五十嵐大介【リトル・フォレスト】が映画化される/コミック・ナタリーの情報力

Posted at 14/01/18

【五十嵐大介『リトル・フォレスト』が映画化される】

リトル・フォレスト(1) (ワイドKCアフタヌーン (551))
五十嵐大介
講談社

私の好きな漫画家さんの一人に、五十嵐大介さんがいる。先頃まで月刊誌『IKKI』で『海獣の子供』という作品を連載されていたのだが、印象に残る独特の絵柄で、不思議な感性を画面に書き留めていく力は他の人にないものだと思っていた。五十嵐さんはどちらかというと『知る人ぞ知る』という作家さんだ。私もツイッターで知り合った方に教えていただくまでは全然知らなかった。

特に私が好きなのはデビュー作の『はなしっぱなし』と、短編集『そらとびタマシイ』で、やはりこの人の日常の中に超自然(というか何かのタマシイ)がするりと入ってくるような話が好きなのだが、最近では『海獣の子供』や『魔女』など、長編の伝奇的な作品も描かれている。

その間の空白の時期には、東北に移り住んで自給自足の生活をされた時代があり、そのときの経験が、『リトル・フォレスト』という作品になっている。

コミック・ナタリーのツイートで知ったのだが、この『リトル・フォレスト』が映画化されるのだそうだ。主演は『あまちゃん』にも出ていた橋本愛さん。監督は森淳一さんだそうだ。森さんは私は見ていないんですが、『重力ピエロ』の監督さんだそうだ。

五十嵐大介さんという人は、すばらしい絵を描かれるし、やはり自分の周りにある人間以外の、生き物以外のものに対する感覚がすばらしいのに、本当に一部の人にしか知られてなくて、残念だと思っていた。こんな形で、多くの人に見てもらえるのは、うれしいことだと思う。公開は、『夏編・秋編』が今年の8月30日、『冬編、春編』が来年2月だそうだ。ぜひ見に行きたいと思う。

【コミック・ナタリーの情報力】

人魚のうたがきこえる (こどもプレス)
五十嵐大介
イースト・プレス

それにつけても、今回は『コミック・ナタリー』の情報に助けられたと思う。この映画化の記事を読みにいって、私がまだ読んでいない五十嵐さんの絵本、『人魚の歌が聞こえる』があることを知って、早速amazonで注文した。五十嵐さんの作品は一応全部フォローしようと思っているのだけど、このように漫画以外の作品が出てくると見落とすこともありそうだ。

私もマンガ・アニメに関するブログを書いていることもあり、「コミック・ナタリー」のような情報サイトはもっとチェックしておかないといけないな、と思った。あまりにも情報量が多いのですべてフォローすることはできないのだけど、できればこのようにニュースになる前にチェックを入れておきたいものだと思う。

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by Luke Peterson

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