森尾正博『これからコンバット』:人間がパワーを手にするとどう変わるか

Posted at 13/11/05

【森尾正博『これからコンバット』:人間がパワーを手にするとどう変わるか】

時間がないので短く。

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
堀江貴文
ダイヤモンド社

このところ自分にとって重要な出会いのある本に多くであっているのだが、堀江貴文『ゼロ』も間違いなくそういう一冊になりそうだ。

自分のたどってきた道との重なる部分の多さ、同じ時期にある人生の決断を迫られたこと、そしてそのあとの対処の仕方の違いなど、考えるべきテーマが多い。

このあたりのところ、またもう少し考えがまとまったら書いてみたい。

これからコンバット 1 (芳文社コミックス)
森尾正博
芳文社

昨日買った本は森尾正博『これからコンバット』1巻(芳文社、2013)。主人公小西ゆいの天然振りと、他の登場人物のキャラの立ち方が楽しい。それぞれの登場人物がサバイバルゲームに関わる過程の中で自分を解放していく感じがこのマンガに開放感を与えているのだろう。

私が特に好きなのは、ゆいがマシンガンを連射するときの恍惚とした表情だ。もちろんゲームだと割り切って読んでいるからだが、ある意味ソフトな戦争マンガとして読むとまた違う解釈になるかもしれない。というか戦争映画とかにおけるそういう描写も、人を殺すということよりも銃器というマシンを操作するときの強力な快感の方に引っ張られている結果ということも大きいのだろうと思う。

自動車や重機なのでもそうだが、人間にはやはりそういう欲望があるのだろう。それをより無害なかたちで放出するのがサバイバルゲームだとしたら、そこには人間と機械のかかわりについて考えさせられるところがある。というか、パソコンもまた違った感触ではあるが人間の能力を無限に拡大するとともに人間性を改変する力を持ったものだ。

時代劇でも刀を持ったら人格が変わる、という描写があるが、「できることが大きくなる」ということはできないと思うことによって抑圧されていた何かのタガが外れることだから、そこで人格が豹変するということはあり得ることだなと思う。

同じことは道具ではなく、権力でも言える。

自分もまた、そういうことを考えだすと思い当たることがいろいろ出てくる。

人間と力というものについて。考えるべきテーマが一つ増えた感じである。

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