こったり、日本中で大雨災害が起こったり、今日は大変な日になっているが、これからの新たな時代の平安を祈りたい。

月別アーカイブ

Powered by Movable Type

Template by MTテンプレートDB

Supported by Movable Type入門

Title background photography
by Luke Peterson

スポンサードリンク













ブログパーツ
total
since 13/04/2009
today
yesterday